横浜市の就学相談とは?令和8年度の案内でわかること
こんにちは!おやまどの鈴木です。
「うちの子、小学校の通常学級でやっていけるかな」「支援級という選択肢もあるって聞いたけれど、何から始めればいいの?」年長さんの秋が近づき、横浜市で就学相談を考えはじめると、そんな気持ちがふくらんでくる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、横浜市の就学相談について、横浜市教育委員会の公式の案内で確認できたことを、順番にまとめました。申込の時期、流れ、窓口まで、まずは全体像をつかんでみましょう。
なお、この記事の内容は、横浜市「就学相談(新小学1年生)」のページと、横浜市教育委員会の資料「就学に向けての相談について」(令和9年4月入学者用)にもとづいています。年度ごとに案内が更新されますので、申込の前には、最新のページもあわせてご覧ください。
横浜市の就学相談の対象と窓口

横浜市の就学相談は、新小学1年生になるお子さんが対象です。令和8年度の案内では、2020年4月2日から2021年4月1日生まれのお子さんが対象とされています。令和9年4月に小学校へ入学する学年にあたります。
相談の窓口は、横浜市教育委員会 特別支援教育相談課(横浜市特別支援教育総合センター)です。電話番号は045-336-6020、受付時間は9時から17時までと案内されています。
ここで押さえておきたいのは、就学相談が「今の気持ちを話して、一緒に考える場」だということです。お子さんの様子や、就学についての心配ごとを、保護者といっしょに考えていく場所だと説明されています。
「相談に行ったら、支援級に決まってしまうのでは」と不安に思う方もいます。でも、公式の案内に書かれているのは、保護者とともに考える、という姿勢です。まずは、話を聞いてもらう場所がある、と知っておくだけでも、気持ちが少し軽くなるかもしれません。

就学相談って、なんだか大ごとに聞こえて、ちょっと身構えちゃうの…。

気持ちはわかるわん。でも、横浜市の資料には「保護者とともに考える」と書かれているわん。まずは話を聞いてもらう場所だと思って大丈夫わん。
横浜市の就学相談で考える「特別な学びの場」の3つ

横浜市の資料では、就学相談で検討する「特別な学びの場」として、次の3つが紹介されています。
1つ目は、個別支援学級です。小学校・中学校の校内にある学級で、お子さんに応じた支援や指導を行います。学級の種類は、知的障害、自閉症・情緒障害、弱視の3つで、児童8人に対して教員1人という規模だと案内されています。
2つ目は、一般学級に通いながら、通級指導教室を利用する方法です。在籍している学校から離れた教室で、支援や指導を受けます。通級指導教室の目的は、障害などにもとづく学習上・生活上の困難の改善や克服で、教科学習の補充は行わない、と書かれています。
3つ目は、特別支援学校・支援学校です。視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱の部門があり、児童6人に対して教員1人という規模です。
資料には、この3つの「特別な学びの場」を検討するためには、特別支援教育総合センターでの就学相談が必要です、とあります。裏を返せば、通常の学級への就学を考えている場合に、相談が求められる、という説明ではありません。
3つの「特別な学びの場」ひと目表
・個別支援学級:小・中学校の校内にある。児童8人に教員1人
・一般学級+通級指導教室:在籍校から離れた教室で支援・指導を受ける
・特別支援学校・支援学校:視覚・聴覚・知的・肢体不自由・病弱の部門。児童6人に教員1人
それぞれの学びの場にあわせて、教育課程や、一般学級との交流のしかたも違います。たとえば、個別支援学級では、一般学級や特別支援学校のカリキュラムを参考に、お子さんの実態に応じた教育課程が組まれ、一般学級との交流及び共同学習も計画的に行われると紹介されています。

横浜市の就学相談の流れ:申込から相談までの5つのステップ
次に、横浜市の就学相談が、どんな順番で進んでいくのかを見ていきましょう。横浜市教育委員会の資料では、申込からの流れが5つの段階に分けて説明されています。
横浜市の就学相談は、学区の小学校への電話から始まる

最初のステップは、学区の小学校へ電話をして、校長先生や副校長先生との面談の予約をとることです。就学相談の申込そのものより前に、学校との面談があります。
電話では、面談に参加する人数や、訪問のときの注意事項を確認します。あわせて、一般学級や個別支援学級などの見学ができるかどうかも、聞いておくとよいと案内されています。
資料には、電話をするときの例も載っています。「次年度、就学予定の〇〇と申します。校長先生か副校長先生は、いらっしゃいますか?」と話しはじめ、校長先生にかわったら、「子どもの就学についての面談のお願いのお電話です」と伝える、という流れです。
学校行事と重なる時期もあるため、面談の日程が、就学相談のあとになることもある、とも書かれています。あせらず、学校の都合も聞きながら調整していきましょう。

電話で何て言えばいいかわからなくて、緊張しちゃいそう…。

資料に電話の例文が載っているわん。その言葉をそのまま使えば大丈夫わん!
学区の校長先生との面談と、見学でできること

2つ目のステップが、学区の小学校の校長先生との面談です。資料では、面談や見学を通して次のことをする、と説明されています。
1つ目は、お子さんの様子や、就学についての心配ごとを相談することです。2つ目は、検討している学校の種類(特別支援学校)や、学級の種類(一般学級、個別支援学級、通級指導教室など)、具体的に必要な支援を伝えることです。3つ目は、学校の雰囲気や、個別支援学級の様子、教室の環境などの情報を得ることです。
資料には、特別支援学校を検討している方も、個別支援学級の見学をしてください、と書かれています。選択肢の中身を、実際に見て知ってから考えてほしい、という意図が感じられます。
面談では、うまく言葉にできなくても大丈夫です。「まだ整理できていないのですが」と前置きして、今の気持ちをそのまま話す方もいます。校長先生は、毎年たくさんの就学の相談を受けている立場です。わからないことは、遠慮なくたずねてみましょう。
見学のあとに、「思っていた雰囲気と違った」「ここなら安心できそう」と感じることもあります。その感覚は、お子さんにとって何が安心につながるかを考える、大切な材料になります。
特別支援教育総合センターへの申込と、締切のめやす

学区の小学校で面談の予約がとれたら、次は特別支援教育総合センターへの相談の申込です。申込の方法は、横浜市電子申請システム(事前登録が必要)か、相談申込書の郵送のどちらかです。
必要な書類は、「就学・教育相談申込書」です。センターのホームページからダウンロードでき、プリントアウトできない場合は、センターに連絡するよう案内されています。あわせて、1年以内の発達検査の結果が書面である場合は、そのコピーを同封します。書面がなければ、無理に用意する必要はありません。
締切(必着)は、令和8年度の案内では、特別支援学校を検討する場合は6月末日、個別支援学級や通級指導教室を検討する場合は7月末日とされています。期限を過ぎたあとも申込はできますが、待ち時間が長くなる可能性がある、と書かれています。
また、資料には、相談の時期は「検討したい就学先」によって設定され、先着順ではないこと、日程が決まるまでに4か月以上かかることもあることが書かれています。早めに動いておくと、気持ちにも余裕が持てそうです。
申込の前に準備しておくもの
・就学・教育相談申込書(センターのホームページから入手)
・1年以内の発達検査の結果(書面がある場合のみ、コピーを同封)
・電子申請を使う場合は、事前登録
横浜市の就学相談の当日の流れと、保護者が話せること
申込をしたあと、いよいよ就学相談の当日です。どんなことをするのか、前もって知っておくと、お子さんにも心の準備をさせてあげやすくなります。
横浜市の就学相談当日の、お子さんと保護者の過ごし方

相談の日時は、月曜日から金曜日(祝日・年末年始を除く)で、原則として①9時30分ごろ、②13時10分ごろの2つの時間帯があります。所要時間は、およそ2時間程度と案内されています。
資料によると、当日は、お子さんと保護者がいっしょに、まず1日の流れを確認します。そのあと、お子さんは「学校ごっこ」と呼ばれる集団活動に参加し、続いて60分程度の発達検査(田中ビネー知能検査Ⅴ)を受けます。そのあいだ、保護者は相談室で相談をします。
「検査」と聞くと、身構えてしまうお子さんもいるかもしれません。ふだんの生活でも、初めての場所や、知らない人と過ごす場面が苦手なお子さんには、前の日に「どんなところへ行くか」を話しておく、という工夫もあります。

うちの子、初めての場所だと固まっちゃうの…。2時間もがんばれるかな。

心配になるのは自然わん。当日の流れを、絵や言葉で前もって伝えておくと、安心につながることもあるわん。
保護者の相談で、伝えておきたいこと

保護者の相談では、園や家庭でのお子さんの様子、お子さんのよいところ、就学にあたっての心配ごとなどを話す、と案内されています。
ここで大切なのは、「困りごと」だけでなく「よいところ」も話すことです。好きな遊び、得意なこと、ほめられたこと。そうした話は、お子さんに合う学びの場を考えるうえでの大事な手がかりになります。
事前に、次のようなことをメモしておくと、当日に話しやすくなります。
当日までにメモしておくと話しやすいこと
・園や家庭で、お子さんが楽しそうにしている場面
・集団の中で、困っていそうな場面と、そのときの様子
・助かっている声かけや工夫(絵カード、予告など)
・就学にあたって、いちばん心配していること
相談のあとは、必要に応じて、学区の校長先生と相談の結果を共有し、これからの具体的な支援について、あらためて面談をする、という流れが示されています。
特別支援学校を検討する場合は、継続相談(二次相談)を行って、就学先を検討していく、とも書かれています。一度の相談で何かが決まってしまうわけではなく、段階を踏んで考えていくしくみだとわかります。
相談の結果を聞いたあとに、「家に帰ってからゆっくり考えたい」と感じることもあるでしょう。迷う気持ちが残っていても、それは自然なことです。気になる点は、学区の校長先生との再面談や、センターへの問い合わせで、あらためて聞くことができます。

横浜市の就学相談で迷ったときに、親ができる準備
ここまで、公式の案内で確認できたことをまとめてきました。ここからは、「いろいろ知ったけれど、やっぱり迷う」という気持ちに寄り添って、家庭でできる準備を考えてみます。
横浜市の就学相談の前に、気持ちを整理する小さな工夫

就学の選択に、一つだけの正解があるわけではありません。通常の学級が合うお子さんもいれば、通級指導教室を使いながら通うほうが過ごしやすいお子さんもいます。個別支援学級や特別支援学校のほうが、のびのび力を発揮できるお子さんもいます。
迷うときは、「何を選ぶか」の前に、「お子さんが安心して過ごせる学校生活とは、どんな姿だろう」を考えてみると、気持ちの整理がしやすくなります。
家族の間で意見が分かれることもあります。そんなときは、誰かを説得しようとするより、それぞれの心配ごとを一つずつ聞き合ってみてください。心配の中身が違うだけで、お子さんを思う気持ちは同じ、ということも多いものです。

周りの話を聞くたびに、気持ちがぐらぐら揺れちゃうの…。

ぐらぐらしていいわん。揺れるのは、真剣に考えている証拠わん。一緒に考えるわん。
園の先生や家族と、横浜市の就学相談について話しておく

園の先生は、集団の中でのお子さんの姿をよく知っています。就学相談について考えていることを、先生に伝えておくと、園での様子の話を聞かせてもらえることもあります。
「先生から見て、小学校でどんなことが楽しみそうですか」「どんな場面でサポートが助けになっていますか」。そんなふうにたずねると、相談の場で話すことの材料が増えていきます。
園の連絡帳や、行事のときの写真を見返してみるのもおすすめです。得意な活動、苦手そうな場面、落ち着けた場面が、少しずつ見えてきます。そうした振り返りが、相談の場でお子さんの様子を伝えるときの材料にもなります。
また、同じ年に就学を迎える保護者の方と話してみるのも、気持ちが軽くなる方法です。ただ、ほかのご家庭の選択がそのまま自分の家に合うとは限りません。参考にしながら、お子さんの様子を見て判断することを大切にしてください。

まとめ:横浜市の就学相談は、保護者と一緒に考える場所
横浜市の就学相談について、確認できたことの整理

最後に、横浜市の就学相談について、令和8年度の案内で確認できたことをもう一度整理します。
横浜市の就学相談:令和8年度の案内のまとめ
・対象:2020年4月2日~2021年4月1日生まれの新小学1年生
・流れ:学区の小学校へ電話→校長と面談→センターへ申込→相談→必要に応じて再面談
・申込:電子申請(事前登録)か郵送
・締切(必着):特別支援学校は6月末日、個別支援学級・通級指導教室は7月末日
・窓口:横浜市特別支援教育総合センター(045-336-6020、9時~17時)
期限を過ぎたあとも申込はできる、と案内されています。今から動き出しても遅いと決めつけずに、まずは学区の小学校への電話や、センターへの問い合わせから始めてみてください。
一人で抱え込まず、横浜市の就学相談を使ってみる

就学のことは、考えれば考えるほど、不安が増えてしまうものです。でも、横浜市の就学相談は、保護者と一緒に考えるために用意された場所です。一人で答えを出そうとしなくて大丈夫です。
お子さんの「よいところ」を伝え、「心配ごと」も正直に話す。それだけでも、立派な準備になります。
就学に向けた準備は、相談だけではありません。ランドセルを背負ってみる、通学路を一緒に歩いてみる、小学校の校舎を外から眺めてみる。そんな小さな体験が、お子さんの「楽しみ」を育てることもあります。
もちろん、気持ちが追いつかない日があっても大丈夫です。そんな日は、準備を少しお休みして、親子でゆっくり過ごす時間を大切にしてください。
小学校という新しい場所への一歩が、お子さんにとっても、保護者の方にとっても、安心できるものになりますように。
アイキャッチ画像:Photo by Oliver Hung on Pexels



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