すぐ泣く子は愛情不足なの?本当の原因と今日からできる対応法

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【この記事の信ぴょう性】

当ページの記事は、児童発達支援の現場経験を持つ鈴木日奈子(小学校教諭免許保有)が監修しています。

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「すぐ泣くのは愛情不足じゃないの?」

そんな言葉を、誰かに言われたことはありませんか。

保育士さんに言われた。義母に言われた。ママ友の何気ない一言だった。

そのたびに、胸がぎゅっと締め付けられる思いをしてきた親御さんが、とても多いのです。

最初に、結論からお伝えします。

すぐ泣くことと愛情不足は、直接つながるものではありません。そして「甘え」でも「わがまま」でもありません。

泣きやすさの背景には、感情をコントロールする脳の部分(前頭前野)がまだ発達途中であることや、その子がもって生まれた気質・発達の特性が関係していることがほとんどです。

この記事では、子どもがすぐ泣く本当の原因を脳の仕組みからわかりやすく解説します。ASD・ADHD・グレーゾーンも含めたタイプ別の泣く理由、今日からできる7つの対応、やってはいけないNG対応、園や学校の先生との連携の仕方、相談の目安と窓口まで丁寧にお伝えします。「うちの子、なんでこんなにすぐ泣くんだろう」と悩んでいる方に、ぜひ読んでほしい内容です。

すぐ泣く子は愛情不足?結論「愛情不足ではありません」

こんにちは!親子の相談窓口、おやまどの鈴木です。

子どもに寄り添う親のイメージ

「愛情不足」という言葉は、子育て中の親にとってとても重い言葉です。

特にすぐ泣く子を育てているときに言われると、「自分のせいだ」と感じてしまいやすいのです。

でも、改めてはっきりお伝えします。「すぐ泣く=愛情不足」とは言い切れません。

もちろん、安心感が不足していると感情が不安定になることはあります。でも、すぐ泣く原因のほとんどは、その子の気質や発達の特性、脳の感じ方のクセによるもの。親の愛情の量とは別の話なのです。

覚えておいてほしいこと

すぐ泣く子を育てているあなたは、十分に子どものことを愛しています。泣きやすさは、愛情の量ではなく、その子がもって生まれた感じやすさや、脳の発達・特性が関係していることがほとんどです。

なぜすぐ泣く子は「愛情不足」「甘え」と言われがちなのか

悩む親のイメージ

「愛情が足りないんじゃない?」という一言は、毎日一生懸命育てている親の心をズタズタにすることがあります。

朝から夜まで一生懸命向き合っているのに、保育士さんや先生、義理の親から何気なく言われた一言が、何日も頭から離れないことがあります。

これはあなたの心が弱いのではありません。それだけ子どものことを真剣に考えているからこそ、傷つくのです。

では、なぜ周囲は「愛情不足」「甘え」という言葉を使ってしまうのでしょうか。

ひとつには、「泣く=心が満たされていない」「泣く=我慢が足りない」という昔ながらのイメージが、今も根強く残っていること。もうひとつは、感覚の敏感さや脳の発達といった泣きやすさの本当の原因が「外から見えない」ことです。見えないからこそ、「育て方」という一番身近な理由に結びつけられてしまいやすいのです。

つまり、「愛情不足」「甘え」という言葉は、正しい知識の不足から生まれた誤解であることが多いのです。あなたが背負う必要はありません。

ほのママ
ほのママ

うちの子、ちょっと注意しただけですぐ泣いちゃって…義母に「あなたの愛情が足りないからよ」って言われて、もう何日も引きずってるの…

ここわん
ここわん

それは傷つくわん…。でもね、すぐ泣くのと愛情不足は直接関係しないことが多いわん。脳の発達の話なんだわん。その言葉をそのまま受け取らなくていいわん!

― 読みながら、ちょっと立ち止まって ―

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すぐ泣くのは「甘え」でも「愛情不足」でもない。本当の原因は脳の発達にある

子どもの感情について考える親

「泣くのは甘えだ」「もっと強くならないと」と、つい思ってしまうことはありますよね。でも、すぐ泣く子どもの脳の中では、何が起きているのでしょうか。

子どもの脳は、大人に比べて感情をコントロールする「前頭前野」がまだ発達途中です。前頭前野は、湧き上がった感情に「ちょっと待って」とブレーキをかける役割を担っていますが、この部分の育ちはとてもゆっくりで、特に小学生くらいまでは感情が大きく揺れることがあります。

つまり、子どもがすぐ泣くのは「心が弱いから」ではなく、感情のブレーキ役の脳がまだ工事中だからなのです。

さらに、発達障害やグレーゾーンの特性がある場合、この感情のコントロールがさらに難しくなることがあります。脳の処理の仕方が異なるため、些細なことでも感情があふれ出してしまう状態になりやすいのです。

子どもが「すぐ泣く」主な理由

・感情をコントロールする前頭前野がまだ発達途中
・感情を言葉にして表現する力がまだ育っていない
・感覚過敏があり、外からの刺激を人一倍強く感じる
・思い通りにいかないことへの耐性がまだ育っていない
・脳の特性で、気持ちの切り替えが難しい
・失敗することへの強い恐怖心がある

どれも「愛情の量」や「甘やかしたかどうか」とは別の話です。子どもが泣くのには必ず理由があり、その理由を知ることが、親として子どもにできる最大のサポートになります。

すぐ泣く子の愛情不足ではない本当の原因。タイプ別に理解しよう

子どものタイプを理解するイメージ

すぐ泣く子には、いくつかのタイプがあります。タイプによって泣く理由がまったく異なるため、「うちの子はどのタイプかな?」と考えながら読んでみてください。

感情をうまく言葉にできないタイプ

言葉を探している子どものイメージ

「悲しい」「くやしい」「もどかしい」…こうした細かい感情を自分で把握して言葉にするのは、実はとても高度なスキルです。

特に、言葉の発達にかたよりがある子や、感情の処理が独特な子は、気持ちが言葉よりも先に涙になってしまうことがあります。本人にとっては全力で感じている感情が、泣くという形でしか出てこないのです。

このタイプの特徴

・ちょっと注意されただけで涙が出る
・「なんで泣いてるの?」と聞いても答えられない
・泣いた後でやっと「くやしかった」などの言葉が出てくる
・言葉よりも先に体(涙)が反応してしまう

このタイプの子には、「くやしかったんだね」「びっくりしたね」と感情を言葉で代弁してあげることが、とても大切な助けになります。子どもは「あ、これがくやしいっていうんだ」と少しずつ学んでいくことができます。

感覚が敏感で刺激を受けやすいタイプ(HSP気質)

周囲の刺激に敏感な子どものイメージ

音、光、人の表情や声のトーン…。こうした刺激に対して、他の子よりも強く反応してしまう子がいます。

このような感受性の高さは、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)と呼ばれる気質と重なることがあります。HSPは病気ではなく、生まれつきの「感じやすさ」のことです。

クラスメートが笑っているのを「自分のことを笑っているのかも」と感じたり、先生に少し強い口調で言われただけで「怒られた=嫌われた」と感じてしまったりすることがあります。

外からは「些細なこと」に見えても、その子の世界では大きな刺激として届いているのです。

このタイプの特徴

・人の声のトーンや表情の変化に敏感に反応する
・「怒られた=嫌われた」と極端に受け取ってしまうことがある
・映画や本などで感情移入しやすく、すぐ泣く
・人ごみや騒がしい場所で疲れやすい
・他の子が叱られているだけでもつられて泣いてしまうことがある

感受性の強さはその子の「弱さ」ではなく、豊かな感性や人の気持ちを理解する力の源でもあります。

ASDタイプ。「見通し」が持てないと感情があふれる

ASD傾向の子どもの感情コントロール

ASD(自閉スペクトラム症)の特性がある子どもは、「見通しが立たない」状況に強い不安を感じやすいという特性があります。

例えば、「今日は予定通りに進まない」「ゲームで負けた」「順番が違う」といったことが、大人には些細なことでも、ASD傾向の子どもには耐えられないほどの混乱として感じられることがあります。

また、感覚過敏が関係することもあります。大きな音、眩しい光、肌に触れるものの感触など、感覚的な刺激で泣いてしまう場合、周囲には「なんで急に泣いたの?」と見えることがあります。

ASDタイプがすぐ泣くシーン・あるある

・予定が急に変わると大泣きする
・ゲームや遊びで負けると受け入れられず泣く
・「いつもと違う」ことへの強い抵抗で泣く
・大きな音や人混みで突然泣き出す
・間違いを指摘されると激しく泣く(完璧主義)

ADHDタイプ。感情の「ブレーキ」がききにくい

ADHDの子どもの感情の波

ADHD(注意欠如・多動症)の特性がある子どもがすぐ泣く場合、感情の調整機能が弱いことが関係していることがよくあります。

ADHDの子どもは、感情が湧き上がったときに「ちょっと待って」と自分にブレーキをかけることがとても難しい場合があります。嬉しい・悲しい・悔しいという気持ちが、大人よりもはるかに速く・強く出てきてしまう、とイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

また、衝動性から「カッとなってすぐ泣く」という反応が出やすいこともあります。後から「なんであんなに泣いたんだろう」と本人も不思議に思うこともあるくらい、感情の波が大きいのです。

ADHDタイプがすぐ泣くシーン・あるある

・怒られた瞬間に、理由を聞く前に泣き出す
・少し嫌なことがあるとすぐに感情が爆発する
・泣いた理由を自分でも説明できない
・泣いた後、割とすぐに切り替わることもある
・テンションが高すぎて、疲れたときに突然泣く

グレーゾーンタイプ。周囲に理解されにくい苦しさ

発達特性を持つ子どものイメージ

はっきりとした診断はついていないけれど、繊細で泣きやすい。そんなグレーゾーンの子どもは、「外から見てわかりにくい」ために、周囲に理解されにくいという困難さがあります。

「普通に見えるのに、なぜそんなことで?」と言われ続けることで、子どもは「自分はおかしいのかな」「なんで自分だけこんなに泣いてしまうんだろう」と深く傷ついていることがあります。

グレーゾーンの子がよく泣く場面

・ちょっとしたからかいや冗談を真に受けて泣く
・「違う!」と指摘されると激しく泣く
・友達の言葉の意図を読みすぎて傷ついて泣く
・自分の失敗に対して非常に厳しく自己批判して泣く
・何がつらいのか自分でも言語化できないまま泣く

また、学校ではなんとか頑張っていても、家に帰ってから感情が爆発するというパターンもよく見られます。それは家が安心できる場所だからこそ、感情を出せているのかもしれません。

関連記事:気持ちの切り替えが苦手な子への関わり方

ほのママ
ほのママ

うちの子、帰ってくると毎回爆発してたの…!学校でがんばってたのね、そういうことだったのか…

ここわん
ここわん

そうだわん!学校でぐっとこらえた分が、安心できる家でどっと出てくるわん。「家で爆発する=家が一番安心な場所」でもあるんだわん!

すぐ泣く子への今日からできる対応7つ

子どもに声をかける親のイメージ

原因がわかったところで、次は「じゃあ具体的にどうすればいいの?」というところです。

難しいことは必要ありません。「今日から試せる」ものばかりをまとめました。お子さんの特性やシーンに合わせて、合いそうなものから少しずつ試してみてください。

①泣いているときはまず「受け止める」。気持ちを否定しない

優しく声をかける場面のイメージ

泣いている子どもに対して、最初にやるべきことは「なぜ泣いているのか問い詰める」ことでも「泣き止ませようとする」ことでもありません。

「泣いてもいいんだよ」「悲しかったね」と、まず気持ちを受け止めることが最初のステップです。気持ちを受け止められた子どもは、少しずつ落ち着いていきます。

泣いているときに効果的な声かけ

・「びっくりしたね」「くやしかったんだね」
・「悲しかったね。泣いていいよ」
・「つらかったね。ここにいるよ」
・「ゆっくりでいいよ、気持ちが落ち着いたら話して」
・何も言わず横に座ってあげる(言葉より存在が安心になることも)

「泣いていいよ」と言ってもらえると、子どもは安心して、意外と早く泣き止んで話せるようになることがあります。まず落ち着くのを待ってから、話を聞く。この順番を大切にしてください。

②「泣く前のサイン」に気づいて先手を打つ

多くの場合、子どもが泣く前には何らかの「サイン」が出ています。そのサインに早めに気づいて先手を打つことで、大泣きを防げる場合があります。

泣く前のよくあるサイン

・表情がこわばる・口をキュッと結ぶ
・声のトーンが低くなる・黙り込む
・「でも…」「違う…」と繰り返し言う
・目が潤んでくる・視線が泳ぐ
・体が固まる・動かなくなる

サインに気づいたら、「ちょっと休憩しようか」「落ち着く場所に移動しようか」と穏やかに声をかけることで、感情の爆発を防げることがあります。

③「安心できる場所」と「落ち着く方法」を事前に作っておく

子どもが安心できる環境づくり

感情が爆発したときに「どこで落ち着けばいいか」がわからないまま泣き続けてしまう子がいます。あらかじめ「安心できる場所」を作っておくことが効果的です。

「安心できる場所」を作る工夫

・クッションやぬいぐるみを置いた「落ち着きコーナー」を部屋の隅に作る
・「泣きたくなったらここに来ていいよ」と事前に伝えておく
・感触の良いブランケットや小物を用意する
・刺激を減らすために、落ち着くときは薄暗い静かな環境にする

また、「泣きたくなったらどうするか」を落ち着いているときに子どもと一緒に決めておくと、いざというときにスムーズに行動できるようになることがあります。

関連記事:2歳のパニック泣きへの対処法

④「気持ちを言葉にする」練習を日常の中でゆっくり積み重ねる

子どもの気持ちを言語化する練習

「悲しい」「くやしい」「びっくりした」という感情の名前を知ることで、子どもは泣く前に言葉で表現できるようになっていきます。

ただし、泣いているときに「どんな気持ち?言葉にしてみて」と言っても逆効果なことがあります。これは、泣き止んで落ち着いた後にやるトレーニングです。

気持ちの言語化を育てる日常の工夫

・絵本や漫画の登場人物の気持ちを一緒に考える(「この子、今どんな気持ちだと思う?」)
・夕食のときに「今日、嬉しかったこと・嫌だったことある?」と聞く習慣をつける
・親が自分の気持ちをモデルとして言葉にして見せる(「ママは今、少し悲しいな」など)
・感情カード(喜怒哀楽の顔が描かれたカード)を使って「どの顔に近い?」と聞く

⑤「予告」と「ルール説明」で見通しを持たせる(ASDタイプに特に有効)

見通しを持たせる子どもへの声かけ

ASD傾向がある子どもの場合、「予告」と「見通し」がとても大切です。「これからこうなる」とわかっていることで、感情の爆発を防げることがあります。

「予告」を使った声かけ例

・「あと10分でゲームをおしまいにするよ。10分後ね」(切り替えの前に予告)
・「今日の授業参観は、いつもと違う席かもしれないよ。でもそれは一日だけね」(変化の予告)
・「トランプで負けることもあるけど、それはゲームのルールだよ。負けてもまた次があるよ」(事前の心の準備)

「急に言われると混乱する」という子には、絵やカードを使った視覚的なスケジュール提示も効果的なことがあります。

⑥泣き止んだあとに「落ち着けたね」と認める

子どもと一緒に気持ちを整理するイメージ

泣き止んだあとのケアも、とても大切です。気持ちが少し落ち着いてから、穏やかに話しかけてみてください。

泣き止んだあとの関わり方ステップ

① まず落ち着くまで待つ(急かさない)
② 「落ち着いたね、えらかったよ」と認める
③ 「何があったか、少し話せる?」と穏やかに聞く
④ 話してくれたら「そうだったんだね」と共感する
⑤ 「次はこうしてみようか」と一緒に考える(無理に解決しようとしない)

特に大切なのは②の「落ち着けたことを認める」という声かけです。「自分で気持ちを整えられた」という小さな成功体験が、自己肯定感につながっていきます。「よく気持ちを話してくれたね」と、言語化できたことを褒めるのも効果的です。

⑦毎日の小さな「安心感づくり」を積み重ねる

自信をもつ子どものイメージ

泣きやすい子には、「ここは安全な場所だ」という感覚がとても大切です。難しいことではなく、毎日の小さな積み重ねが安心感をつくっていきます。

毎日できる小さな安心感づくり

・帰宅後に「おかえり、今日どうだった?」と穏やかに迎える
・1日1回、子どもの話を途中でさえぎらずに最後まで聞く
・スキンシップ(頭をなでる、肩をポンとたたくなど)を意識的にとる
・「今日〇〇がよかったね」と一日の終わりに良かったことを伝える
・子どもが泣いても「またか…」と顔に出さず、静かにそばにいる

長い目で見て一番大切なのは、子ども自身が「泣いても大丈夫」「気持ちを出していい」と思える安心感をもつことです。「泣いてもここは安全だ」という感覚が育つと、少しずつ泣く以外の表現方法を自分で探せるようになっていきます。

すぐ泣く子へのNG対応。繰り返すと自己肯定感が下がる

子どもの泣き声に疲弊する親

「泣き虫!」「そんなことで泣かないの!」という言葉は、大人からすると励ましのつもりでも、子どもには深く刺さることがあります。

泣きやすい子は特に、「自分はダメな子だ」という気持ちをすでに抱えていることがあります。そこに「泣き虫」「弱い」というレッテルが重なると、自己肯定感がどんどん低くなってしまう場合があります。

すぐ泣く子への絶対NGな対応

・無視する:「泣いても誰も助けてくれない」と感じ、孤独感や不信感につながる場合がある
・怒って泣き止ませる:恐怖で泣き止んでも、感情は押し込められるだけで解決しない
・「泣いてもいいことない」と脅す:感情表現そのものへの罪悪感を育ててしまう
・泣くたびに要求を通す:「泣けば解決する」という学習につながる場合がある
・「あなたは泣き虫ね」とレッテルを貼る:「泣き虫な自分」が自己イメージになってしまう
・「○○ちゃんは泣かないのに」と比べる:他の子との比較は自己肯定感を深く傷つける

泣くことそのものを叱り続けると、子どもは感情を内側に溜め込むようになってしまうことがあります。「泣くこと自体は悪いことではない。でも、泣きながら人を叩いたり物を投げることはNG」というように、泣くことと問題行動を分けて考えることが大切です。

「また怒ってしまった…」と落ち込むこともあると思います。でも、怒らずにいられないのは、それだけ子どものことを一生懸命考えているからです。少しずつ、できるところから変えていけば大丈夫です。

園や学校ですぐ泣いてしまうとき。先生との連携の考え方

先生と親が話し合うイメージ

「家ではなんとかなるけど、園や学校でもすぐ泣いてしまって、先生から連絡が来る…」そんな状況に悩む親御さんもたくさんいます。

先生への相談は、「こうしてください」という要求ではなく、「こういう状況で困っているので、一緒に考えてほしい」というスタンスが、うまくいくことが多いです。

先生への伝え方の例

「うちの子は感情を言葉にするのが少し苦手で、気持ちがあふれると泣いてしまうことがあります。怒られた=嫌われたと感じやすいようで、少し注意を受けただけでも強く反応してしまうことがあります。もし学校でそういう場面があった際に、何かお気づきのことがあれば教えていただけると助かります。」

先生へ状況を伝えるときのポイント

・「負けると泣いてしまうことが多いので、ゲームの前に少し声かけしていただけますか?」
・「予告なしの変更がとても苦手なので、変更がある場合は事前に教えていただけると助かります」
・「泣き止んだ後は自分で立て直せるので、少し時間をもらえると本人も楽になるようです」

ポイントは「責めているのではなく、一緒に見ていきたい」という姿勢を伝えることです。情報を共有することで、園や学校でも家庭でも一貫した関わりができるようになります。

関連記事:保育園でずっと泣いてる子への対応

相談の目安と、すぐ泣く子の悩みを話せる窓口

専門家に相談するタイミング

「すぐ泣く」だけでは、発達障害やグレーゾーンとは断定できません。ただ、以下のようなことが重なって気になっているなら、ひとりで抱え込まずに誰かに話してみることも大切です。

こんな状況なら、誰かに話してみることが大切

・毎日激しく泣く・癇癪が30分以上続く
・泣くだけでなく、パニックになったり暴れることもある
・泣きながら自分を傷つける・ものを壊す
・「死にたい」「消えたい」という言葉が出た
・特定の音・光・感触などに強い苦手がある
・学校へ行くのを嫌がるようになった
・家庭での工夫を試してみたがなかなかうまくいかない
・親自身が精神的に限界を感じている

すぐ泣く子の悩みを相談できる主な窓口

・かかりつけ小児科:気になることをまず話してみやすい窓口
・教育センター・教育相談室:学校での困りごとに特化した相談先
・児童発達支援センター:発達に関する困りごとを専門的に相談できる
・学校のスクールカウンセラー:学校内で気軽に話せる専門家
・市区町村の子育て相談窓口:地域で気軽に話せる場所

一人で抱え込まず、誰かに話してみましょう。おやまどのLINEでも気軽に相談してください。

すぐ泣く子と愛情不足についてよくある質問

子どもの感情表現のイメージ

Q1. 「愛情不足のサイン」って本当にあるの?

ネット上には「愛情不足のサイン○選」といった記事がたくさんありますが、その多くは根拠がはっきりしないものです。「すぐ泣く」「甘えてくる」などは多くの子どもに見られるごく普通の行動で、それだけで愛情不足と判断できるものではありません。気になることがあれば、ネットの情報で不安を膨らませるより、小児科や子育て相談窓口など顔の見える相手に話してみるのがおすすめです。

Q2. 何歳まで泣くのは「普通」ですか?

「何歳までなら泣いてもいい」という明確な線引きはありません。前頭前野の発達はとてもゆっくりで個人差も大きく、小学生でも疲れや不安で泣くのは自然なことです。年齢よりも、「泣く頻度や激しさが生活に支障をきたしていないか」「本人がつらそうにしていないか」という視点で見てあげてください。

Q3. 泣かせきった方がいいの?それとも早く止めるべき?

無理に泣き止ませる必要はありませんが、「放置して泣かせきる」のとも違います。おすすめは、そばで安心感を伝えながら、本人のペースで落ち着くのを待つことです。「泣いていいよ、そばにいるから」と伝えて静かに付き添い、落ち着いたら「落ち着けたね」と認める。この流れが、感情コントロールの力を育てていきます。

Q4. すぐ泣くのは発達障害なのでしょうか?

「すぐ泣く」だけで発達障害と判断することはできません。泣きやすさは、気質(HSPなど)や年齢的な発達段階によるものも多くあります。ただし、「予定変更で大きく動揺する」「切り替えに30分以上かかる」など気になることが重なっている場合は、児童発達支援センターやかかりつけ小児科に相談してみると、関わり方のヒントがもらえることがあります。

Q5. 共働きで一緒にいる時間が短いせいでしょうか?

一緒にいる時間の長さと愛情の伝わり方は、必ずしも比例しません。大切なのは時間の「長さ」より「質」です。短い時間でも、話を最後まで聞く、スキンシップをとる、といった関わりで安心感は十分に育ちます。自分を責める必要はありません。

まとめ。すぐ泣く子は、愛情不足じゃない

親子が寄り添うイメージ

今日お伝えしたことを、最後にまとめます。

この記事のまとめ

・すぐ泣く子=愛情不足とは言い切れない。「甘え」でもない
・本当の原因は、感情をコントロールする前頭前野がまだ発達途中であること
・言語化が苦手・感覚が敏感(HSP)・ASD・ADHD・グレーゾーンで「泣く理由」がそれぞれ異なる
・泣いているときはまず「受け止める」ことが最初のステップ
・泣く前のサイン、安心できる場所、予告と見通しなど、今日からできる工夫がある
・「泣き虫」とレッテルを貼る・無視する・怒って泣き止ませるはNG対応
・先生への相談は「要求」ではなく「情報共有・一緒に考える」スタンスで
・困ったときは一人で抱え込まず、小児科や相談窓口を活用する

「愛情不足じゃないの?」という言葉に傷ついてきた方に、はっきりお伝えしたいと思います。

子どものことをここまで心配して、こうして情報を集めているあなたは、十分に子どもを愛しています。すぐ泣くのは、あなたのせいではありません。

大切なのは「泣かせないようにする」ことではなく、「泣いたときに安心できる環境と関わり方」を整えること。そしてゆっくりと、感情を言葉にする力を育てていくことです。

その子がもって生まれた感じやすさや特性を、一緒に理解していきましょう。

ひとりで抱え込まず、気になることがあればいつでも話しかけてください。

ほのママ
ほのママ

愛情不足じゃなかったんだって、この記事読んでやっと息ができた気がする…!まず「悲しかったね」って受け止めることから始めてみるわ!

ここわん
ここわん

その気持ちが一番大事だわん!完璧じゃなくていい。「今日はこの声かけ一個だけ試してみよう」それだけで十分だわん!応援してるわん!

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