雷を怖がる子の気持ちと、つまずきやすい理由
こんにちは!おやまどの鈴木です。
雷を怖がる子が感じている、突然の大きな音と光への驚き

空が急に暗くなって、ゴロゴロと音がしたかと思うと、ピカッと光る。そんなとき、雷を怖がる子が耳をふさいで泣き出したり、親にしがみついて離れなくなったりする。そんな様子に、どう声をかければいいのか、迷っている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、雷を怖がる子がつまずきやすい理由と、家庭でできる工夫を、やさしい言葉で整理していきます。「うちの子だけ?」と感じたときの、ヒントになればうれしいです。
怖がり方の程度も、子どもによってさまざまです。少し顔をしかめるだけの子もいれば、泣いて動けなくなる子もいます。同じ年齢でも、反応が大きく違うのは、ごく自然なことです。ほかの子と比べず、目の前のわが子の様子を見てあげましょう。
まず知っておきたいのは、雷が怖いと感じるのは、とても自然な反応だということです。雷は、いつ鳴るかわからない大きな音と、強い光が、同時にやってくるものです。大人でも、突然の雷にはドキッとします。
たとえば、よくある例として、家でのんびり過ごしていたときに、窓の外が急に光って、数秒後に大きな音が鳴る場面があります。心の準備ができていないと、驚きが大きくなって、「怖い」という気持ちが強く残ることがあります。
子どもは、音や光のしくみがまだわからないので、「何が起きたのか」「このあとどうなるのか」が見えません。見通しが持てないことが、不安を大きくしている面もあると言われています。

わたし、てっきり「少し慣れれば平気になる」と思ってたの…。

それは違うわん! 怖いと感じる気持ちは、とても自然なんだわん。まずは、その気持ちに寄り添ってあげるわん。
雷を怖がる子が不安になる、いつ鳴るかわからない見通しのなさ

雷が怖い理由のひとつに、「いつ鳴るかわからない」ことがあります。音の大きい花火などは、始まる時間やタイミングがわかるので、心の準備ができます。でも雷は、いつ、どのくらいの大きさで鳴るのかが、まったく読めません。
ゴロゴロと遠くで音がしているあいだも、「次はいつ来るんだろう」と、ずっと緊張が続きます。待っている時間のほうが怖いという子も、少なくありません。
雷が遠ざかったあとも、「また鳴るかも」と、しばらく緊張が残る子もいます。怖さの余韻が長く続くのは、それだけ、強く感じていたということです。落ち着くまで、そっとそばにいてあげるだけで、気持ちはだんだんほぐれていきます。
光ってから音が聞こえるまでの時間が、短いか長いかも、怖さに影響します。ピカッと光ってすぐにドーンと鳴ると、驚きが大きくなります。そのため、光っただけで「来る!」と身構えてしまい、体をこわばらせる子もいます。
また、雷が鳴る日は、空が暗く、天気が崩れていることが多いので、気持ちが重くなりやすい面もあります。ふだんと違う空の様子が、不安を高めることもあるでしょう。

そういえば、ゴロゴロって音がしている間じゅう、ずっとそわそわしてたかも…。

それだけ緊張が続いていたんだわん。「次は怖いかも」という気持ちを、そっと受け止めてあげるんだわん。
雷を怖がる子が抱えやすい、音への敏感さと想像のふくらみ

音に対して敏感な子は、雷の大きな音を、ほかの子より強く感じることがあります。ふだんから、掃除機の音や、花火の音、風船の割れる音などが苦手な子は、雷にも同じような反応を見せることがあります。
また、想像力が豊かな子は、「雷が落ちたらどうなるんだろう」「家がこわれるかも」など、頭の中で怖い場面を思い浮かべてしまいます。想像がふくらむほど、怖さも大きくなることがあります。
耳をふさぐ、目をつぶる、親にしがみつくといった行動は、子どもなりに「身を守ろう」としている姿です。その行動を、否定せずに見守ることが、安心感につながります。無理にやめさせようとせず、その子なりの対処のしかたを、まず受け止めましょう。
絵本やアニメで、雷が怖いものとして描かれているのを見た記憶が、思い出されることもあります。「雷さまにおへそを取られる」といった昔からの言い伝えを聞いて、不安になる子もいます。
こうした気持ちは、言葉にして伝えることがむずかしいため、「怖い」「いやだ」とだけ言って、泣いてしまうこともあります。言葉にならない不安を、親が少しずつ聞き取ってあげることが、大きな助けになります。
雷を怖がる子が、とくに困りやすい場面
雷を怖がる子が戸惑う、外出中や登園・登校中に鳴り出したとき

雷を怖がる子が、いちばん困りやすいのは、外出中に急に鳴り出したときです。家の中なら、親のそばでじっとしていられますが、外では逃げ場がなく、不安が大きくなりやすいです。
登園や登校の途中で雷が鳴ったとき、親がそばにいないと、ひとりで怖さに耐えなければならない状況になります。そうなると、その日の学校や園に行くのがつらくなる、ということもあります。
学校や園でも、雷が鳴ると、教室が一瞬ざわつくことがあります。先生が落ち着いて声をかけてくれると、子どもも安心しやすくなります。もし心配なときは、「雷が苦手なようです」と、先生に一言伝えておくだけでも、対応が変わることがあります。
雷のときは、安全のためにも、屋内に入ることが大切だと言われています。外で雷が鳴り始めたら、建物の中や車の中など、安全な場所に移動するようにしましょう。そのとき、「怖いね、大丈夫だよ、中に入ろう」と短く声をかけながら、一緒に移動するだけでも、安心感が違います。
また、天気予報で「雷注意報」が出ている日は、事前に子どもに伝えておくのもひとつの方法です。「きょうは、雷が鳴るかもしれないよ。鳴ったら、こうしようね」と、あらかじめ決めておくと、心の準備ができます。
大きな音が苦手な子の悩みは、こちらの記事でも取り上げています。

雷を怖がる子がつまずきやすい、夜の雷と寝かしつけの時間

夜に雷が鳴ると、暗さも重なって、怖さがぐっと増すことがあります。ふだんは一人で寝られる子でも、雷の日は「ママのそばがいい」と言って、離れられなくなることがあります。
寝る時間は、一日の疲れが出て、気持ちが不安定になりやすい時間でもあります。そこに雷が加わると、怖さと眠気の両方で、感情がコントロールしにくくなります。
夜の雷のあとは、寝つきが悪くなったり、夜中に目を覚ましたりすることもあります。そんなときも、「また眠れないね」と責めずに、「ここにいるよ」と声をかけてあげてください。数日たてば、いつもの眠りに戻っていくことが多いと言われています。
夜の雷のときは、無理に自分の部屋で寝かせようとせず、その日だけ、一緒の部屋で過ごすことも、ひとつの方法です。「今日は特別だよ」と伝えて、安心して眠れる環境を作ってあげましょう。
たとえば、小さな明かりをつける、お気に入りのぬいぐるみを抱っこする、耳にやさしい音楽をかけるなど、安心できるものを身の回りに置くと、気持ちが落ち着きやすくなります。
朝になって、「昨日の夜は、雷がすごかったね。よく頑張ったね」と声をかけてあげると、怖かった体験を、少し前向きに受け止められるようになります。

夜に雷が鳴ると、こっちまでドキドキしちゃって…。

親が落ち着いている姿を見せるだけで、子どもは安心するんだわん。ゆっくり深呼吸して、一緒に過ごすんだわん!
雷を怖がる子に、家庭でできる工夫
雷を怖がる子と、雷のしくみを遊びながら知ってみる

雷への怖さは、「わからないこと」から生まれる面もあります。そこで、雷がどんなものかを、遊びながら知っていくのも、ひとつの工夫です。
たとえば、絵本や図鑑で、雷がどうやって起きるのかを、やさしく紹介しているものがあります。「雲の中で、小さな電気がたまって、光る」といった、わかりやすい説明に触れると、「正体がわかった」と、少し安心できることがあります。
雷についての絵本や図鑑は、図書館でも気軽に借りられます。一緒にページをめくりながら、「この絵、おもしろいね」と話すだけでも、雷への距離感が少しずつ変わります。親子の楽しい時間として取り入れるのが、いちばんのコツです。
雨の日に、窓の外を一緒にながめるのも、おすすめです。雨つぶの動きや、雲の流れを観察しながら、「あの雲、おもしろい形だね」と話すだけでも、天気への気持ちがやわらぎます。
光ってから音が聞こえるまでの時間を、一緒に数えてみる遊びもあります。「ピカッ、いち、に、さん…」と数えることで、怖さが「遊び」に変わることもあります。ただし、怖がっているときに無理に誘うのは避け、落ち着いているときに試してみましょう。
雷を怖がる子が安心しやすい、落ち着ける場所と合図を決めておく

雷が鳴ったときに、どう過ごすかを、あらかじめ決めておくと、子どもは安心しやすくなります。「雷が来たら、ここに行く」という自分の居場所があるだけで、気持ちの落ち着き方が変わります。
たとえば、毛布やクッションで作った「安心基地」を用意しておく方法があります。雷が鳴ったら、そこに入って、お気に入りのぬいぐるみや絵本と一緒に過ごします。家の中に、小さな安全地帯があると、心強く感じる子もいます。
雷の日の過ごし方は、家族みんなで共有しておくと、さらに安心です。きょうだいがいる場合は、年上の子に「いっしょに安心基地にいてあげてね」と頼むのも一案です。家族全体で支え合う雰囲気が、子どもの心を落ち着けてくれます。
耳をふさぐための工夫も、ひとつの方法です。耳あてや、柔らかい耳栓タイプのものを使うと、音がやわらぎます。ただし、小さな子には安全面の配慮が必要なので、サイズや素材には十分に気をつけましょう。
「合図」を決めておくのもおすすめです。たとえば、雷が鳴ったら親子で顔を見合わせて、ゆっくり3回深呼吸をする。同じ動きを繰り返すことで、気持ちが落ち着きやすくなる子もいます。
雷が過ぎたあとは、「終わったね、もう大丈夫だよ」と声をかけて、一緒におやつを食べたり、好きな遊びをしたりして、気持ちを切りかえましょう。

安心基地を作っておけば、雷の日も、ちょっと楽しみになるかも!

その調子わん! 怖い日を、安心して過ごせる日に変えていくんだわん。
まとめ:雷を怖がる子と、無理なく向き合うために
雷を怖がる子の理由と工夫を、あらためて整理する

ここまで、雷を怖がる子の理由と、家庭でできる工夫をお伝えしてきました。あらためて、ポイントを整理してみます。
雷を怖がる理由には、突然の大きな音と光、いつ鳴るかわからない見通しのなさ、音への敏感さや想像のふくらみなど、いくつかの要素があります。どれか一つではなく、重なっていることも多いと言われています。
雷の怖さは、成長とともに、いつのまにか和らいでいくことも多いと言われています。いまは大変でも、数年後には、「雷、すごいね」と窓から眺める日がくるかもしれません。変化を楽しみに待つくらいの気持ちで、ゆったり構えていきましょう。
場面としては、外出中や、夜の寝かしつけの時間に、とくに困りやすくなります。屋内に入る、一緒の部屋で過ごすなど、安心できる環境を作ってあげることが大切です。
家庭では、雷のしくみを遊びながら知る、落ち着ける居場所を決めておく、合図や声かけを決めておく、といった工夫が取り入れやすいでしょう。
雷が苦手な気持ちを、「克服させなければ」と焦る必要はありません。怖いときに、安心して頼れる人がいることが、何より大きな支えになります。
突然の怖さへの備えについては、こちらの記事でも取り上げています。

一人で抱え込まず、雷を怖がる子と一緒に進んでいく

雷のたびに怖がる姿を見ていると、「このままで大丈夫かな」と、不安になることもあるかもしれません。でも、音や光への感じ方は、成長とともに変わっていくと言われています。
去年は大泣きしていた雷を、今年は「ゴロゴロいってるね」と、落ち着いて眺められるようになる子もいます。「ずっとこのまま」と決めつけなくて大丈夫です。そのときどきの気持ちに合わせて、柔軟に付き合っていくくらいが、ちょうどよいかもしれません。
雷のシーズンは、季節によっても違いがあります。夏から秋にかけて多い地域もあれば、冬に鳴る地域もあります。「いつ頃、鳴りやすいのか」を知っておくと、事前に心の準備をしやすくなります。ぜひ、お住まいの地域の天気の特徴も、参考にしてみてください。
雷の日に、うまく声をかけられなかったとしても、大丈夫です。子どもが怖がる姿を見て心配になるのは、お子さんのことを、とても大切に思っているからです。
まわりの保護者の方や、園・学校の先生と、「うちでは、こんな過ごし方が合っていました」と情報を分かち合うだけでも、気持ちが軽くなることがあります。一人で抱え込まず、まわりの力も借りながら進めていきましょう。

雷のことで、こんなに工夫できることがあるなんて、びっくりだったな〜。

知ることで、気持ちが少し楽になるわん。大丈夫、一緒に考えるわん!
雷を怖がる子のペースを大切にしながら、ゆっくり、できるところから進めていきましょうね。
アイキャッチ画像:Photo by Eve R on Pexels



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