朝起きられない小学生の気持ちと、つまずきやすい場面
こんにちは!おやまどの鈴木です。
二学期が始まってしばらくたつと、「朝起きられない小学生の子を、毎朝どうやって起こせばいいの?」という声をよく聞くようになります。何度声をかけても布団から出てこない、起きても機嫌が悪くてぐずぐずしている。そんな朝が続くと、保護者の方も気持ちに余裕がなくなってしまいますよね。
この記事では、朝起きられない小学生の気持ちや背景、ご家庭でできる整え方を、やさしい言葉で整理していきます。「うちの子だけ?」と感じているときの、ひと息つくきっかけになればうれしいです。
秋は、日の出がだんだん遅くなり、朝の光が弱くなる季節です。朝の光は、体内時計を整えるきっかけの一つと言われているため、夏のころより起きにくくなる子もいます。さらに、運動会などの行事が続いたあとで、疲れがたまっていることもあります。
まずは、お子さんがどんな朝を過ごしているのか、さりげなく見てみてください。起こされたときに怒るのか、ぼんやりしているのか、体の不調を訴えるのかによって、朝起きられない理由のヒントが見えてくることがあります。
原因を決めつけず、お子さんの様子をていねいに集めることが、整え方を考える土台になります。「どうして起きられないの」と責める前に、「どんな朝がつらいのかな」と考えてみましょう。
起きようとしても体が動かない、という朝のつらさ

朝起きられない小学生の中には、目は覚めているのに、体が動かないという子もいます。頭では「起きなきゃ」と分かっていても、布団から出る一歩が重く感じられるのです。これは、わがままではなく、体や気持ちの状態が関わっていることもあります。
たとえば、目ざまし時計が鳴っても止めてまた寝てしまう、声をかけても返事だけで動かない、起きてからもしばらくぼんやりしている、といった様子があります。「朝がつらい」と本人も感じている場合もあるため、起きられないことを責められると、さらに気持ちが沈んでしまうことがあります。
よくある例として、休みの日は元気に起きるのに、学校のある日だけ起きられないという子もいます。この場合は、体の疲れだけでなく、学校に向かう気持ちが関わっていることもあると言われています。

ほのママ:朝起きられない小学生って、やっぱり夜ふかしのせいだと思ってたわ…。毎朝、わたしがイライラしちゃうのよね。

それは違うわん!夜ふかしだけが理由じゃないことも多いわん。まずはお子さんの朝の様子を、責めずに見てみるわん。
起こし方を工夫するだけで、朝の様子が変わることもあります。いきなり明かりをつけるのではなく、カーテンを少し開けて光を入れる、やさしく体をさする、好きな音楽を小さく流すなど、体が目覚めやすい環境をつくる方法があります。
「起きなさい!」と大きな声を出すより、「おはよう、朝だよ」と静かに声をかけるほうが、気持ちよく目覚められる子もいます。朝の第一声を、できるだけやさしくしてみてください。
起こす役の人を、いつも同じ人にしなくてもかまいません。保護者の方が疲れている日は、きょうだいや祖父母にバトンタッチするなど、親子ともに無理のない形を探してみてください。
夜の寝る時間と、眠りの深さ

朝起きられない背景として、まず思い浮かぶのが、睡眠の時間や質です。小学生は、年齢にもよりますが、9時間から10時間ほどの睡眠が目安と言われています。寝る時間が遅くなると、そのぶん朝がつらくなるのは、自然なことです。
ただし、早く布団に入っても、すぐ眠れない子もいます。布団に入ってからもあれこれ考えてしまう、寝る前に目や頭が冴えてしまう、といった場合は、眠りの「入り口」に工夫が必要かもしれません。
寝る前の時間は、画面を見る時間を少なくして、部屋を少し暗くし、静かに過ごせるようにしておくと、眠りに入りやすくなると言われています。絵本を読む、ゆっくりお話をする、軽くストレッチをするなど、お子さんが落ち着ける習慣を見つけてあげてください。
眠りの質は、昼間の過ごし方にも関わります。日中に外で体を動かす、夕方以降はカフェインの入った飲み物をひかえる、夕食の時間をなるべく一定にする、といった生活のリズムも、朝の起きやすさにつながります。
記録をとってみるのも一つの方法です。数日間、寝た時間と起きた時間、朝の様子をメモしておくと、お子さんの傾向が見えてきます。先生や周りの人に相談するときにも役立ちます。
記録といっても、細かく書く必要はありません。「何時に寝て、何時に起きた」「朝の機嫌は○か△か」くらいで十分です。続けやすい形で、気楽に残してみてください。
小学生が朝起きられない理由をひもとく
小学生が朝起きられない背景には、季節のリズムや学校での疲れ、気持ちの負担など、いくつかの要素が重なっていることがあります。ここでは、保護者の方がよく気にされる2つの切り口から見ていきます。
二学期の疲れと、生活リズムのずれ

夏休みが終わり、二学期が始まると、生活が大きく変わります。夏休みの間に、寝る時間や起きる時間がずれていた子は、朝のリズムを戻すのに時間がかかることがあります。気づかないうちに、疲れがたまっている子もいます。
二学期は、運動会、遠足、学習発表会など、行事が続く季節です。楽しいことでも、子どもにとっては体力と気力を使います。「がんばっている疲れ」が、朝の起きづらさとして現れることもあると言われています。
よくある例として、行事の練習が始まったころから朝起きられなくなる、行事が終わっても疲れがぬけない、といった場面があります。こうした場合は、頑張りすぎているサインとして、少し生活にゆとりをもたせるのも一つの方法です。
生活リズムは、一気に戻そうとせず、少しずつ整えていくのがコツです。たとえば、起きる時間を毎日15分ずつ早める、寝る時間を10分ずつ早める、といった小さな調整のほうが、体も気持ちもついていきやすくなります。
夏の疲れが秋にあらわれる子もいます。夏のあいだは元気に見えても、季節の変わり目になって、急に朝がつらくなることもあります。ゆっくり休める日を意識してつくってあげてください。

二学期の疲れについては、こちらの記事でもくわしく取り上げています。
学校への不安や、気持ちの重さ

朝起きられない理由が、体だけではなく、気持ちにあることもあります。学校に行くのがつらい、授業が分からない、友だちとの関係が気になる、先生に注意されるのが不安など、学校での出来事が、朝の重さにつながっているのかもしれません。
お子さん自身も、なぜ朝がつらいのか、自分でもよく分かっていないことがあります。「なんとなく行きたくない」「体が重い」としか言えない子も多いものです。理由を無理に聞き出そうとせず、話したくなったときに聞く姿勢が、安心につながります。
たとえば、日曜日の夜になると気持ちが沈んで寝つけない、月曜日の朝になるとおなかが痛いと言う、といった様子が見られることがあります。こうしたとき、「学校がいやなの?」と直接聞くと、答えにくい子もいます。

ほのママ:学校のことが原因だったら、どう聞けばいいのか、わからなくなっちゃうわ…。

そんなときは、「学校どう?」ではなく、「今日は何が楽しかった?」と聞いてみるわん。気持ちが出てきやすくなるわん。
お子さんが話してくれたときは、すぐに解決しようとせず、「そう感じていたんだね」と、まず聞くことを大切にしてみてください。話せたことで、気持ちが軽くなる子もいます。
気になる様子が続くときは、担任の先生に、家での様子を伝えてみるのも一つの方法です。「朝が起きづらい日が続いています」と伝えるだけでも、学校での様子を教えてもらえるきっかけになります。

学校に行きづらい気持ちについては、こちらの記事も参考になります。
朝起きられない小学生への、家庭での整え方
朝起きられない小学生には、朝だけを何とかしようとするより、「夜から朝までの流れ」を見直すことが役立つと言われています。ご家庭で取り入れやすい工夫を見ていきましょう。
夜から整える、眠りと朝の光の工夫

朝すっきり起きるための近道は、夜の過ごし方にあります。夕食、お風呂、寝る準備を、毎日なるべく同じ順番・同じ時間に行うと、体がリズムを覚えて、眠りにつきやすくなると言われています。
朝の光も、体内時計を整える助けになります。起きる時間になったら、カーテンを開けて、朝の光を部屋に入れてみてください。起きてすぐにベランダに出て、外の空気を吸うだけでも、体が目覚めやすくなることがあります。
朝の光を浴びたあとは、水分をとるのもおすすめです。コップ一杯の水や、あたたかい飲み物を飲むと、体がゆっくり目覚めていきます。お子さんが好きな飲み物を、朝の定番にしてみてもよいでしょう。
休みの日も、平日と同じ時間に起きられるのが理想ですが、無理をしすぎると親子で疲れてしまいます。休日は、平日との差を1時間くらいにおさえるなど、できる範囲で調整してみてください。
睡眠時間が足りているかどうかは、お子さんの様子で見ることもできます。昼間にぼんやりしている、休み時間のあとに眠くなる、といった様子があれば、睡眠が足りていないのかもしれません。
うまくいかない日があっても、責めずに「今日はこんな日もあるよね」と受け止めてあげてください。続けることが大切なので、完璧をめざさなくて大丈夫です。
夜の準備では、お風呂のあとに、少しだけ好きなことをする時間を残しておくのも一つの方法です。「楽しみな時間があるから、早くお風呂に入ろう」と、気持ちが前向きになる子もいます。
朝の声かけと、ごはん・支度のゆとり

朝の時間は、子どもにとっても、保護者の方にとっても、あわただしいものです。朝のゆとりを少しでも増やすために、前の晩にできることを済ませておくのが役立ちます。ランドセルや服の準備を前日の夜に済ませておくと、朝の負担が減ります。
朝ごはんは、食べやすいものを用意しておくと、食欲がなくても口にしやすくなります。パンとミルク、おにぎりとみそ汁など、お子さんの好きなものを一品でも食べられると、体が目覚めやすくなると言われています。
朝の声かけは、「早くして」「遅れるよ」と急かすより、「あと5分したら朝ごはんだよ」と、見通しを伝えるほうが、気持ちを切りかえやすい子もいます。時計やタイマーを使って、目で見て分かるようにするのも一つの方法です。
朝の支度の流れを、絵や写真つきの表にして貼っておく方法もあります。「顔を洗う、着がえる、ごはん、歯みがき」のように並べておくと、何をすればいいのかが分かりやすくなります。

ほのママ:前の日の夜に準備しておくだけで、朝がラクになるのね!やってみようかしら、えへへ。

それは名案わん!朝のあわただしさが減ると、親子ともに気持ちがラクになるわん。無理のない範囲で試してみるわん。

朝の支度でイライラしてしまうときは、こちらの記事も参考になります。
まとめ:朝起きられない小学生と、あせらず向き合う
朝起きられない小学生は、めずらしいことではありません

朝起きられない小学生の背景には、「睡眠のリズム」「二学期の疲れ」「学校への気持ち」「朝の環境」など、さまざまな理由があると言われています。どれも、お子さんなりにがんばっているからこそ生まれる状態です。
朝起きられない日が続くと、保護者の方も、「このままで大丈夫かな」と不安になることがあります。そんなときは、ひとりで抱え込まず、担任の先生や、同じ年ごろのお子さんをもつ保護者の方と話してみてください。「うちもそうだよ」と聞くだけで、気持ちが軽くなることもあります。
朝起きられないことが、お子さんの価値を決めるわけではありません。今の姿だけで、これからのことが決まるわけでもありません。季節が変わり、生活が落ち着いていく中で、少しずつ朝の様子が変わっていく子も多いと言われています。
もし、朝のつらさが長く続いたり、日常生活に影響が出たりしていると感じるときは、お子さんの様子を学校の先生と共有したり、地域の相談窓口に話してみたりする方法もあります。一人で悩まず、周りの力を借りてみてください。
朝のつらさは、お子さんからの「ちょっと疲れているよ」というサインなのかもしれません。そのサインに気づいて、受け止めてあげられるのは、いちばん近くにいる保護者の方です。
今日からできる、小さな一歩

今日からできる一歩として、まずは「明日の朝の声かけ」を少しだけ変えてみるのはいかがでしょうか。「起きなさい」の代わりに、「おはよう、朝の光が入ってきたよ」と、やさしく声をかけてみてください。
朝の様子を数日間メモしておくのもおすすめです。寝た時間、起きた時間、朝の気分などを書いておくと、お子さんの傾向が見えてきます。うまくいった日の工夫も書いておくと、あとで見返したときに役立ちます。
ひと息つくためのチェックポイント
・朝起きられない理由は、一人ひとりちがうと受け止める
・夜から朝までの流れを、少しずつ整える
・急かさず、やさしい声かけを心がける
・気になることは、先生や周りの人に話してみる

ほのママ:朝起きられない小学生にも、ちゃんと理由があるのね。わたしも、朝の声かけをやさしくしてみるわ。

その調子わん!お子さんも保護者の方も、少しずつ朝が楽になっていくわん。大丈夫、一緒に考えるわん。
朝のひとときが、親子にとって穏やかな時間になりますように。ご家庭のペースで、できることから取り入れてみてください。
アイキャッチ画像:Photo by Chris Alo on Pexels



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