「小学生のゲーム時間は、1日どれくらいが目安なの?」
「子どもがゲームをやめられなくて毎日怒ってしまう」
「平日と休日でゲーム時間を変えてもいいの?」
小学生の子どもがゲームに夢中になると、親としては心配になりますよね。
宿題が進まない、寝る時間が遅くなる、ゲームをやめるたびに親子げんかになる。
そんな日が続くと、「うちの子、ゲーム依存になっているのでは」と不安になる方もいると思います。
先に結論をお伝えすると、小学生のゲーム時間は、平日は30分〜1時間、休日は1〜2時間を家庭ルールの目安にすると考えやすいです。
ただし、大切なのは時間だけではありません。
睡眠、宿題、食事、運動、家族との会話、友だちとの遊びを削っていないかを一緒に見る必要があります。
ゲーム時間をただ短くするだけでは、子どもの反発が強くなることもあります。
必要なのは、「何分まで」と決めることだけでなく、子どもが納得しやすいルールと、やめやすい流れを作ることです。
この記事では、小学生の子どものゲーム時間の目安、平日・休日の考え方、学年別のルール、ゲームをやめられない理由、家庭でできる声かけ、相談を考えるサインまで解説します。
小学生の子どものゲーム時間の目安はどのくらい?

まずは、小学生のゲーム時間の目安を整理しましょう。
日本では、「小学生はゲームを1日〇分まで」と全国一律で決まっているわけではありません。
ただし、日本小児科医会は、テレビ、ゲーム、スマートフォンなどを含むメディア総接触時間について、1日2時間以内を目安として示しています。
この2時間には、ゲームだけでなく、動画、テレビ、スマホ、タブレットなども含めて考えるのがポイントです。
小学生のゲーム時間は平日30分〜1時間が目安
小学生の平日のゲーム時間は、30分〜1時間を目安にすると考えやすいです。
平日は、学校、宿題、習い事、夕食、お風呂、睡眠までの時間が限られています。
その中でゲーム時間が長くなると、寝る時間が遅くなったり、宿題が後回しになったりしやすくなります。
特に低学年のうちは、時間の感覚や自分でやめる力がまだ育っている途中です。
そのため、「自分でやめなさい」だけではなく、親が一緒に終わり方を作る必要があります。
ゲーム時間を決めるときは、「宿題が終わったら30分」「夕食前までに1時間」など、生活の流れとセットにすると守りやすくなります。
逆に、「いつでも好きなタイミングで1時間」とすると、寝る前に長引いたり、やめどきが分からなくなったりしやすいです。

うち、平日でも気づいたら2時間くらいやってる日があるわ…。宿題も寝る時間も押してるかも。

まずは怒る前に、生活のどこが押しているかを見るわん。ゲーム時間そのものより、睡眠や宿題が削れていないかが大事だわん。
小学生のゲーム時間は休日1〜2時間を目安にする
休日は平日より自由時間が多いため、ゲーム時間を少し長めにする家庭もあります。
目安としては、休日は1〜2時間以内にすると、生活全体のバランスを取りやすくなります。
ただし、休日だからといって何時間でもOKにすると、月曜日の朝に起きられない、外遊びが減る、ゲームを終えるたびに大きな癇癪になるなどの問題につながることがあります。
休日のゲーム時間は、午前と午後に分ける、外遊びや宿題の後にする、夜はやらないなど、ルールを決めておくと安心です。
休日は、ゲームを禁止するよりも、ゲーム以外の楽しみを先に用意することが大切です。
外遊び、工作、料理、買い物、図書館、ボードゲーム、家族での散歩など、スクリーン以外の時間があると、ゲームだけに集中しにくくなります。
ゲームだけでなく動画やスマホ時間も合わせて見る
小学生のゲーム時間を考えるときは、ゲームだけを見ていると実態が分かりにくくなります。
たとえば、ゲームは1時間でも、そのあとYouTubeを1時間、スマホを30分見ているなら、スクリーンタイム全体はかなり長くなります。
厚生労働省の身体活動・運動ガイドでも、座りっぱなしの時間やスクリーンタイムを減らすことが示されています。
つまり、ゲーム時間の目安を考えるときは、動画、テレビ、スマホ、タブレットも合わせて見た方がよいです。
合わせて確認したいスクリーン時間
・ゲーム
・YouTubeなどの動画
・テレビ
・スマートフォン
・タブレット
・オンライン通話
・SNSやチャット
・学習アプリ
学習アプリや調べものなど、必要なスクリーン利用もあります。
そのため、すべてを同じように悪いものとして扱う必要はありません。
ただし、目が疲れる、体を動かす時間が減る、寝る時間が遅くなる場合は、スクリーン全体の時間を見直しましょう。
小学生の子どもに合うゲーム時間の目安の決め方

ゲーム時間の目安は大切ですが、すべての小学生に同じ時間が合うわけではありません。
低学年と高学年では、自分で時間を守る力も、オンラインでの関わり方も違います。
そのため、学年や子どものタイプに合わせてルールを調整することが必要です。
低学年のゲーム時間は親が終わり方を作る
小学1〜2年生の子どもは、まだ時間の感覚が育っている途中です。
「あと10分」と言われても、どのくらいで終わるのか体感しにくい子も多いです。
そのため、低学年では、ゲーム時間を決めるだけでなく、終わり方を親が一緒に作ることが大切です。
たとえば、「タイマーが鳴ったら終わり」だけではなく、「このステージが終わったら」「セーブできたら」「次の試合が終わったら」と、ゲームの区切りに合わせて終える方がスムーズなこともあります。
低学年のうちは、子どもだけに管理を任せすぎないことが大切です。
守れなかったときに怒るより、守れる仕組みを親子で作ることを優先しましょう。
中学年・高学年はゲーム時間を一緒に決める
小学3〜6年生になると、友だちとのオンラインゲームやチャット、イベント参加などが増えることがあります。
親が一方的に「1時間で終わり」と決めると、子どもは納得できず、隠れて遊ぶ、約束を破る、嘘をつくなどにつながることもあります。
中学年・高学年では、親がルールを押しつけるより、子どもと一緒に決める方が守りやすくなります。
ただし、「好きに決めていい」ではなく、睡眠、宿題、家庭の予定、オンライン安全を前提に話し合います。
一緒に決めたいこと
・平日と休日のゲーム時間
・何時以降はやらないか
・宿題の前か後か
・オンラインゲームの相手
・課金をするかどうか
・ボイスチャットを使うか
・約束を破ったときの見直し方
ルールは一度決めたら終わりではありません。
学校の予定、習い事、テスト期間、長期休み、友だち関係によって変える必要があります。
1か月に一度くらい、親子で「今のゲーム時間で困っていることはある?」と見直すと、親子げんかになりにくくなります。
小学生のゲーム時間は子どものタイプでも変える
同じ小学生でも、ゲームとの付き合い方には大きな個人差があります。
30分で気持ちよく終われる子もいれば、30分でも終わるときに大泣きする子もいます。
勝ち負けに強くこだわる子、オンラインの友だち関係が気になる子、刺激にハマりやすい子、切り替えが苦手な子は、ゲーム時間を短くするだけではうまくいかないことがあります。
その場合は、時間よりも「いつ」「どのゲームを」「どんな状態で」遊ぶかを見直しましょう。
このような場合は、いきなり禁止するより、ゲームの種類、時間帯、終わり方、親の見守り方を調整します。
たとえば、寝る前の対戦ゲームをやめる、オンラインゲームは休日だけにする、平日は一人用ゲームだけにするなどです。
ゲーム時間の目安は、子どもに合わせて調整してよいものです。
小学生のゲーム時間が長いときに出やすいサイン

ゲーム時間が長いかどうかは、単純な分数だけでは判断できません。
1時間でも生活が崩れているなら見直しが必要ですし、休日に少し長めに遊んでも、睡眠や家族関係が崩れていなければ大きな問題にならない場合もあります。
大切なのは、ゲームが子どもの生活全体にどんな影響を出しているかです。
ゲーム時間で睡眠・宿題・生活リズムが崩れる
まず確認したいのは、睡眠と宿題です。
ゲーム時間が増えて寝る時間が遅くなると、翌朝起きられない、学校で眠い、イライラしやすいなどの影響が出ます。
また、宿題を後回しにして夜に泣きながらやる、忘れ物が増える、朝の準備が荒れる場合も、ゲーム時間を見直すサインです。
この場合は、「ゲームを何分にするか」だけではなく、ゲームをする時間帯を変えることが効果的です。
寝る直前にゲームをするのではなく、夕食前までに終える、宿題のあとに短時間だけにするなど、生活リズムを守れる場所へ移動させましょう。
ゲームをやめるたびに癇癪や親子げんかになる
ゲーム時間そのものより、やめるときの親子げんかに悩む家庭も多いです。
「あと少し」「セーブしてない」「今いいところ」「友だちが待ってる」と言われ、毎回やめるまでに長い時間がかかる。
親が怒ると、子どもも怒り、最後はゲームを取り上げる。
この流れが毎日続くと、ゲームが家庭の空気を悪くしてしまいます。
もちろん、約束を破ったときに注意は必要です。
ただ、毎回その場で怒るだけでは、子どもは「怒られないように隠れてやる」方向へ行くことがあります。
やめにくい子には、ゲームを始める前に終わり方を確認することが大切です。

まさに毎日これ!「あと少し」って言われて、最後は私が怒って電源を切る流れになってるわ…。

ゲームを始める前が勝負だわん。「何時まで」だけじゃなく、「どこで終わるか」も決めておくわん!
ゲーム以外の遊びや会話が減っている
ゲーム時間が長くなると、ゲーム以外の活動が減ることがあります。
外遊び、読書、工作、友だちとの直接の遊び、家族との会話、運動、手伝いなどが減っている場合は注意が必要です。
ゲームそのものが悪いというより、子どもの生活がゲームだけに偏っていないかを見ることが大切です。
ゲームは楽しいため、放っておくと他の活動より優先されやすいです。
だからこそ、ゲーム以外の楽しみを家庭で少しずつ増やしていく必要があります。
ゲーム以外に作りたい時間
・外で体を動かす時間
・家族で話す時間
・友だちと直接遊ぶ時間
・本や漫画を読む時間
・工作やブロックをする時間
・手伝いや料理をする時間
・何もしないでぼーっとする時間
ゲームを減らすときは、空いた時間に何をするかも一緒に考えましょう。
ただ取り上げるだけだと、子どもは「楽しみを奪われた」と感じます。
代わりになる小さな楽しみを用意することで、ゲームへの執着が少しずつ弱まることがあります。
小学生のゲーム時間ルールを守りやすくする声かけと目安の時間の決め方

ゲーム時間のルールを作っても、声かけが毎回怒り口調になると、親子げんかになりやすくなります。
子どもに必要なのは、ルールを守る練習と、終わるための見通しです。
ここでは、家庭で使いやすい声かけを紹介します。
ゲームを始める前に終わり方を決める
ゲーム時間のトラブルは、終わるときに起きます。
そのため、始める前に「いつ終わるか」「どこで終わるか」を確認しましょう。
特にオンラインゲームや対戦ゲームは、時間だけでは終わりにくいことがあります。
ゲームの区切りを子どもに聞いてから、親子で終わりを決めると納得しやすくなります。
ポイントは、終わる直前ではなく、始める前に話すことです。
夢中になってから話すより、始める前の方が子どもは落ち着いて約束しやすいです。
ゲーム時間を守れたら具体的に認める
子どもがゲーム時間を守れた日は、しっかり認めましょう。
親は、守れなかった日には注意しますが、守れた日は当たり前として流してしまいがちです。
でも、ゲームをやめることは、子どもにとって大きな自己コントロールです。
「約束通り終われたね」「切り替えられたね」と具体的に認めることで、次も守ろうとする力につながります。
大げさに褒める必要はありません。
できた行動をそのまま言葉にするだけで、子どもは「自分はできた」と感じやすくなります。
ゲーム時間が守れない日はルールを見直す
ゲーム時間が毎回守れない場合、子どもだけの問題ではなく、ルールが合っていない可能性もあります。
たとえば、オンライン対戦中にいきなり終わるルール、寝る直前にゲームをするルール、親が見ていない時間に自由に遊ぶルールは、守るのが難しくなりやすいです。
守れない日が続くときは、叱る前に「このルールは守れる形になっているか」を見直しましょう。
見直すポイント
・時間が長すぎないか
・時間帯が遅すぎないか
・ゲームの区切りに合っているか
・親が確認できる場所か
・オンラインの相手に合わせすぎていないか
・終わった後の行動が決まっているか
・守れたときに認めているか
ルールを守れなかったときの対応も、事前に決めておくとよいです。
たとえば、「守れなかった日は翌日10分短くする」「寝る前に揉めたら翌日から夕方までにする」など、親の気分ではなくルールとして決めます。
小学生のゲーム時間で相談を考える目安

ゲームが好きなこと自体は悪いことではありません。
ただし、ゲームを自分でコントロールできず、生活や人間関係に大きな影響が出ている場合は、専門家への相談も考えます。
WHOの国際疾病分類では、ゲームのコントロールができない、他の活動よりゲームを優先する、問題が起きても続けるといった特徴を持つ「ゲーム障害」が位置づけられています。
家庭だけで解決しようとせず、子どもの状態に合わせて相談先を使いましょう。
ゲーム時間を減らすと強い不安や怒りが出る
ゲーム時間を少し減らしただけで、強い怒り、暴言、物に当たる、泣き続ける、家族への暴力が出る場合は注意が必要です。
また、ゲームができないと落ち着かない、学校や食事中もゲームのことばかり考えている、約束しても何度も隠れて遊ぶ場合も、家庭だけでは対応が難しくなることがあります。
こうした状態が続く場合は、小児科、児童精神科、自治体の子育て相談、スクールカウンセラーなどに相談してよいサインです。
相談することは、ゲームを全面禁止するためではありません。
子どもの生活を立て直し、親子の衝突を減らす方法を一緒に考えるためです。
発達特性がある子はゲーム時間の切り替えが難しいこともある
発達特性がある子は、ゲーム時間の切り替えが特に難しいことがあります。
ゲームは、分かりやすいルール、すぐに返ってくる反応、達成感、予測しやすさがあるため、子どもによっては強くハマりやすいです。
ADHD傾向がある子は、衝動的に続けてしまうことがあります。
自閉スペクトラム症傾向がある子は、好きなゲームへのこだわりや、予定変更への苦手さから、終わるときに大きく崩れることがあります。
この場合、「なんでやめられないの!」と叱るだけではうまくいきにくいです。
ゲーム時間の問題に見えて、実は切り替えの苦手さ、疲れ、不安、友だち関係が関係していることもあります。
子どもの特性に合わせて、終わり方を調整しましょう。
ゲーム時間の悩みを記録してパターンを見る
ゲーム時間の悩みは、毎日同じように見えて、実はパターンがあります。
たとえば、習い事の後は疲れてやめにくい、金曜日は長引きやすい、オンラインの友だちと遊ぶ日は荒れやすい、寝不足の日は癇癪が強いなどです。
こうしたパターンを知ると、ただ叱るのではなく、先回りしてルールを変えやすくなります。
ゲーム時間のルールは、家庭に合っていればよいものです。
他の家庭と比べるより、わが子がどの時間帯に崩れやすいのか、どんな終わり方なら納得しやすいのかを見ていきましょう。
まとめ。小学生のゲーム時間の目安は生活を崩さない範囲で決める

小学生のゲーム時間は、平日は30分〜1時間、休日は1〜2時間を家庭ルールの目安にすると考えやすいです。
ただし、ゲーム時間は分数だけで判断するものではありません。
睡眠、宿題、食事、運動、家族との会話、友だちとの関わりを削っていないかを一緒に見ることが大切です。
小学生の子どものゲーム時間の目安は、「何分なら絶対大丈夫」ではなく、「生活が崩れない範囲で決めるもの」です。
ゲームは、子どもにとって楽しい遊びの一つです。
友だちとの会話のきっかけになったり、達成感を味わえたり、考える力を使う場面もあります。
だからこそ、「ゲームは全部悪い」と決めつける必要はありません。
大切なのは、子どもがゲームを楽しみながらも、生活全体を崩さずに過ごせることです。
親子でルールを作り、守れた日を認め、守れなかった日は責めるだけでなく見直す。
その積み重ねが、ゲームとの健康的な付き合い方につながっていきます。

ゲームを減らすことばかり考えてたけど、生活が崩れていないかと、終わり方を見ればいいのね。少し整理できたわ。

その通りだわん。ゲーム時間は親子で戦うためのものじゃなく、子どもが安心して遊びを終えるためのルールだわん!
参考文献・出典
- 日本小児科医会「子どもとメディア委員会」
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
- こども家庭庁「保護者が知っておきたい4つの大切なポイント」
- 厚生労働省・依存症対策全国センター「ゲーム障害について」
- 久里浜医療センター「ゲーム依存相談対応マニュアル」
https://www.jpa-web.org/about/organization-chart/cm-committee/
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-00-003.html
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/ba126c23-cb09-4595-9216-00a8bce63a30/614e6474/20231013_policies_youth-kankyou_leaflet_leaf0301-all.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/12205250/000759309.pdf
https://kurihama.hosp.go.jp/research/pdf/tool_book_gaming.pdf



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