「小学生のお小遣いって、いくら渡せばいいの?」
「毎月渡すべき?欲しいと言われたときだけ?」
「お手伝いをしたらお小遣いをあげるルールでもいい?」
小学生になると、お金への興味が少しずつ出てきますよね。
友だちがお菓子や文房具を買っていたり、ゲームの課金やガチャの話を聞いたりすると、「うちもお小遣いを渡した方がいいのかな」と悩む家庭も多いと思います。
先に結論をお伝えすると、小学生のお小遣いルールは、金額よりも「何に使うお金なのか」を決めることが大切です。
同じ500円でも、文房具も含めるのか、お菓子だけなのか、ゲーム課金も含めるのかで意味が変わります。
また、お小遣いは単なるごほうびではなく、子どもがお金の使い方、貯め方、我慢の仕方、失敗から学ぶ力を育てる機会にもなります。
ただし、ルールがあいまいなまま渡すと、「もっとちょうだい」「これは別で買って」「友だちに貸した」などのトラブルにつながることもあります。
この記事では、小学生のお小遣いルールの決め方、学年別の金額目安、定額制と報酬制の違い、使い道・貯金・課金・友だちとの貸し借りのルールまで解説します。
この記事は「何円が正解」と決めるものではありません。家庭の方針や子どもの性格に合わせて、無理なく続けられるお小遣いルールを作るための考え方をまとめています。
小学生のお小遣いルールは何を決めればいい?

小学生のお小遣いルールを作るとき、最初に決めたいのは金額ではありません。
まずは「そのお小遣いで何を買うのか」「何は親が買うのか」を決めることが大切です。
ここがあいまいだと、子どもはお小遣いをもらっていても、結局ほとんどのものを親に買ってもらう形になり、お金の使い方を学びにくくなります。
小学生のお小遣いルールは使い道を先に決める
お小遣いを渡す前に、まず「このお金は何に使うものか」を親子で確認しましょう。
たとえば、お菓子、ガチャガチャ、文房具、漫画、カード、ゲーム内アイテム、友だちとのお出かけなど、子どもが欲しがるものはいろいろあります。
すべてをお小遣いから出す必要はありません。
学校で必要な文房具や教材は親が買う、趣味のシールやキャラクター文房具はお小遣いから出す、など家庭ごとに線引きを決めると分かりやすくなります。
おすすめは、生活に必要なものと、子どもの自由な楽しみを分けることです。
たとえば、学校で必要な鉛筆やノートは親が買い、好きなキャラクターのメモ帳やシールはお小遣いからにします。
この線引きがあると、子どもは「これは本当に欲しいものかな」「今買うと残りはいくらかな」と考えやすくなります。

金額ばっかり考えてたけど、「何をお小遣いで買うか」を決めないと意味が変わっちゃうのね。

その通りだわん。500円でも「お菓子だけ」なのか「文房具も込み」なのかで、全然違うルールになるわん!
お小遣いで買うもの・親が買うものを分ける
小学生のお小遣いルールで大切なのは、「これは親が買う」「これはお小遣いで買う」という線引きです。
この線引きがないと、子どもはお小遣いを全部使ったあとに「やっぱりこれも欲しい」と言いやすくなります。
親もそのたびに買うか買わないかを判断することになり、毎回交渉になってしまいます。
最初にルールを決めておけば、「それはお小遣いで買うものだよ」と落ち着いて伝えやすくなります。
親が買うものの例
・学校で必要なノートや鉛筆
・給食袋、上履き、体操服など
・必要な服や靴
・習い事に必要なもの
・誕生日や行事のプレゼント
・家庭で決めた生活必需品
お小遣いで買うものの例
・お菓子やジュース
・ガチャガチャ
・カードやシール
・好きなキャラクター文房具
・漫画や雑誌
・小さなおもちゃ
・友だちへのちょっとしたプレゼント
もちろん、家庭によって線引きは違って大丈夫です。
大切なのは、親子で同じ認識にしておくことです。
「この前は買ってくれたのに、今日はダメなの?」となると子どもは混乱します。
完璧に決める必要はありませんが、よく出る買い物についてはルールを作っておきましょう。
小学生のお小遣いルールは失敗できる範囲にする
お小遣いは、子どもがお金の失敗を小さく経験できる機会でもあります。
たとえば、もらった日に全部使ってしまい、あとで欲しいものが買えなくなる。
安いと思って買ったけれど、すぐ飽きてしまう。
友だちと同じものが欲しくて買ったけれど、自分はあまり使わなかった。
こうした小さな失敗から、「次は少し残しておこう」「本当に欲しいか考えよう」と学んでいきます。
そのため、お小遣いは、家庭が困らない範囲、子どもが失敗しても取り返せる範囲にすることが大切です。
子どもがお小遣いをすぐ使い切っても、最初から完璧に管理できる必要はありません。
むしろ、小学生のうちに小さな金額で失敗できることは、大きくなってからのお金の使い方にもつながります。
小学生のお小遣いルールで決めたい金額目安

小学生のお小遣いの金額は、家庭の方針や地域、子どもの使い道によって変わります。
ここでは、あくまで家庭で考えるための目安として紹介します。
大切なのは、周りの金額に合わせることではなく、子どもの年齢と使い道に合っているかです。
低学年のお小遣いルールは少額から始める
小学1〜2年生の低学年は、まだお金の価値や計算に慣れていない時期です。
そのため、最初は少額から始めるのがおすすめです。
月に100円〜500円程度、または必要なときに100円、200円を渡す形でもよいでしょう。
低学年では、「自分でお金を持つ」「レジで払う」「残りのお金を見る」という経験そのものが学びになります。
低学年のうちは、お小遣い帳を細かくつけるより、「何を買ったか」「いくら残ったか」を親子で一緒に見るだけでも十分です。
いきなり大きな金額を渡すより、小さく練習することを意識しましょう。
中学年のお小遣いルールは毎月制も考える
小学3〜4年生になると、計算力も少しずつ育ち、自分で欲しいものを考える力も伸びてきます。
この時期から、月に1回決まった金額を渡す「定額制」を始める家庭もあります。
金額の目安は、月500円〜1,000円程度から考えるとよいでしょう。
ただし、文房具代や友だちとのお出かけ代まで含めるなら、もう少し必要になる場合もあります。
中学年で決めたいこと
・毎月何日に渡すか
・使ってよいものは何か
・貯金する分を作るか
・使い切ったら追加するか
・親に相談が必要な金額はいくらか
・友だちへのプレゼント代を含めるか
中学年は、「欲しいものを買う」だけでなく、「少し貯める」練習を始めやすい時期です。
たとえば、毎月のお小遣いのうち100円は貯金箱へ入れる、欲しいものリストを作るなど、計画する経験を入れてみましょう。
高学年のお小遣いルールは自己管理を増やす
小学5〜6年生になると、友だちとの買い物、漫画、ゲーム、文房具、推しグッズなど、欲しいものの幅が広がります。
高学年では、月1,000円〜2,000円程度を目安にしながら、何を含めるかで調整すると考えやすいです。
たとえば、友だちとのお出かけ代やプレゼント代まで含める場合は、少し多めにする代わりに、計画して使う責任も一緒に伝えます。
高学年では、お小遣いを「自由に使えるお金」として渡すだけでなく、管理する力を育てる段階に入ります。
高学年になると、親がすべて管理するより、少しずつ任せることも大切です。
ただし、課金や友だちとのお金のやり取りなど、トラブルになりやすい部分は、家庭ルールをはっきり決めておきましょう。
小学生のお小遣いルールは定額制?報酬制?

小学生のお小遣いルールで悩みやすいのが、定額制にするか、報酬制にするかです。
定額制は、毎月決まった金額を渡す方法です。
報酬制は、お手伝いや約束を守ったときに渡す方法です。
どちらにもメリットと注意点があります。
定額制のお小遣いルールは計画力を育てやすい
定額制は、毎週または毎月、決まった金額を渡すルールです。
たとえば、「毎月1日に500円」「毎週日曜日に100円」のように決めます。
定額制のメリットは、子どもが「次にもらえる日までどう使うか」を考えやすいことです。
欲しいものがあるなら貯める、今月は使いすぎたから来月まで我慢する、という経験ができます。
注意点は、使い切ったときにすぐ追加しないことです。
毎月の金額を使い切ったあとに、親が毎回追加で買ってしまうと、定額制の意味が薄くなります。
もちろん、必要なものは親が買ってよいです。
ただし、「お小遣いで買う」と決めたものは、基本的に次のお小遣いまで待つ経験を大切にしましょう。
報酬制のお小遣いルールはやる気につながることもある
報酬制は、お手伝いをしたとき、決めたことを達成したときにお小遣いを渡す方法です。
たとえば、「お風呂掃除をしたら50円」「洗濯物をたたんだら30円」のような形です。
報酬制のメリットは、働くこととお金の関係を学びやすいことです。
また、子どもにとって分かりやすい動機づけになる場合もあります。
報酬制は便利ですが、何でもお金に結びつけると、「お金をもらえないならやらない」となりやすい面もあります。
そのため、家族としてやるお手伝いと、特別な仕事としてお小遣いが発生するものを分けるのがおすすめです。

お手伝いしたらお小遣いって分かりやすいけど、毎回「いくらくれる?」って言われるのも困るわね。

そこがポイントだわん。家族の一員としてやることと、特別な仕事として報酬があることを分けるといいわん!
定額制と報酬制を組み合わせるお小遣いルール
定額制と報酬制は、どちらか一つに決めなければいけないわけではありません。
おすすめは、基本は定額制にして、特別なお手伝いだけ報酬制にする方法です。
たとえば、毎月500円を基本のお小遣いとして渡し、庭の草むしりや大掃除など、普段より大きな仕事をしたときだけ追加で渡します。
これなら、計画して使う力と、働いて得る感覚の両方を経験できます。
組み合わせルールの例
・毎月500円は基本のお小遣い
・食器を下げる、洗濯物を運ぶなどは家族の役割
・大掃除や重い荷物運びなどは特別報酬
・報酬額は事前に決める
・お金だけでなく「助かったよ」と感謝も伝える
この方法なら、「お手伝い=全部お金」になりすぎず、お金の管理も練習しやすくなります。
家庭の方針に合わせて、無理なく続く形を選びましょう。
小学生のお小遣いルールでトラブルを防ぐポイント

小学生のお小遣いで特に注意したいのは、友だちとのお金のやり取り、ゲーム課金、使いすぎです。
トラブルになってから叱るより、先にルールを決めておく方が安心です。
友だちとのお金の貸し借りは禁止にする
小学生のお小遣いルールで必ず決めたいのが、友だちとのお金の貸し借りです。
少額でも、お金の貸し借りはトラブルになりやすいです。
「返した」「返してない」「おごったつもり」「貸したつもり」など、子ども同士では認識がずれることがあります。
そのため、家庭ルールとして、友だちにお金を貸さない、借りない、おごらないをはっきり決めておきましょう。
子どもには、「友だちを信用していないからではなく、友だち関係を守るためのルールだよ」と伝えるとよいです。
お金の貸し借りをしないことは、友だちとの関係を悪くしないための大切な約束です。
ゲーム課金は親の許可制にする
小学生のお小遣いルールでは、ゲーム課金についても必ず決めておきましょう。
今は、ゲーム内アイテム、ガチャ、スキン、追加コンテンツなど、子どもが欲しくなる仕組みがたくさんあります。
現金のお小遣いと違い、オンライン課金はお金を使った実感が薄くなりやすいです。
そのため、小学生のうちは、ゲーム課金は必ず親の許可制にするのがおすすめです。
課金を完全に禁止する家庭もあれば、誕生日や特別な日だけ認める家庭もあります。
どちらでも大丈夫ですが、親の許可なく課金しないことは必ずルールにしましょう。
また、「欲しいから買う」だけでなく、「これは本当に必要か」「来月になっても欲しいか」を一緒に考える時間を作ると、お金の学びになります。
使い切ったときに追加しないルールを作る
お小遣いを渡していると、子どもが早い段階で使い切ってしまうことがあります。
そのときに毎回追加で渡してしまうと、「なくなったらまたもらえる」と学んでしまうことがあります。
そのため、基本的には、使い切ったら次のお小遣い日まで待つルールにしましょう。
もちろん、学校で必要なものや生活に必要なものは別です。
ただし、自由に使うお金については、足りなくなる経験も学びの一つです。
ここで「だから言ったでしょ」と責めすぎると、子どもはお金の失敗を隠すようになることがあります。
失敗したときこそ、次にどう使うかを一緒に考えるチャンスです。
小学生のお小遣いルールを続けるための家庭の工夫

お小遣いルールは、一度決めたら終わりではありません。
子どもの学年、友だち関係、欲しいもの、家庭の状況によって、少しずつ見直していく必要があります。
お小遣い帳は簡単でいい
お小遣い帳は、お金の流れを見えるようにするために役立ちます。
ただし、小学生に最初から細かい家計簿のような記録を求めると、続きにくくなります。
最初は、「もらったお金」「使ったお金」「残り」の3つだけでも十分です。
簡単なお小遣い帳の例
・もらった日:7月1日
・もらったお金:500円
・使ったもの:シール 150円
・残り:350円
・ひとこと:次はガチャをするか迷い中
記録は毎日でなくても大丈夫です。
お金を使ったときだけ、親子で一緒に確認する形でも学びになります。
大切なのは、完璧に書かせることではなく、「お金は使うと減る」「残りを見て考える」という感覚を育てることです。
兄弟でお小遣いルールを変えてもいい
兄弟がいる家庭では、「上の子と下の子で同じ金額にするべき?」と迷うことがあります。
基本的には、年齢や使い道に合わせて変えて大丈夫です。
低学年と高学年では、必要なものや管理できる力が違います。
ただし、子どもが不公平に感じないよう、理由を説明しましょう。
「お兄ちゃんは友だちと買い物に行くことがあるから多め」「あなたも高学年になったら見直すよ」と伝えると納得しやすくなります。
兄弟で同じルールにすることが公平とは限りません。
それぞれの年齢と生活に合わせて、見直していきましょう。
お小遣いルールで揉めたら親子で見直す
お小遣いルールは、最初から完璧に決めなくて大丈夫です。
実際に始めてみると、思ったよりすぐ使い切る、友だちとの買い物が増える、ゲーム課金の話が出る、兄弟で不公平感が出るなど、いろいろな問題が見えてきます。
そんなときは、親が一方的に怒るのではなく、ルールを見直すタイミングにしましょう。
お小遣いルールの目的は、子どもを管理することだけではありません。
親子でお金について話す機会を作ることも、大切な目的です。
まとめ。小学生のお小遣いルールは家庭に合う形で決める

小学生のお小遣いルールは、金額だけで決めるものではありません。
大切なのは、何に使うお金なのか、何は親が買うのか、使い切ったらどうするのか、友だちとのお金のやり取りをどうするのかを、親子で確認することです。
小学生のお小遣いは、お金の使い方を小さく練習するための道具です。
最初から完璧に管理できなくても大丈夫です。
使い切る、迷う、失敗する、貯めて買えるようになる。
その一つひとつが、お金との付き合い方を学ぶ経験になります。
お小遣いは、親子げんかの種にもなりますが、上手に使えばお金について話すきっかけになります。
「どう使ったの?」「次は何を買いたい?」「貯めるなら何円ずつにする?」
そんな会話を通して、子どもは少しずつ考えてお金を使う力を身につけていきます。
周りの家庭と比べすぎず、わが家に合う金額とルールを見つけていきましょう。

お小遣いって、ただ渡すお金じゃなくて、使い方を練習するチャンスなのね。まずは少額から始めてみるわ。

その通りだわん。お小遣いは金額よりルールが大事だわん。親子で話しながら、少しずつ育てていくわん!
参考文献・出典
- 金融経済教育推進機構 J-FLEC「おこづかいゲーム」
- 日本銀行「金融広報中央委員会の仕事 全国規模の調査とイベントで金融リテラシーの向上に取り組む」
- 三菱UFJ銀行「小学生のお小遣い、いつから渡す?平均いくら?」
- 金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査 第3回 2015年度調査」
https://www.j-flec.go.jp/materials/okozukai/
https://www.boj.or.jp/about/annai/genba/focusboj/focusboj19.htm
https://www.bk.mufg.jp/column/others/b0046.html
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kodomo_chosa/2015/pdf/15kodomo.pdf



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