「もう小学生なのに、うちの子まだ時計が読めない…」
「何度教えても、長い針と短い針がごちゃごちゃになっちゃう。もしかして発達障害?」
お友達はもうスラスラ時計を読んでいるのに、うちの子だけ「今何時?」に答えられない。そんな姿を見ると、不安になってしまいますよね。
何度もアナログ時計を指さして教えているのに、「うーん…」と首をかしげられると、つい「なんでわからないの?」と言いたくなってしまう自分にも、自己嫌悪してしまう…そんな夜を過ごしているママも多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、時計が読めないことだけを理由に発達障害と判断することはできません。時計の理解には、いくつものステップが必要で、つまずくポイントは子どもによってさまざまです。
この記事では、時計が読めない子どものつまずきポイント、発達障害との関係、そしておうちでできる教え方のコツまで、やさしく解説していきます。
読み終わるころには、「そういうことだったのか」と、少し肩の力が抜けているはずですよ。

何回教えても「長い針が…」で固まっちゃって…お友達はもうスラスラ読めてるのに、うちの子だけ大丈夫かしら…

その焦り、よくわかるわん…でも時計って、実は大人が思うよりずっと複雑な仕組みなんだわん!今日はそこをじっくり解説していくわん!
時計が読めないのは発達障害?まず知っておきたい時計の仕組みの複雑さ

「時計が読めない=発達障害」とすぐに結びつけてしまう前に、まず知っておいてほしいことがあります。
それは、アナログ時計を読むという作業が、大人が思っている以上に複雑だということです。
大人にとって時計を読むことは息をするくらい自然な行為ですが、子どもにとっては、いくつもの新しい概念を同時に扱う難しい課題なんです。
時計を読むには複数のスキルが必要
時計を読むためには、次のようなスキルを同時に使う必要があります。
時計を読むために必要な力
✓ 数字を1〜12までスムーズに数えられる
✓ 長い針と短い針、2つの情報を同時に処理する
✓ 「5分刻み」という飛び飛びの数え方を理解する
✓ 「60進法」という日常とは違う数の数え方を理解する
✓ 針の位置から時間の”量”をイメージする
これだけの要素を、同時に、しかも短い時間で処理しなければならないのが「時計を読む」という作業です。ふだん買い物のときに使う10進法の数え方と、時計の60進法の数え方が混在するのですから、混乱するのはある意味自然なことなんです。
つまずきやすいポイントは子どもによって違う
「時計が読めない」と一口に言っても、実際につまずいているポイントは子どもによってさまざまです。
長い針と短い針を混同してしまう子、数字は読めても「5分刻み」の考え方が理解できない子、そもそも数字と量の対応がまだ曖昧な子など、原因は一つではありません。
「どこでつまずいているのか」を知らないまま「時計、読めるようになった?」とだけ聞き続けても、なかなか解決には近づきません。まずはつまずいている具体的なポイントを見つけることが、いちばんの近道になります。

え、そうだったの〜?わたし、てっきり「時計が読めない=やる気がない」だと思って、つい叱っちゃってたわ…

そこ、勘違いされやすいポイントだわん!やる気の問題じゃなくて、単純に「難しい課題」に取り組んでるだけなんだわん!
年齢の目安と個人差の大きさ
一般的に、時計の読み方は小学校1〜2年生の算数で本格的に学習します。
つまり、年長さんや小学校低学年のうちは「まだ読めなくて当たり前」の時期でもあるんです。習っていないことができないのは、当然のことですよね。
また、同じ学年でも、時計への理解が定着するスピードには大きな個人差があります。数字が好きな子もいれば、絵や物語が好きな子もいるように、得意なことは子どもによって違って当たり前なんです。
時計が読めない発達障害のサインとその他の要因の見分け方

ここまで「自然なつまずき」についてお伝えしてきましたが、なかには少し気にかけておきたいケースもあります。
ただし、これからお伝えする内容も「当てはまる=発達障害」というものではありません。あくまでお子さんの様子を知るためのヒントとして読んでみてください。
数の概念そのものにつまずきがある場合
時計だけでなく、数を数えること自体に苦手さが強く見られる場合は、少し丁寧に様子を見てあげるとよいかもしれません。
たとえば「5」という数字を見ても、それが「指5本ぶんの量」であるとイメージしにくい、といった様子です。これは学習障害(限局性学習症)の中の、算数の学習に関する特性として知られているものの一つです。
ただし、数の感覚は反復練習によって育つ部分も大きいので、「まだ練習が足りていないだけ」というケースも非常に多くあります。すぐに結びつけず、まずは日常の中で数に触れる機会を増やしてみることが大切です。
左右や方向の感覚がつかみにくい場合
時計の針は、時計回りに動きます。この「時計回り」という方向の感覚や、針の位置関係を空間的にとらえることが苦手な子もいます。
靴の左右を間違えやすい、地図や図形を読み取るのが苦手、といった様子が同時に見られる場合は、空間認知に関する特性が背景にあることも考えられます。
とはいえ、これも多くの子どもに見られる、成長の過程でよくある姿の一つ。一つのサインだけで判断しないことが何より大切です。

うちの子、靴の左右もよく間違えるんだけど…これも関係あるのかしら…

靴の左右間違い、めちゃくちゃよくある「あるある」だわん!これだけで決めつけるのは早いわん。全体の様子で見ていくのが大事だわん!
集中の持続や注意の切り替えが気になる場合
時計の読み方を説明している最中に、気持ちがすぐそれてしまう、途中で違うことに気を取られてしまう、という様子が強く見られることもあります。
複数の情報(長い針・短い針・数字)を同時に処理する時計の学習は、注意を持続させることが苦手な子にとって、特につまずきやすい課題の一つでもあります。
ただし、これも「時計の学習」という場面だけで判断せず、他の生活場面ではどうかを含めて、全体的に見ていくことが大切です。
時計が読めない発達障害の子どもへの家庭でできる教え方

「どう教えたらいいのかわからない」という声は、本当によく聞きます。
ここでは、つまずきやすいポイントをふまえた、おうちで実践しやすい教え方のコツをご紹介します。どれも特別な道具がなくても始められるものばかりです。
「〇時」からスモールステップで進める
いきなり「〇時〇分」まで教えようとせず、まずは「〇時ちょうど」だけに絞って練習してみましょう。
短い針がどこを指しているかだけを見る練習をくり返すことで、まず「短い針=時間」という感覚を定着させます。慣れてきたら「〇時半」、そのあとに「5分刻み」というように、少しずつステップを上げていきましょう。
一段階ずつ確実にクリアしてから次に進むことで、混乱を防ぐことができます。
生活の中で時計に触れる回数を増やす
ドリルやプリントだけでなく、日常生活の中で時計を意識する場面を増やすことも効果的です。
「おやつは3時ね」「あと5分でお風呂だよ」というように、生活の中の出来事と時計の針の位置を結びつけて話しかけてみましょう。
デジタル時計と見比べながら「今、長い針がここにあるとき、デジタルだと〇時〇分になるね」と対応させて見せるのも、理解を助ける良い方法です。生活の中の「体験」と結びつくことで、記号としての時計が、意味のある情報として頭に入りやすくなります。

ドリルより「生活の中で使う」ほうが、実は身につきやすいんだわん!おやつの時間って、最強の時計レッスンなんだわん!
できたことを具体的に褒める
「まだ読めない」ではなく、「短い針は読めるようになったね」というように、できるようになった部分に目を向けて伝えることが、子どものやる気を支えます。
時計の学習は、ステップが多いぶん、達成感を感じにくい分野でもあります。だからこそ、小さな一歩ごとに「できたね!」と声をかけてあげることが、子どものやる気を大きく左右します。
逆に「なんでこんな簡単なことがわからないの?」という言葉は、子どもの自信を大きく削いでしまうことがあります。時計への苦手意識が、勉強全体への苦手意識に広がってしまわないよう、声かけには気をつけてあげたいですね。

なるほど!これなら私にもできそう♪ 「まだ半分しかできない」じゃなくて、「半分もできた」って考えればいいのね!

その調子だわん!できたことを見つけるのが、いちばんの近道なんだわん!
時計が読めない発達障害を疑ったときの相談先の目安

「家庭で工夫してもなかなか進まない」「他にも気になる様子が重なっている」という場合は、専門家に相談してみるのも一つの方法です。
相談は「問題があるから」するものではなく、お子さんに合った学び方を見つけるために、気軽に使えるものです。
相談を考えたいタイミング
次のような様子が重なって見られる場合は、一度相談してみると安心につながることがあります。
相談を考える目安
□ 時計以外にも数の理解でつまずきが目立つ
□ 練習をくり返しても、なかなか定着しない
□ 学校の授業についていくのがしんどそうにしている
□ 親が不安を抱え続けてつらい
「まだ様子見でいいかな」と迷い続けるより、早めに相談したほうが、お子さんに合った学び方が見つかりやすくなることも多いんです。
身近な相談先
相談できる場所は、思っているよりたくさんあります。
まずは学校の先生に「時計の理解でつまずいているようで…」と相談してみるだけでも、授業での配慮や、家庭学習のヒントをもらえることがあります。
「こんなことで相談していいのかな」とためらう必要はありません。小さなつまずきに早めに気づくことが、その後の学習全体を支える大きな力になります。

「時計が読めない」ってだけで相談するのは大げさかな、って思ってたけど…そんなことないのね。ちょっと安心したわ〜

そうだわん!小さな「気になる」を早めに相談することが、あとあと大きな安心につながるわん!
時計が読めない発達障害の関係。まとめ

時計が読めないことだけで、発達障害と判断することはできません。
時計を読むには複数のスキルを同時に使う必要があり、つまずくポイントは子どもによってさまざまです。年齢的にまだ習っていない場合や、単純に練習量が足りていないだけということも、とても多いんです。
お子さんには、その子だけの理解のペースがあります。周りと比べて焦る必要はありません。
今日「わからなかったこと」も、少し先には自然とわかるようになっていることが、学びの世界にはたくさんあります。小さな「わかった!」を、どうか一緒に喜んであげてください。
そして、気になることがあれば決めつけずに相談する。それが、お子さんにとってもママにとっても、いちばんの安心につながります。
今日も子育てをがんばっているあなたを、心から応援しています。

うちの子のペースを、ゆっくり見守っていけばいいのね。なんだか心が軽くなったわ…ありがとう!

その気持ちがあれば大丈夫だわん!一緒にゆっくり進んでいこうわん!



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