「保育士さんから、うちの子の様子について話があります…と言われた」
「保育士さんって、発達障害がわかるものなの?」
お迎えのときに先生から少し込み入った話をされたり、面談を提案されたりすると、心臓がドキッとしますよね。
「うちの子、何か問題があるのかな」「保育士さんにそんなことまでわかるの?」と、頭の中がいろいろな考えでいっぱいになってしまう方も多いはずです。玄関で先生と話した内容を、帰り道じゅうずっと反芻してしまう…そんな経験をした方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、保育士は「診断」はできませんが、集団の中での子どもの様子には気づきやすい立場にあります。
この記事では、保育士がどんな視点で子どもを見ているのか、そして園から様子を伝えられたときにどう受け止めればいいのかを、やさしく解説していきます。
読み終わるころには、「そういうことだったのか」と、少し肩の力が抜けているはずですよ。

お迎えのとき「少しお話が…」って言われて、それから頭が真っ白…先生って、そんなにいろいろわかっちゃうものなの?

ドキッとするその気持ち、よくわかるわん…でも「わかる」の中身を知っておくと、ずいぶん気持ちが違ってくるわん!今日はそこを一緒に見ていくわん!
保育士は発達障害がわかるのか?できることとできないこと

まず知っておいていただきたいのは、保育士に「発達障害の診断」はできないということです。
診断ができるのは、医師(小児科医、児童精神科医など)だけ。保育士は医療の専門家ではないので、「発達障害です」と断定することはありません。
それでも「保育士は発達障害がわかる」と感じる方が多いのには理由があります。ここでは、保育士に「できること」と「できないこと」を整理して見ていきましょう。
保育士ができるのは「診断」ではなく「気づき」
保育士が伝えられるのは、あくまで「園での様子」という事実です。
「集団行動のときに一人で違うことをしていることが多い」「切り替えに時間がかかる」といった、日々の保育の中で見えてきた具体的な姿を共有してくれているのであって、「発達障害だと思います」と診断的なことを言っているわけではありません。
つまり、保育士からの話は「診断の告知」ではなく「観察報告」なんです。この違いを知っているだけで、話を聞くときの心構えがずいぶん変わってきますよ。
なぜ保育士は子どもの様子に気づきやすいのか
保育士は、毎日多くの同年齢の子どもたちを見ています。
「同じ年齢の子が何人も、同じ場所で、同じ活動をしている」という環境を日常的に見ているからこそ、年齢ごとの発達の目安と、目の前の子どもの様子を照らし合わせやすいという特徴があります。
ご家庭では、わが子をほかの同年齢の子どもと並べて長時間観察する機会はなかなかありません。一方、保育士は集団生活の中で「切り替えの様子」「友達との関わり方」「指示の通り方」など、さまざまな場面を日々見ています。
これは、保育士が特別に鋭いからというより、環境的にそうした様子に気づきやすい立場にいるから、というほうが正確です。長年にわたり多くの子どもたちと関わってきた経験の積み重ねも、もちろん大きな力になっています。

え、そうだったの〜?わたし、てっきり先生には何か特別な”見抜く力”があるんだと思ってたわ…

特別な力というより「たくさんの子を同じ場面で見てきた経験」の積み重ねなんだわん!だから、家庭では気づきにくい「集団の中での姿」に気づきやすいんだわん!
気になる様子=発達障害ではない
ここでとても大切なことをお伝えします。
保育士が「気になる様子」として伝えることと、「発達障害である」ということは、イコールではありません。
集団行動が苦手、切り替えが難しい、といった様子は、発達障害のある子だけでなく、性格的にマイペースな子、環境に慣れるのに時間がかかるタイプの子など、さまざまな背景から見られることがあります。
保育士も、そのことをよくわかった上で「一度、専門機関に相談してみるのも一つの方法かもしれません」という、あくまで選択肢の一つとしての提案をしていることがほとんどです。決めつけているわけでは決してありません。
保育士は発達障害わかるの?保育士から子どもの発達について話をされたときの受け止め方

実際に園から声をかけられると、頭では「診断ではない」とわかっていても、心はざわついてしまうものですよね。
ここでは、そんなときの気持ちの整理の仕方と、話の受け止め方についてお伝えします。
ショックを受けるのは自然な反応
「うちの子のことで話がある」と言われて、平常心でいられる親はそう多くありません。
頭が真っ白になったり、涙が出そうになったり、逆に「そんなはずない」と否定したくなったり。どんな反応であっても、それはわが子を大切に思っているからこその、ごく自然な気持ちです。
まずは、その動揺している自分の気持ちを、責めずに認めてあげてください。「動揺して当たり前」なんです。
「様子」と「診断」を切り分けて聞く
面談の場では、できるだけ「園での事実」と「先の見立て」を分けて聞くことを意識してみてください。
「どんな場面で、どんな様子が見られるのか」を具体的に聞くことで、話がより理解しやすくなります。
メモを取りながら聞くのもおすすめです。あとから冷静に振り返ることができますし、その場で受け止めきれなかった部分も、あとで整理しやすくなります。

面談のとき、頭が真っ白でほとんど覚えてなくて…あとで「あれ、何を話したんだっけ」ってなっちゃったの…

それ、みんなよくあることだわん!だからこそメモが役立つわん。それか、パパやほかの家族に一緒に聞いてもらうのもおすすめだわん!
保育士は「敵」ではなく「味方」であること
不安なときほど、「責められている」ように感じてしまうことがあります。
でも、保育士が様子を伝えてくれるのは、多くの場合「早めに気づいて、一緒にサポートしたい」という思いからです。何も知らせずにいるほうが、あとで困りごとが大きくなってしまうこともあるからこそ、勇気を出して伝えてくれているんです。
もちろん、伝え方によっては傷ついてしまうこともあるかもしれません。それでも、その根底にあるのは「お子さんのために」という思いであることがほとんどだということを、知っておいていただけたらと思います。
保育士は発達障害わかるの?保育士に相談されたあと家庭でできる対応

面談のあと、「これからどうすればいいんだろう」と迷う方も多いはずです。
ここでは、家庭でできる具体的な一歩をご紹介します。どれも、今日からすぐに始められることばかりです。
一人で抱え込まず、まず話してみる
面談の内容を、パートナーや家族と共有してみましょう。
一人で抱え込んでしまうと、不安がどんどん大きくなってしまいます。「こんなことを言われたんだけど、どう思う?」と誰かに話すだけでも、気持ちがずいぶん整理されるものです。
身近に話せる人がいない場合は、次にご紹介する専門機関への相談も、話を聞いてもらう場として十分に活用できます。
気になる様子は専門機関に相談してみる
保育士からの話をきっかけに、専門機関に相談してみるのも一つの選択肢です。
相談は「発達障害の診断を受けに行く」という重いものではなく、「今のわが子に合った関わり方を一緒に考えてもらう場」だと考えると、少し気が楽になるかもしれません。
主な相談先
✓ 市区町村の子育て支援センター
✓ 保健センター(保健師さんに相談できる)
✓ かかりつけの小児科
✓ 地域の発達相談窓口・児童発達支援センター
✓ 1歳半健診・3歳児健診のフォロー相談
「相談してみたら、今のところ心配いりませんよ」と言われることも、実はとても多いんです。その一言だけでも、気持ちがぐっと軽くなります。逆に、サポートが必要だとわかった場合も、早めに動いたぶんだけ、お子さんに合った関わり方を早く見つけられます。

相談=診断を受けに行くこと、だと思い込んでたわ。「一緒に考えてもらう場」なら、ちょっと行ってみようかな…

その調子だわん!身構えなくて大丈夫。気軽な気持ちで一歩踏み出してみるわん!
園と家庭で情報を共有し、同じ方向を向く
お子さんにとって心強いのは、園と家庭がバラバラの対応をするのではなく、同じ方向を向いてサポートしてもらえることです。
「園ではこうしたら落ち着いた」「家ではこんな声かけがうまくいった」といった情報を、連絡帳や面談を通して共有し合うだけでも、お子さんへの関わり方の質がぐっと上がります。
保育士も、家庭での様子を知りたがっていることがほとんどです。「実はこんなふうに関わったらうまくいった」という小さな成功体験も、ぜひ伝えてみてください。園と家庭、両方の視点が合わさることで、お子さんに合った関わり方が見えてきます。
保育士は発達障害がわかるのか。まとめ

保育士は「診断」はできませんが、多くの同年齢の子どもを見てきた経験から、集団の中での様子に気づきやすい立場にあります。
園から様子を伝えられたときは、それが「診断」ではなく「観察報告」であることを思い出してみてください。気になる様子があっても、それがそのまま発達障害を意味するわけではありません。
お子さんには、その子だけのペースと個性があります。周りと比べて焦る必要はありません。
保育士からの話は、お子さんを否定するためのものではなく、みんなでよりよくサポートしていくための、大切な一歩です。ひとりで抱え込まず、園とも、専門機関とも、少しずつ手を取り合っていってくださいね。
今日も子育てをがんばっているあなたを、心から応援しています。

先生のこと、ちょっと怖く感じてたけど…同じチームなんだって思えたら、気持ちが軽くなったわ。ありがとう!

その気持ちがあれば大丈夫だわん!一緒にゆっくり進んでいこうわん!



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