小学生で順番が待てない理由と親ができる関わり方

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【この記事の信ぴょう性】

当ページの記事は、児童発達支援の現場経験を持つ鈴木日奈子(小学校教諭免許保有)が監修しています。

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こんにちは!おやまどの鈴木です。

「順番を守ろうねって何度も言ってるのに、割り込んじゃう…」
「並んでいるとすぐに『まだ〜?』ってイライラしてしまう…」
「学校で順番が待てなくてトラブルになってると言われた…」

小学生になっても順番が待てないと、心配になりますよね。

幼児期なら「まだ小さいから」と思えても、小学生になると「もう学年も上がってきたのに、どうして順番が待てないんだろう」と不安が大きくなる方も多いのではないでしょうか。

周りのお友達は静かに並んでいるのに、うちの子だけ列を抜け出してしまう。そんな姿を見ると、つい焦って強く叱ってしまうこともありますよね。

叱ったあとに「また怒っちゃった…」と自己嫌悪に陥ってしまう方も少なくありません。小学生の子育てをしていれば、誰もが一度は経験することです。

「うちの子だけ順番が待てないのかも」と検索してこのページにたどり着いた方も多いかもしれません。まずは安心してください。

この記事では、小学生が順番を待てない理由や発達との関係、家庭や学校でできる具体的な関わり方についてお伝えします。

「うちの子だけ?」という不安を、少しでも軽くできたらと思います。最後まで読んでいただくと、今日から実践できる工夫もわかります。

小学生なのに順番が待てない。それってよくあること?

結論から言うと、小学生でも順番が待てない場面があること自体は、珍しいことではありません

「待つ」という行為は、実は思っている以上に難しいスキルなんです。

まずは、小学生が順番を待てない理由の背景から、じっくり見ていきましょう。

待つことは意外と高度なスキル

「順番を待つ」という行動には、実はいくつもの力が必要になります。

やりたい気持ちを一旦抑える力、終わりが見えない時間に耐える力、周りの状況を理解する力。これらが組み合わさって、初めて「待つ」ことができるようになります。

この「自分の気持ちをコントロールする力」は、脳の発達とともに少しずつ育っていくもので、小学校低学年ではまだ発展途上の子がたくさんいます。

心理学の分野では、こうした力は「自己抑制機能」や「実行機能」と呼ばれ、10歳前後まで少しずつ発達し続けるとも言われています。

つまり、小学生の間に順番が待てない場面があっても、それは発達の途中経過にすぎないケースがほとんどなのです。

大人からすると簡単に見える「ただ待つだけ」のことが、子どもにとっては大きなエネルギーを使う作業だということを、まず知っておくと気持ちが少し楽になるかもしれません。

特に興味のあることに対しては集中力が高く、逆にそれ以外のことには意識が向きにくいという子も多く、これも順番を待つことの難しさにつながっています。

ほのママ
ほのママ

え、そうだったの〜?ただ待つだけなのに、そんなに難しいことだったなんて…

ここわん
ここわん

それは違うわん!大人が思うより「待つ」って高度なことなんだわん!焦らなくて大丈夫だわん!

小学生の「待てない」に見られる年齢的な特徴

一般的に、自分の気持ちをコントロールする力は、次のように少しずつ育っていくと言われています。

「待つ力」が育っていく大まかな流れ

・年少〜年中頃:短い時間なら待てるようになる
・年長〜小学1年頃:見通しがあれば少し長く待てる
・小学2〜3年頃:状況に応じて我慢できる場面が増える
・小学4年以降:自分の気持ちを言葉で調整しやすくなる
・小学高学年〜:状況ごとに我慢の度合いを使い分けられる

あくまで目安なので、この通りに進まなくても心配しすぎなくて大丈夫です。

特に低学年のうちは、「わかっているのにできない」ということがよく起こります。

「順番は守らないといけない」と頭では理解していても、いざその場になると衝動を抑えきれない、というのはとても自然なことなんです。

また、家庭では落ち着いて待てるのに、集団の中では順番が待てない、といったように、環境によって違いが出ることもよくあります。

これは、家庭よりも学校の方が刺激が多く、周りのペースに合わせなければならない場面が多いためだと考えられています。

兄弟姉妹の中で末っ子の場合、家庭内では自分が優先されることに慣れていて、集団生活の中で初めて「待つ」ことの難しさに直面する、というケースもよく見られます。

学校生活で困りやすい場面

小学校生活の中には、実は「待つ」場面がたくさんあります。

給食の配膳待ち、体育の順番待ち、発表のときに手を挙げて待つこと、休み時間の遊具の順番など。

こうした場面で列を抜けてしまったり、大きな声で不満を言ってしまったりすると、先生から連絡が来てしまうこともありますよね。

お友達とのトラブルにつながることもあり、保護者としては心配が尽きないところだと思います。

特に、授業中に指名されるのを待てずに答えを言ってしまう、テストの時間が終わるまで座っていられない、といった場面は先生からも指摘されやすいポイントです。

こうした様子が積み重なると、お子さん自身も「またやってしまった」と自信をなくしてしまうことがあります。

また、校外学習や運動会の練習など、いつもと違う流れの日は特に落ち着きがなくなりやすく、順番が待てない様子が目立ってしまうこともあります。

学校で「待つ」が求められる場面の一例

給食の配膳、体育の順番、発表のタイミング、テストの終了時間、休み時間の遊具や図書室の貸し出しなど、1日の中でも「待つ」場面は数え切れないほどあります。

ほのママ
ほのママ

この前も、給食の列に割り込んで先生に注意されたって聞いて…どうしたらいいのか悩んじゃう。

ここわん
ここわん

その気持ち、よく分かるわん。でも、その子が悪いわけじゃないわん。一緒に原因を考えていこうわん。

小学生で順番が待てないと発達の関係とは

ここからは、多くの方が気になっている発達との関係について整理していきます。

結論を先にお伝えすると、小学生の順番が待てないという理由だけで発達障害だと判断することはできません。

ただ、知っておくと安心できるポイントがいくつかありますので、順番に見ていきましょう。

待てない背景にある要因はさまざま

小学生が順番を待てない背景には、さまざまな要因が考えられます。

単純にその日の体調や疲れ、眠さといった一時的な要因のこともあれば、興味の対象への集中力が強すぎて他のことに意識が向きにくいという性格的な要因のこともあります。

また、見通しが持てないことへの不安から、じっとしていられなくなるケースもあります。

環境の変化、例えば進級や転校、クラス替えなど、大きな環境の変化があった直後は、一時的に落ち着きがなくなることもよく見られます。

家庭内での出来事、例えば下の子が生まれた、引っ越しをしたといった変化がストレスとなり、行動面に表れることもあります。

睡眠不足や生活リズムの乱れも、実は見落とされがちな要因のひとつです。十分な睡眠が取れていないと、感情のコントロールが難しくなり、結果として順番を待てない行動につながることがあります。

「待てない」にもいろいろな理由があります

体調や環境による一時的なものなのか、性格的な傾向なのか、発達の特性によるものなのか。原因によって対応の仕方も変わってきます。焦って決めつけず、まずはお子さんの様子を丁寧に見てみましょう。

発達に特性がある子に見られやすい傾向

発達に特性のある子の中には、衝動性が強く、思いついたことをすぐ行動に移してしまう傾向が見られることがあります。

また、見通しの持ちにくさから、「いつ終わるかわからない」状況に強い不安を感じ、その場から離れたくなってしまうこともあります。

感覚の敏感さから、周りのざわざわした音や人混みが苦痛に感じられ、落ち着いていられないというケースもあります。

こうした特性は、いわゆるADHD(注意欠如・多動症)の特徴として挙げられることもありますが、これらの特徴があるからといって、すぐに診断がつくというわけではありません。

ただし、これらもその子の個性のひとつである場合が多く、小学生の順番が待てないことだけで判断できるものではありません。

発達障害の診断は、待てないという行動だけでなく、学習面、対人関係、日常生活全体の様子を総合的に見て専門家が判断するものです。

自己判断で決めつけてしまうより、気になる場合は専門家に相談することが、お子さんにとっても保護者にとっても安心につながります。

「困った子」ではなく「困っている子」という視点

順番を守れずにトラブルになると、つい「困った子」というレッテルを貼ってしまいがちです。

でも、多くの場合、子ども自身も「うまくできない」ことに悩んでいることがあります。

「わざと」ではなく「困っている」という視点で見てあげると、子どもへの声かけも自然と変わってきます。

周りから何度も注意されることで、自己肯定感が下がってしまう子も少なくありません。「自分はダメな子なんだ」と思い込んでしまう前に、大人が視点を変えてあげることが大切です。

小学生のうちにこうした視点を持って接してもらえた経験は、その後の自己理解にも良い影響を与えると言われています。

あわせて見てみたい様子の一例

・落ち着きのなさは他の場面でも見られるか
・気持ちの切り替えにどれくらい時間がかかるか
・お友達関係でトラブルが増えていないか
・本人が「できない」ことをつらく感じていないか
・特定の状況だけで見られる傾向か、日常的に見られるか

もし気になる様子がいくつも重なっている場合は、次の章でご紹介する相談先に早めに相談してみると安心です。

ほのママ
ほのママ

「困った子」じゃなくて「困っている子」…そう考えると、見方が変わるかも。

ここわん
ここわん

そうだわん。その視点があるだけで、声かけの言葉が優しくなるわん。

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小学生で順番が待てないときに家庭でできる「待つ力」を育てる関わり方

ここからは、おうちで無理なくできる関わり方をご紹介します。

叱ることよりも、小学生が順番を待ちやすい環境を作ってあげることがポイントです。

見通しを伝える工夫

「あとどれくらい待てばいいのか」がわかると、子どもは待ちやすくなります。

「あと5分」「時計の針がここに来たら」など、具体的な目安を伝えてあげましょう。

言葉だけでなく、タイマーや砂時計など目で見てわかるアイテムを使うのも効果的です。

「終わりが見える」というだけで、子どもの不安はぐっと軽くなります。

出かける前に「今日はお店で少し待つ時間があるよ」と事前に伝えておくのも、見通しを持たせる工夫のひとつです。

さらに、待っている間にできる小さな楽しみを用意しておくのもおすすめです。「待っている間、しりとりしようか」「好きな絵を描いていよう」など、待つこと自体を楽しい時間に変える工夫も効果的です。

視覚的なスケジュール表を使って、1日の流れを見える化するのも小学生にはおすすめの方法です。「この時間が終わったら次はこれ」とイラストや文字で示してあげると、見通しが持ちやすくなります。

見通しを伝える工夫の例

・タイマーや時計を使って「あとどれくらいか」を見せる
・出かける前に流れを簡単に説明しておく
・待つ時間の目安を具体的な言葉で伝える
・終わったあとの楽しみを一緒に確認しておく
・待つ時間を楽しく過ごせる工夫を用意する
・視覚的なスケジュール表を活用する

遊びの中で待つ経験を積む

順番を待つ力は、楽しい遊びの中で少しずつ育てていくことができます。

すごろくやカードゲームなど、家族で順番を守って遊ぶゲームは、自然に「待つ」経験を積める良い機会です。

最初は待つ時間が短いゲームから始めて、少しずつ慣れていくのがおすすめです。

「今は誰の番かな?」と一緒に確認しながら遊ぶことで、順番という概念そのものが理解しやすくなります。

トランプの神経衰弱やジェンガなど、順番を守らないと成立しないゲームは、遊びながら自然に順番のルールを体で覚えられるという利点があります。

兄弟姉妹がいる場合は、じゃんけんで順番を決める習慣をつけるのもよい練習になります。

親子で一緒に料理をするときも、材料を切る順番やレンジを使う順番など、日常の中に自然な「待つ」場面を作ることができます。

ほのママ
ほのママ

ゲームで練習できるなら、楽しみながらできそう!さっそくやってみようかな♪

ここわん
ここわん

その調子だわん!遊びながらだと、子どもも嫌がらずに続けられるわん。

できたときの褒め方を工夫する

待てなかったときばかりに目が向きがちですが、待てたときにしっかり褒めることも大切です。

「ちゃんと待てたね」だけでなく、「最後まで並べたね、えらかったね」など、具体的に何ができたのかを伝えてあげましょう。

「またか」ではなく「またやろうか」という気持ちで、気長に付き合ってあげてくださいね。

できたことを一緒に喜ぶことで、子ども自身も「待てた」という成功体験を積み重ねていくことができます。

小さな成功体験を積み重ねることは、自己肯定感を育てるうえでもとても大切です。

「今日は最後まで並べていたね」と、その日のうちに具体的に伝えることで、子どもも「またやってみよう」という気持ちにつながりやすくなります。

シールやカレンダーに印をつけるなど、目に見える形で頑張りを記録していく方法もおすすめです。小学生になると、こうした「見える成果」が意欲につながりやすくなります。

関わり方で気をつけたいこと

待てなかったときに強く叱りすぎない、他の子と比べない、できたことを見逃さず具体的に褒める。この3つを意識するだけでも、子どもの取り組み方が変わってきます。

小学生で順番が待てないときに学校と連携しながら順番待ちをサポートする方法

家庭だけでなく、学校と連携することも大切なサポートのひとつです。

学校での様子を共有し合うことで、より効果的な対応につながります。

担任の先生に相談するタイミング

学校からトラブルの連絡が何度か続いたときは、担任の先生に相談してみるタイミングかもしれません。

家庭での様子と学校での様子を照らし合わせることで、どんな場面で困りやすいのかが見えてくることがあります。

先生に相談する際は、「困った行動」を伝えるだけでなく、「どんな時に落ち着いていられるか」もあわせて共有すると、より建設的な話し合いになります。

連絡帳や個人面談の機会を活用して、日頃から小さなことでも先生と情報を共有しておくと、いざというときに相談しやすくなります。

先生によっては、席の配置や声かけのタイミングなど、学校生活の中でできる工夫を一緒に考えてくれることもあります。

先生に相談するときのポイント

家庭で試している工夫や、うまくいっていること、いっていないことを整理してから話すと、先生とも情報を共有しやすくなります。学校と家庭で対応の仕方を揃えられると、子どもも混乱しにくくなります。

スクールカウンセラーや専門機関の活用

多くの小学校には、スクールカウンセラーが配置されています。

担任の先生とは別の視点から、家庭での関わり方についてアドバイスをもらえることがあります。

また、教育センターや発達相談の専門機関でも、子どもの特性に合わせた具体的な対応方法を教えてもらえます。

市区町村の教育委員会が窓口となっている相談機関や、児童精神科、発達外来といった医療機関も選択肢のひとつです。

「相談してみたら、意外と気持ちが軽くなった」という声も多く聞かれます。専門家に話を聞いてもらうだけでも、心の負担が軽くなることがあります。

相談したからといって、必ずしも診断がつくわけではありません。「様子を見ましょう」という結果になることも多く、それも大切な情報のひとつです。

早めに相談することで、学校生活が始まったばかりの低学年のうちから、子どもに合ったサポート方法を見つけやすくなるというメリットもあります。

一人で抱え込まないために

順番のことに限らず、小学生の子育ての悩みは誰にでもあるものです。

パートナーや家族、周りのママ友、学校の先生、専門の窓口など、話せる相手を持っておくことは、心の支えになります。

「うちだけかも」と思っていたことが、実は多くの家庭で経験されている悩みだった、ということも少なくありません。

保護者自身が孤立してしまうと、それだけ心の余裕もなくなり、子どもへの関わり方にも影響が出てしまいます。

少しでも「話したいな」と思ったときは、遠慮せずに相談してみてくださいね。

ほのママ
ほのママ

一人で悩んでたけど…先生にも相談してみようかな。

ここわん
ここわん

もちろんだわん!大丈夫、一緒に考えるわん。

まとめ。小学生が順番が待てないのは焦らず見守ることが大切

小学生で順番が待てないことは、決して珍しいことではありません。

「待つ」という行為には、気持ちをコントロールする力や見通しを持つ力など、たくさんの要素が関わっています。

順番が待てないという一点だけで発達障害かどうかを判断することはできず、日常生活全体の様子を見て判断することが大切です。

今日のポイント

・待つことは小学生にとっても高度なスキル
・待てない理由はさまざまで、決めつけないことが大切
・見通しを伝える工夫や遊びの中での練習が効果的
・「困った子」ではなく「困っている子」という視点を持つ
・学校とも連携しながら、必要なら専門機関を頼っていい

「うちの子だけ」と一人で抱え込まず、少しずつ、その子のペースを大切にしていきましょう。

今日できなかったことが、明日できるようになるかもしれません。

焦らず、その子らしい成長を、そばで見守っていってくださいね。

ほのママ
ほのママ

なんだか気持ちが軽くなったわ。うちの子のペースで見守っていくわね。

ここわん
ここわん

その調子だわん!一歩ずつ、一緒に進んでいこうわん。

調べる育児から、
聞ける育児へ。

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