オウム返しは発達障害?健常児にも見られる理由と見極め方を解説

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【この記事の信ぴょう性】

当ページの記事は、児童発達支援の現場経験を持つ鈴木日奈子(小学校教諭免許保有)が監修しています。

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「聞いた言葉をそのまま繰り返す、うちの子のオウム返し…もしかして発達障害?」

「これって普通の子にもあることなの?」

「ごはん食べる?」と聞くと「ごはん食べる?」とそのまま返ってくる。そんなやりとりが続くと、「うちの子、大丈夫かな」と不安になってしまいますよね。

ネットで「オウム返し 発達障害」と検索すると、自閉スペクトラム症との関連について書かれた情報がたくさん出てきて、余計に心配が募ってしまう…そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。

同じ年ごろのお友達がスラスラ受け答えしているのを見ると、「うちの子だけ違うのかも」と、比べて落ち込んでしまうこともありますよね。

結論からお伝えすると、オウム返しそのものは、発達障害の有無にかかわらず、多くの子どもに見られる自然な言葉の発達過程です。

この記事では、健常児にもオウム返しが見られる理由、発達障害との関連が考えられるケースとの違い、そして家庭での関わり方まで、やさしく解説していきます。

読み終わるころには、「そういうことだったのか」と、少し肩の力が抜けているはずですよ。

ほのママ
ほのママ

「お風呂入る?」って聞いたら「お風呂入る?」ってそのまま返してきて…これって発達障害のサインなのかしら…

ここわん
ここわん

その心配、よくわかるわん…でもオウム返し自体は、健常児にもよく見られる、言葉を覚える過程の一つなんだわん!今日はそこをじっくり見ていくわん!

オウム返しは発達障害でも健常児でも見られる自然な現象

まず知っておいていただきたいのは、オウム返しという行動そのものは、障害の有無に関係なく起こるということです。

子どもは、耳から聞いた言葉をそのまま真似することによって、少しずつ言葉を覚えていきます。オウム返しは、その学習過程で自然に現れる行動の一つなんです。

言葉を獲得する過程で自然に起こる

幼児期の子どもは、大人の言葉の意味をまだ完全には理解できていない段階でも、耳にした言葉の「音」や「リズム」をそのまま模倣することがあります。

「ごはん食べる?」と聞かれて「ごはん食べる」と返すのは、その質問に対する答え方がまだわからず、聞いた言葉をそのまま繰り返すことで、なんとか会話に反応しようとしている状態と考えられます。

大人でも、外国語を習い始めたばかりの頃は、相手の言葉をそのまま繰り返して確認することがありますよね。子どもにとっての母語の習得も、これに近い側面があると考えると、少しイメージしやすいかもしれません。

健常児にもオウム返しが見られる主な理由

・言葉の音やリズムを学ぶための自然な過程
・言葉の意味がまだ十分に理解できていない
・とりあえず反応することで会話を成立させようとする
・新しく覚えた言葉を使ってみたい気持ちの表れ

つまり、オウム返しが見られること自体は、むしろ言葉の発達が順調に進んでいる証拠とも言えるのです。

多くの場合3歳頃までには目立たなくなる

健常児に見られるオウム返しは、多くの場合、一時的な現象です。

言葉の意味を少しずつ理解し、自分の言葉で表現できるようになるにつれて、自然と減少していきます。遅くとも3歳頃までには目立たなくなるのが一般的とされています。

「うちの子だけずっと続いている気がする」と感じても、成長のスピードには個人差があるため、少し長い目で見守ってあげることも大切です。

ほのママ
ほのママ

え、そうだったの〜?わたし、てっきりオウム返し=発達障害のサインだと思い込んでたわ…

ここわん
ここわん

そこ、勘違いされやすいポイントだわん!言葉を覚えたての子には、みんなよくある姿なんだわん!

安心感を得るために繰り返すこともある

オウム返しには、ストレスを感じたときに安心感を得るための行動、という側面もあると言われています。

同じ音や言葉を繰り返すことで、気持ちを落ち着けようとしている場合もあるのです。「〇〇していい?」と聞いたときに、「うん」だけでなく、同じ言葉を返してもらうことで初めて安心できる、という子もいます。これは大人との会話でも、相手が自分の言葉を繰り返してくれると安心する、という感覚に近いものです。

オウム返しは、決して「困った行動」ではなく、子どもなりのコミュニケーションの一つの形でもあるのです。

オウム返しと発達障害に関連するエコラリアの違い

とはいえ、オウム返しの中には、発達障害と関連が考えられる「エコラリア」と呼ばれるものもあります。

ここでは、両者の違いを整理して見ていきましょう。

最大の違いはコミュニケーションとしての機能

健常児に見られるオウム返しと、自閉スペクトラム症などで見られるエコラリアの最大の違いは、その言葉が「コミュニケーションとしての機能」を果たしているかどうかという点です。

健常児のオウム返しは、言葉を学ぶ自然な過程の一部として現れ、やがて意味を理解し、自分の言葉で表現できるようになっていきます。一方でエコラリアの場合、言葉を繰り返すこと自体が目的になり、その言葉が持つ具体的な意味や、相手に何かを伝える機能を果たしていないことがあります。

オウム返しとエコラリアの違い(目安)

✓ 健常児のオウム返し:言葉学習の一過程、やがて減少する
✓ エコラリア:繰り返し自体が目的になりやすい
✓ エコラリアは年齢を超えて長期間続くことがある
✓ コミュニケーションの中で頻繁に見られるかも判断材料

ただし、エコラリアも決して無意味なわけではありません。子どもにとって心地よいリズムを生み出したり、周囲の言葉への一種の反応として行われたりすることもあります。

発達障害が背景にある場合の特徴

発達障害が背景にある場合のオウム返し(エコラリア)には、いくつかの特徴が見られることがあります。

自閉スペクトラム症の子どもは、言葉の意味を十分に理解していない場合でも、音として模倣することで相手と関わろうとする傾向があると言われています。また、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子どもの場合は、注意や集中力のコントロールが難しいことから、衝動的に、あるいは無意識に言葉の繰り返しが起こることもあるとされています。

いずれにしても、一つの行動だけで判断することはできません。他の様子とあわせて、全体的に見ていくことが大切です。

ほのママ
ほのママ

うちの子、3歳半なんだけどまだよくオウム返しするの…これってもう心配したほうがいいのかしら…

ここわん
ここわん

年齢だけで焦らなくて大丈夫だわん!オウム返し以外の様子、たとえば言葉以外のやりとりがどうかも、一緒に見ていくのが大事なんだわん!

一つのサインだけで判断しないことが大切

オウム返しが続いていることだけをもって、「発達障害である」と判断することは決してできません。

言葉の理解度、指差しやアイコンタクトの様子、他者への関心など、さまざまな側面をあわせて見ていくことが大切です。オウム返しは、あくまで観察すべき様子の一つにすぎません。

ここで大切なこと

オウム返しは健常児にもよく見られる自然な現象です。「うちの子はエコラリアなのでは」と一人で判断せず、気になる様子が続く場合は、決めつけずに専門家へ相談することが何より安心につながります。

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発達障害の有無にかかわらずオウム返しをする子への家庭での関わり方

発達障害の有無にかかわらず、オウム返しをする子への関わり方には、いくつかの効果的なポイントがあります。

ここでは、日常の中で実践しやすい工夫をご紹介します。

まずは言葉を受け止めてあげる

オウム返しをされたときに、「そうじゃなくて」と訂正から入るのではなく、まずは「そうだね」と、いったんその言葉を受け止めてあげることが大切です。

子どもなりに一生懸命コミュニケーションを取ろうとしている姿勢を、まずは尊重してあげましょう。その上で、「うんって言うんだよ」というように、少しずつ言葉のバリエーションを教えていくとよいでしょう。

選択肢を示した質問を心がける

「ごはん食べる?」というオープンな質問だと、答え方がわからずオウム返しになりやすいことがあります。

「ごはんとパン、どっちがいい?」というように、選択肢を示す質問に変えてみると、子どもは答えを選ぶだけで済むため、自分の言葉で返しやすくなります。

言葉のやりとりを引き出す工夫

・「〇〇と△△どっちがいい?」と選択肢を示す
・オウム返しをまず受け止めてから言い換えを教える
・簡単な言葉での返し方を、遊びの中で教える
・子どもの気持ちを言葉にして代弁してあげる

こうした小さな工夫の積み重ねが、少しずつ自分の言葉で表現する力を育てていきます。

ここわん
ここわん

質問の仕方をちょっと変えるだけで、答えやすさがぐっと変わるんだわん!今日から試してみてほしいわん!

親自身がオウム返しをしてあげるのも効果的

実は、子どもの言葉をあえて親が繰り返してあげることも、安心感につながる関わり方の一つです。

「〇〇していい?」と聞かれたときに、「うん、いいよ」だけでなく「〇〇していいよ」と、子どもの言葉をそのまま使って答えてあげると、より安心して納得できることがあります。これは、相手に安心感を与えるコミュニケーションの工夫として、大人同士の会話でも実は大切にされている手法です。

子どもの言葉をそのまま受け止め、共感を示すことは、オウム返しの多い時期に限らず、日々の親子コミュニケーションの土台としてとても大切なことです。

ほのママ
ほのママ

なるほど!「うん」だけじゃなくて、ちゃんと言葉を返してあげればいいのね!今日からやってみるわ!

ここわん
ここわん

その調子だわん!子どもの言葉に寄り添う関わり方が、いちばんの近道なんだわん!

オウム返しが続くときに発達障害の観点で相談すべき目安

「様子を見ていいのか、相談すべきなのか」の判断は、なかなか難しいものです。

ここでは、相談を考えたいタイミングと、身近な相談先をご紹介します。

相談を考えたいタイミング

次のような様子が重なって見られる場合は、一度相談してみると安心につながることがあります。

相談を考える目安

・3歳を過ぎてもオウム返しが減る様子がない
・簡単な指示や言葉かけへの反応が薄い
・アイコンタクトや指差しなど言葉以外のやりとりも少ない
・特定のフレーズを状況に関係なく繰り返す

「まだ様子見でいいかな」と迷い続けるより、早めに相談したほうが、お子さんに合ったサポートが見つかりやすくなることも多いんです。

身近な相談先

相談できる場所は、思っているよりたくさんあります。

市区町村の子育て支援センターや保健センター、かかりつけの小児科、1歳半健診・3歳児健診の場、地域の言語聴覚士による相談窓口などが、身近な相談先です。

「こんなことで相談していいのかな」とためらう必要はありません。専門家に話を聞いてもらうだけで、気持ちがぐっと軽くなることも多いですよ。

ほのママ
ほのママ

オウム返しだけで悩まず、他の様子も含めて相談してみればいいのね。ちょっと安心したわ〜

ここわん
ここわん

そうだわん!一人で抱え込まず、専門家と一緒に子どもの様子を見ていけると安心だわん!

オウム返しと発達障害・健常児の関係。まとめ

オウム返しは、発達障害の有無にかかわらず、多くの子どもに見られる自然な言葉の発達過程です。

健常児の場合、多くは3歳頃までに自然と目立たなくなっていきます。発達障害と関連が考えられるエコラリアとの違いは、その言葉がコミュニケーションとしての機能を果たしているかどうかにあります。

この記事のポイント

✓ オウム返しは障害の有無に関係なく起こる自然な現象
✓ 健常児の場合は多くが3歳頃までに目立たなくなる
✓ エコラリアとの違いはコミュニケーション機能の有無
✓ 一つのサインだけで発達障害と判断できない
✓ 選択肢を示す質問など関わり方の工夫が効果的
✓ 子どもの言葉をまず受け止めることが大切
✓ 気になる様子が重なれば気軽に専門家へ相談してよい

お子さんには、その子だけの言葉の育ち方とペースがあります。オウム返しが見られても、それだけで過度に心配する必要はありません。

今、聞いた言葉をそのまま繰り返しているその姿も、言葉をたくさん吸収しようとしている、大切な成長の過程です。どうか、あたたかい気持ちで見守ってあげてください。

そして、気になることがあれば決めつけずに相談する。それが、お子さんにとってもママにとっても、いちばんの安心につながります。

今日も子育てをがんばっているあなたを、心から応援しています。

ほのママ
ほのママ

うちの子のオウム返しも、成長の証だったのね。なんだか愛おしく感じられそう!ありがとう!

ここわん
ここわん

その気持ちがあれば大丈夫だわん!一緒にゆっくり見守っていこうわん!

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