5歳でできることと難しいこと。発達の目安を解説

笑顔の子ども 保育園・幼稚園

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「同じクラスの子はもう縄跳びが跳べるのに、うちの子はまだ…」
「お友だちと遊んでいても、すぐに手が出てしまって心配」
「ひらがなも数字も全然興味を持たなくて、このまま小学校に上がって大丈夫かな…」

5歳ごろになると、まわりのお子さんと「できること・できないこと」の差がふと目について、不安になってしまうことがありますよね。

笑顔の子ども

でも、安心してください。5歳でできることには大きな幅があり、難しいことがいくつかあっても、それは多くのお子さんに見られる自然な姿です。得意なことと苦手なことの「凸凹(でこぼこ)」は、そのお子さんらしさそのもの。この記事では、領域ごとに「できる目安」と「難しい子もいること」を対比でやさしく整理していきます。

【この記事でわかること】
・5歳でできることと難しいことを、7つの領域別に対比で整理
・得意と苦手の凸凹(でこぼこ)のやさしい見方
・難しいことが多いと感じたときの関わり方と相談先
・「難しい=発達障害」ではない、という大切な視点

5歳でできることと難しいことの全体像。まず対比で見てみよう

親子のふれあい

こんにちは!おやまどの鈴木です。

5歳でできることと難しいことを考えるとき、いちばん大切なのは「ひとつの基準でまる・ばつをつけない」ことです。5歳は、生活・運動・手先・言葉・社会性・数や文字・気持ちのコントロールなど、いろいろな領域がそれぞれのペースで育っていく時期。ある分野はぐんと進み、別の分野はゆっくり、ということがよくあります。

7つの領域で「できること」と「難しいこと」を並べる意味

元気に遊ぶ女の子

この記事では、5歳の発達を次の7つの領域に分けて見ていきます。それぞれに「できる目安」と「難しい子もいること」があり、両方を並べて見ることで、お子さんの今の姿をやさしく受け止めやすくなります。

領域できる目安の一例難しい子もいること
生活自立着替え・歯みがき・片づけが大体ひとりでお尻ふき・ボタン留めなどが残る
運動スキップ・ケンケン・片足立ち縄跳び・ボールのキャッチが苦手
手先はさみで線や形を切る細かい折り紙・お箸が難しい
言葉出来事を順序立てて話す話が前後する・伝わりにくい
社会性順番を待つ・ルールのある遊び譲り合い・気持ちの切り替え
数や文字10〜20まで数える・名前を読む文字や数字に興味が向きにくい
気持ち少しずつ我慢ができるかんしゃくが強く出やすい

こうして並べると、「できること」も「難しいこと」も、どちらも5歳によくある姿だとわかりますよね。次の章から、領域ごとにもう少しくわしく見ていきましょう。

「難しい=発達障害」ではないという前提

子どもを抱きしめるお母さん

はじめに、いちばんお伝えしたいことがあります。5歳で難しいことがいくつかあっても、それがそのまま発達障害を意味するわけではありません。発達には大きな個人差があり、ゆっくり育つ部分があるのはごく自然なことです。

もちろん、発達が気になる子やグレーゾーンの子がいるのも事実です。けれど、苦手が目立つからといって、おうちの方が「育て方のせいかも」と自分を責める必要はありません。まずは目安を知り、お子さんの凸凹をそのまま見つめることから始めていきましょう。

ほのママ
ほのママ

つい「あの子はできてるのに」って比べちゃって、うちの子の苦手ばかり数えてた気がする…。

ここわん
ここわん

その気持ち、すごくわかるわん。でもね、できることと難しいことは表と裏。苦手の隣には、ちゃんと得意も並んでるわん!

生活・運動・手先で5歳ができることと難しいこと

水遊びをする子ども

まずは目に見えやすい、生活自立・運動・手先の領域から。5歳でできることが増える一方で、ここに難しいことが残るお子さんもたくさんいます。どれも個人差の大きい部分です。

生活自立で5歳ができること・難しいこと

子どもの靴

5歳になると、着替え・歯みがき・トイレ・服をたたむ・おもちゃの片づけなど、身のまわりのことが大体ひとりでできるようになると言われています。「自分でやりたい」という気持ちも育ち、お手伝いを喜ぶ姿も見られます。

一方で、トイレのあとお尻を上手にふけない、小さなボタンの留め外しが残る、というお子さんも珍しくありません。手順が多い動作はまだ難しいことがあり、「ひとつずつ・ゆっくり」がちょうどよい時期です。

✓ 着替え・歯みがきが大体ひとりでできる
✓ おもちゃを自分で片づけられる
✓ お尻ふきや細かいボタンはまだ手伝いが必要なことも
✓ できる・できないには大きな個人差がある

運動で5歳ができること・難しいこと

外を走る子ども

運動面では、バランスを取る力や体力がぐんと伸び、スキップ・ケンケン・片足立ち・ブランコの立ちこぎなど、複雑な動きができるようになってきます。歩くスピードも大人に近づきます。

ただ、運動の発達には特に個人差が大きく、縄跳びが続けて跳べない、ボールをうまくキャッチできないといった難しいことが残る子も多くいます。これは「練習不足」というより、体の使い方が育つペースの違いであることがほとんどです。できた回数より、楽しく体を動かせたことを一緒に喜んであげてくださいね。

ほのママ
ほのママ

うちの子、縄跳びが本当に苦手で…。運動会が近づくと、見ていてつい焦っちゃうの。

ここわん
ここわん

縄跳びは体の連携がいっぱい必要な、けっこう高度な技なんだわん。今できなくても、回す・跳ぶを分けて遊べば大丈夫だわん!

手先の器用さで5歳ができること・難しいこと

絵の具で工作する子ども

手先では、はさみで直線や曲線を切る、のりやホチキスを用途どおりに使う、お箸を使い始める、といったことができるようになってきます。お絵かきも、人や家など意味のある形を描けるようになる子が増えます。

反対に、細かい折り紙、はさみで複雑な形を切る、お箸で小さなものをつまむといった動作は、まだ難しいことがあります。指先の細かな力加減は、これからゆっくり育っていく部分。手伝いながら、できたところを言葉にして伝えてあげましょう。

はさみやお箸が難しいときは、無理に正しい持ち方を急がせなくて大丈夫です。粘土・シール貼り・洗濯ばさみ遊びなど、指先を使う遊びを楽しむことが、自然な練習になります。

― 読みながら、ちょっと立ち止まって ―

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言葉・社会性で5歳ができることと難しいこと

友達と過ごす子どもたち

次は、言葉とお友だち関係。5歳でできることが増えて世界が広がる分、難しいことやつまずきも見えやすくなる領域です。ここも「育ちの途中」と受け止めながら見ていきましょう。

言葉で5歳ができること・難しいこと

おしゃべりする女の子たち

言葉の面では、ひとつの話題でおしゃべりを続けたり、自分の気持ちや出来事を文章で伝えたりできるようになります。だじゃれや冗談を楽しむ姿も増え、「これ何?」と質問もさかんになります。

一方で、話があちこち前後する、伝えたいことがうまく言葉にならない、発音が一部はっきりしない、といった難しいことが残るお子さんもいます。大人が先回りして言い直すより、「それでどうなったの?」とゆっくり聞いてあげるほうが、話す力はのびのび育ちやすいと言われています。

✓ 出来事を順序立てて話せるようになってくる
✓ 質問やおしゃべりが増える
✓ 話が前後したり、発音が一部不明瞭なことも
✓ せかさず、最後まで聞く関わりが安心につながる

社会性で5歳ができること・難しいこと

一緒に遊ぶ子ども

社会性の面では、順番を待つ・ルールのある遊びを楽しむ・お友だちと役割を分けて遊ぶ、といったことができるようになってきます。相手の気持ちを少しずつ想像しながら、自分の行動を決められるようにもなります。

ただし、おもちゃの譲り合いや、負けたときの気持ちの切り替えは、まだ難しいことがあります。相手の気持ちをくみ取るのが苦手で、つい手が出たり泣かせてしまったりする場面が出ることも。これも「育ちの真っ最中」だからこその姿です。気持ちを代わりに言葉にしてあげると、少しずつ折り合いをつける力が育っていきます。

ほのママ
ほのママ

お友だちとケンカするたびに、「うちの子だけ気持ちのコントロールが難しいのかな」って落ち込んじゃって…。

ここわん
ここわん

5歳はまだ気持ちの練習中だわん。ケンカできるのは、自分の思いがちゃんと育ってる証拠でもあるわん!

数や文字・気持ちのコントロールで5歳ができること・難しいこと

本を読む子ども

就学が近づくと気になりやすいのが、数や文字の力、そして気持ちのコントロール。5歳でできることと難しいことの差が、特に表れやすい領域です。あせらず目安を見ていきましょう。

数や文字で5歳ができること・難しいこと

文字を書く手元

数や文字では、10〜20くらいまで数える、自分の名前のひらがなを読む、簡単な数を比べる、といったことができる子が増えてきます。中には、100まで数えたり、簡単な足し算に興味を持ったりする子もいます。

一方で、文字や数字そのものに興味が向きにくい、書こうとすると形が崩れる、というお子さんもたくさんいます。これは遅れというより、その子の関心がいま別の方向にあるだけのことも多いもの。遊びやお手伝いの中で数や文字に触れる機会を、無理なく増やしていけば十分です。

お風呂で数を数える、看板の文字を一緒に読む、おやつを「みんなで分けてみよう」と数える。生活の中の小さな体験が、数や文字への興味の入り口になります。

気持ちのコントロールで5歳ができること・難しいこと

涙を浮かべる子ども

気持ちの面では、「もう少し待ってね」に応えられたり、悔しい気持ちをぐっとこらえたりと、少しずつ我慢ができるようになってきます。同時に、自我が育って「中間反抗期」と呼ばれる時期に入る子も多く、口答えや言い訳が増えることもあります。

その分、思いどおりにいかないときにかんしゃくが強く出る、気持ちの切り替えに時間がかかる、といった難しいことも見られます。これは自己主張が育っているサインの裏返しでもあります。「悔しかったね」と気持ちを受け止めてから次の行動を伝えると、お子さんも落ち着きやすくなりますよ。

ほのママ
ほのママ

反抗期で口答えが増えたのは大変だけど…そっか、それも気持ちが育ってる証拠なのね!

ここわん
ここわん

そうだわん。まずは気持ちを言葉にして受け止める。それだけで、かんしゃくはだんだん落ち着いていくことが多いわん!

難しいことが多いと感じたとき。5歳の凸凹の見方と関わり方

親の指を握る子どもの手

ここまで領域別に見てきて、「うちの子は難しいことが多いかも」と感じた親御さんもいるかもしれません。そんなときの、5歳の凸凹のやさしい見方と関わり方、そして相談先をまとめます。

得意と苦手の凸凹(でこぼこ)をそのまま見る

ブロックで遊ぶ様子

子どもの発達は、すべての領域が同じペースで進むわけではありません。言葉は得意でも運動はゆっくり、手先は器用でも気持ちの切り替えが苦手、というように、誰にでも凸凹があります。大切なのは、苦手を平らにならすことより、得意を見つけて伸ばしてあげること。

難しいことに目が向きがちですが、お子さんが夢中になれること、笑顔になれることが必ずあります。その凸凹こそが、その子らしさ。できる・できないの数で測らず、「この子はこういう子」とまるごと受け止める視点を、まず持っていただけたらと思います。

難しいことが多いときの、おうちでの関わり方

夕暮れに親子で遊ぶ

難しいことが多いと感じても、特別なことをする必要はありません。ポイントは、お子さんが「できた」を感じられる小さなステップを用意すること。いきなり全部を求めず、手順を分けて、ひとつできたら一緒に喜ぶ。それだけで自信は少しずつ積み上がっていきます。

・できることを基準に、少しだけ先の目標を一緒に決める
・手順を小さく分けて、ひとつずつ取り組む
・できた瞬間を、その場で具体的にほめる
・苦手なことは、遊びの中でゆるやかに触れる

「できないこと=親の関わりが足りないから」ではありません。うまくいかない日があっても、それはお子さんのせいでも、あなたのせいでもないのです。なお、勉強面で悩みが出てきたときは、勉強できない子は親のせい?の記事もあわせて読んでみてくださいね。

気になることがあるときの相談先

相談する様子

「やっぱり気になる」「ひとりで抱えるのがつらい」と感じたら、気軽に話せる窓口があります。下に挙げた場所は、診断のためというより、日々の困りごとを一緒に考えてくれる相談先です。お子さんの様子を伝えるだけでも、気持ちが軽くなることがあります。

【気軽に相談できる窓口】
・かかりつけの小児科
・お住まいの地域の保健センター
・5歳児健診や就学時健診の機会
・子育て世代包括支援センター
・児童発達支援センター
・園の先生(普段の様子をよく知っています)

身近な園の先生に「最近こんなことが気になっていて」と話してみるのも、よい一歩です。家庭と園、それぞれで見える姿を共有すると、お子さんに合った関わり方が見つけやすくなります。

まとめ。5歳でできることと難しいことはどちらもその子らしさ

笑顔で遊ぶ子どもたち

5歳でできることと難しいことを、7つの領域で対比して見てきました。できることが増える一方で難しいことが残るのは、ごく自然な発達の姿です。凸凹は直すべき欠点ではなく、そのお子さんらしさそのもの。できる・できないの数で測らず、得意を見つけて伸ばす視点を、いちばん大切にしていただけたらと思います。

✓ 5歳の発達は領域ごとにペースが違い、凸凹があるのが自然
✓ できることと難しいことは、どちらもよくある姿
✓ 難しいことが多くても「=発達障害」ではない
✓ 苦手をならすより、得意を見つけて伸ばす
✓ 気になるときは、園や保健センターなど身近な窓口へ

ほのママ
ほのママ

難しいことばかり数えてたけど、うちの子の得意もちゃんと見てあげよう。なんだか肩の力が抜けたわ!

ここわん
ここわん

その気持ちがいちばんの栄養だわん。今日できたことを、ひとつ一緒に喜んであげてほしいわん!

調べる育児から、
聞ける育児へ。

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