「うちの子、まだあまり言葉が出ないのに、歌はすごく好きで真似して歌う…これって自閉症と関係あるの?」
「逆に、歌にまったく興味を示さないんだけど、これも心配したほうがいいの?」
2歳前後のお子さんの「歌う」という行動を見て、こんなふうに気になったことはありませんか。ネットで「2歳 歌う 自閉症」と検索すると、さまざまな情報が出てきて、「好きすぎても心配、興味がなくても心配」と、余計に混乱してしまう…そんな経験をした方も少なくないはずです。
周りの子と比べて、うちの子の「歌う」姿がなんだか特別に見えてしまい、一人であれこれ考え込んでしまう夜もあるかもしれません。
結論からお伝えすると、歌うこと自体は、自閉症の子にも、そうでない子にも見られる、ごく自然な行動です。「歌う=発達障害のサイン」という単純な話ではありません。
この記事では、2歳児が歌うことの発達的な意味、自閉症の子と歌の関係、そして気になる様子が見られたときの見極め方まで、やさしく解説していきます。
読み終わるころには、「そういうことだったのか」と、少し肩の力が抜けているはずですよ。

うちの子、会話はまだたどたどしいのに、童謡は一曲まるごと歌えるの…これって普通のことなのかしら…

実はそれ、珍しいことじゃないんだわん!今日は「歌う」ことの意味を、一緒にじっくり見ていくわん!
2歳児が歌うことと自閉症の関係をまず整理する

まず知っておいていただきたいのは、「歌うこと」そのものが、自閉症の診断につながる特別なサインではないということです。
むしろ、歌に関しては「好きすぎて心配」という声も、「興味がなくて心配」という声も、どちらも聞かれます。ここでは、両方のケースについて整理していきましょう。
言葉より歌のほうが得意な子は珍しくない
「普段の会話はたどたどしいのに、歌は一曲まるごと歌える」という子は、実は自閉症の有無にかかわらず、よく見られます。
歌には、メロディーやリズムという「決まったパターン」があります。会話のように、その場その場で臨機応変に言葉を組み立てる必要がなく、決まった音の並びを覚えて繰り返せばよいため、会話よりもハードルが低く感じられることがあるのです。
また、繰り返し聞くことで自然に耳に馴染むというのも、歌の大きな特徴です。同じ歌を何度もリクエストする子が多いのも、この「繰り返しの心地よさ」を楽しんでいるからだと考えられています。
「歌は得意なのに会話が苦手」というギャップ自体は、自閉症であるかどうかを直接示すものではありません。定型発達の子どもにもよく見られる姿の一つです。
自閉症の子にも音楽好きな子が多く報告されている
実は、自閉症の子どもの中には、音楽や歌をとても好む子が多いことが、さまざまな体験談や研究の中で報告されています。
言葉での指示にはまったく反応しなくても、歌には興味を示してじっと聴き入る、という様子が見られることもあります。非言語である音楽は、言葉によるコミュニケーションが苦手な子どもにとって、親しみやすく受け入れやすい表現方法だと考えられているのです。
つまり、「歌が好き」ということ自体は、自閉症であることを示すものでも、逆に否定するものでもありません。歌が得意な子は、自閉症の子にも、そうでない子にも、それぞれいるというのが実際のところです。
音楽は非言語のコミュニケーション手段であるため、言葉でのやりとりに難しさを感じる子どもにとって、心を開きやすい特別な入り口になることもあると考えられています。

え、そうだったの〜?わたし、てっきり「歌が異常に好き=発達に何かある」って思い込んでたわ…

そこ、勘違いされやすいポイントだわん!歌が好きなことは、むしろポジティブな個性の一つとして捉えていいことも多いんだわん!
歌に興味を示さなくても心配しすぎなくていい
反対に、「歌にまったく興味を示さない」というケースも、それだけで心配する必要はありません。
音楽への興味の度合いには、もともと個人差があります。歌よりも絵本や体を動かす遊びが好き、という子がいてもまったく不思議ではありません。「歌わない=発達が遅れている」と単純に結びつけることはできないのです。
大切なのは、「歌う・歌わない」という一点ではなく、お子さん全体の様子を見ていくことです。
2歳児で歌う以外に自閉症のサインとして知っておきたい特徴

「歌う」という一つの行動だけでは判断できないからこそ、他にどんな様子を見ておくとよいのか、代表的な特徴を見ていきましょう。
ただし、これらもあくまで「よく見られる傾向」であり、当てはまるからといって自閉症と決まるわけではありません。
名前を呼んでも反応が薄い・目が合いにくい
2歳頃になると、多くの子は名前を呼ばれると振り向いたり、大人の顔を見て反応したりするようになります。
こうした「人への注意」が薄い様子が続く場合は、少し丁寧に観察してみるとよいかもしれません。ただし、遊びに夢中なときは誰でも反応が薄くなるものなので、いろいろな場面での様子を見ることが大切です。
指差しをして気持ちを伝えようとするか
2歳頃になると、大人の注意を引くために指差しをしたり、顔を見て気持ちを伝えようとしたりする行動が見られるようになります。
こうした「相手と何かを共有しようとする」行動が少ない場合は、一つの観察ポイントになります。歌う・歌わないよりも、こうした「人とのやりとり」の様子のほうが、より重要な手がかりとされています。
あわせて見ておきたい様子(一例)
✓ 名前を呼んだときの反応
✓ 指差しや視線でのやりとり
✓ 特定のものへの強いこだわりの有無
✓ 感覚(音・味・匂いなど)への敏感さ

歌ばかり気にしてたけど、指差しとか目が合うかとか、他の様子も含めて見ていけばいいのね…

そうだわん!一つの行動じゃなくて、全体のバランスを見ていくのが大事なんだわん!
2歳は個人差がとても大きい時期
2歳という年齢は、自我が芽生える、いわゆる「イヤイヤ期」とも重なる時期です。
この時期は、成長のスピードにとても大きな個人差があるため、チェックリストにいくつか当てはまる項目があったとしても、それだけで自閉症であると判断することはできません。専門家であっても、2歳の時点では「様子見」という判断になることが多いのが実際のところです。
2歳児が歌う姿を自閉症の特性も踏まえて家庭でどう活かすか

お子さんが歌を好んでいる場合、それは発達を後押しするポジティブな要素として、積極的に活かしていくことができます。
ここでは、歌を活用した関わり方のヒントをご紹介します。
歌を言葉の発達につなげる
歌には、言葉の発達を後押しする力があると言われています。歌うことを通して発話の練習をしたり、単語を覚えたりすることができるためです。
お子さんが好きな歌があれば、その歌詞に出てくる単語を、日常会話の中でも意識的に使ってみるとよいでしょう。「歌の中で知っている言葉」を「生活の中で使う言葉」につなげていくことで、語彙が着実に広がっていきます。
たとえば「大きな栗の木の下で」が好きな子なら、実際に公園で大きな木を見かけたときに「大きな木だね、歌と同じだね」と声をかけてみる。こうした結びつけが、歌と生活をつなぐ橋渡しになります。
歌をコミュニケーションのきっかけにする
言葉でのやりとりがまだ難しい時期でも、歌を通してなら自然にコミュニケーションが生まれることがあります。
一緒に手遊び歌をしたり、歌に合わせて体を動かしたりすることは、親子のやりとりの練習にもなります。歌の途中でわざと止まって「つぎは?」と問いかけてみるなど、遊びの中で自然なやりとりを増やしていくのもおすすめです。

歌が好きなことは、心配の種じゃなくて、実は伸ばしてあげたい大事な力の一つなんだわん!
好きなことを否定せず伸ばす視点を持つ
もしお子さんに発達の特性があったとしても、歌や音楽への興味は、大切に伸ばしてあげたい個性です。
音楽は、言葉でのコミュニケーションが苦手な子どもにとっても、他者と関わる大切な入り口になることがあります。「心配だから控えさせる」のではなく、好きなことを通して自信や自己表現の力を育てていくという視点を持つことが大切です。

なるほど!歌が好きなことを、もっと一緒に楽しんであげればいいのね!

その調子だわん!好きなことを一緒に楽しむ時間が、いちばんの成長の栄養になるわん!
2歳児で歌う様子や自閉症が気になるときの相談先

歌以外の様子もあわせて気になる場合は、専門家に相談してみることで、安心につながることがあります。
ここでは、相談を考えたいタイミングと、身近な相談先をご紹介します。
相談を考えたいタイミング
次のような様子が重なって見られる場合は、一度相談してみると安心につながることがあります。
「まだ様子見でいいかな」と迷い続けるより、早めに相談したほうが、お子さんに合ったサポートが見つかりやすくなることも多いんです。
身近な相談先
相談できる場所は、思っているよりたくさんあります。
市区町村の子育て支援センターや保健センター、かかりつけの小児科、1歳半健診・3歳児健診の場、地域の発達相談窓口などが、身近な相談先です。
「こんなことで相談していいのかな」とためらう必要はありません。専門家に話を聞いてもらうだけで、気持ちがぐっと軽くなることも多いですよ。

歌のことだけで悩まず、気になることがあれば全体を含めて相談してみればいいのね。安心したわ〜

そうだわん!一人で抱え込まず、専門家と一緒に子どもの様子を見ていけると安心だわん!
2歳児が歌うことと自閉症の関係。まとめ

2歳児が歌うこと自体は、自閉症の有無にかかわらず見られる自然な行動です。歌が好きすぎても、歌に興味がなくても、それだけで判断することはできません。
大切なのは、歌う・歌わないという一点ではなく、名前への反応や指差し、こだわりの様子など、お子さん全体をバランスよく見ていくことです。
お子さんには、その子だけの興味や表現の仕方があります。歌う姿を見ても、周りと比べて過度に心配する必要はありません。
楽しそうに歌う姿は、それ自体がお子さんの大切な個性です。どうか、あたたかい気持ちで一緒に楽しんであげてください。
大好きな歌を口ずさむその瞬間は、お子さんが自分を表現している大切な時間でもあります。ぜひ隣で一緒に口ずさんで、その時間を分かち合ってみてくださいね。
そして、気になることがあれば決めつけずに相談する。それが、お子さんにとってもママにとっても、いちばんの安心につながります。
今日も子育てをがんばっているあなたを、心から応援しています。

うちの子の歌う姿、もっと一緒に楽しんであげようって思えたわ。ありがとう!

その気持ちがあれば大丈夫だわん!一緒にゆっくり見守っていこうわん!



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