小学生が勉強しないとどうなる?家庭学習時間の目安と対処法を解説

小学生
おやまど 監修者バナー プレビュー

【この記事の信ぴょう性】

当ページの記事は、児童発達支援の現場経験を持つ鈴木日奈子(小学校教諭免許保有)が監修しています。

ネット検索で出てくる答えは、
「よその子の答え。」

自分の子の場合はどうなのか。それは、あなたにしか教えられません。おやまどは、その子に合った答えを毎日教えてくれる育児相談AIアプリです。ダウンロード不要。今すぐ3分で試せます。

こんにちは!おやまどの鈴木です。

「うちの子、全然勉強しないけど、このままで大丈夫かな…」。宿題もやりたがらず、机に向かってもすぐに集中が切れてしまう。そんな我が子を見ていると、「小学生のうちに勉強しないと、この先どうなるんだろう」と不安になりますよね。

周りの子が塾に通い始めたり、テストで良い点を取っていたりする話を聞くと、つい焦って強く言ってしまい、かえって子どもが勉強を嫌がるようになってしまった…という声もよく聞かれます。まずは「勉強しないとどうなるのか」を正しく知り、そのうえで我が子に合った関わり方を考えていくことが大切です。

まずは、小学生が勉強しない状態が続くと、今の学習面にどんな影響が出やすいのかを整理していきましょう。

基礎学力の土台が身につきにくくなる

小学校で習う内容は、後の学年や中学校での学習の土台になるものがほとんどです。特に算数の計算や国語の読解は、一つ前の単元が理解できていないと、次の単元でつまずきやすい「積み上げ型」の教科です。

勉強しない状態が続くと、この土台部分に穴が空いたまま学年が進んでしまい、あとから気づいたときには「どこから分からないのか、本人にも分からない」という状態になってしまうことがあります。

例えば算数では、かけ算の九九があいまいなまま割り算に進んだり、分数の意味を理解しないまま計算だけを覚えようとしたりすると、その先の単元でつまずきやすくなります。国語でも、漢字の読み書きや語彙が定着していないと、高学年になって説明文や物語文を読み解く力が育ちにくくなります。「今できないこと」が「この先ずっとできないこと」につながりやすいのが、積み上げ型教科の特徴です。

だからこそ、「勉強しない」を放置してよいわけではありませんが、だからといって焦って無理強いをする必要もありません。まずは現状を正しく把握し、どこにつまずきの芽があるのかを一緒に確認するところから始めてみましょう。

授業についていけなくなるリスク

家庭学習の習慣がないまま学年が上がると、授業のスピードに置いていかれてしまうこともあります。特に小学3〜4年生頃は、抽象的な概念(分数、割合など)が増え、「9歳の壁」「10歳の壁」と呼ばれるつまずきが起こりやすい時期です。

この時期に家庭学習の習慣がなく、分からないことをそのままにしてしまうと、授業内容が分からないまま座っている時間が増え、勉強そのものへの苦手意識が強まってしまう場合があります。

さらに、分からない状態のまま授業を受け続けることは、本人にとって決して楽しい時間ではありません。「分からない」「つまらない」と感じる時間が積み重なると、勉強そのものへの拒否感が強まり、ますます机に向かうことが難しくなるという悪循環につながることもあります。

学年別・家庭学習時間の目安

・小学1〜2年生:平日20〜30分程度
・小学3〜4年生:平日30〜45分程度
・小学5〜6年生:平日45〜60分程度

学研教育総合研究所の調査でも、家庭学習時間の中央値はどの学年も「1時間」という結果が出ています。あくまで目安ですが、極端に短い、あるいは全くやらない状態が続く場合は、少し意識して声かけをしてみるとよいでしょう。

ほのママ
ほのママ

うちの子、宿題すら嫌がるのよね…このままで本当に大丈夫なのかしら…

ここわん
ここわん

今すぐ深刻になる必要はないわん!でも、少しずつ習慣にしていく工夫は早めに始めたほうがいいわん。

小学生が勉強しないまま大きくなるとどうなるのか

「今すぐ困っていないから大丈夫」と思っていても、小学生の間に勉強しない状態が続くと、中学生・高校生になってから影響が表れやすいことが分かっています。ここでは、長期的な視点で起こりやすいことを見ていきましょう。

中学以降の学力差につながりやすい

文部科学省の全国学力・学習状況調査では、家庭学習の時間が短い生徒ほど、教科の正答率が低くなる傾向が繰り返し報告されています。中学生を対象にした調査では、家庭学習が30分未満の生徒と2時間以上の生徒とでは、教科によって20〜30点ほど正答率に差が出ているというデータもあります。

これは中学生のデータですが、その差は突然生まれるものではなく、小学生の頃からの学習習慣の積み重ねが土台になっている場合が多いとされています。小学生のうちに「勉強する」という行動自体に慣れておくことが、後の学年での差につながりやすいのです。

ゲームやスマホとの付き合い方も影響しやすい

勉強しない理由の一つとして、ゲームや動画視聴、スマートフォンの利用時間が長くなっていることも少なくありません。楽しいことに時間を使いたいのは自然なことですが、生活の中で「勉強する時間」が確保できないほど画面に向かう時間が長くなると、学習習慣そのものが形成されにくくなります。

禁止するだけでは反発を招きやすいため、「宿題が終わったらゲームの時間」など、生活の中でのルールを親子で一緒に決めておくと、無理なく学習時間を確保しやすくなります。

「できない」の積み重ねが勉強嫌いを加速させる

勉強しない状態が続くと、テストの点数が下がったり、授業についていけなかったりする場面が増えます。すると「どうせできない」「勉強しても無駄」という気持ちが強まり、さらに勉強から遠ざかってしまう、という悪循環に陥りやすくなります。

この悪循環は、学力そのものよりも「自分はできない子だ」という自己肯定感の低下につながりやすい点が心配なところです。学力は取り戻せても、一度下がってしまった自信を取り戻すには時間がかかることもあります。

勉強しない状態が長引くと起こりやすいこと

・学年が上がるほど、授業内容の理解が追いつきにくくなる
・テストの点数が下がり、勉強への苦手意識が強まる
・「どうせ自分には無理」という自己肯定感の低下につながることがある
・中学進学後、学習習慣がないまま定期テストを迎えて苦労しやすい

学習に集中しにくい子の場合も焦らなくて大丈夫

中には、やる気の問題ではなく、じっと座って集中し続けること自体が苦手な子もいます。そうした場合は「なぜやらないのか」を叱るよりも、「どうすれば取り組みやすくなるか」を一緒に考えることが大切です。短時間で区切る、興味のある教材から始めるなど、その子に合ったやり方を探っていきましょう。

ほのママ
ほのママ

今は困ってなくても、あとになって差が出るのね…知らなかったわ。

ここわん
ここわん

だからこそ、今日から少しずつ習慣を作っていけば大丈夫だわん!焦らず一歩ずつでいいわん。

小学生が勉強しないとどうなる?家庭でできる対処法

「勉強しないとどうなるか」が分かったところで、次はどう対処すればいいのかが気になりますよね。ここでは、家庭で今日から取り入れやすい工夫を紹介します。

「なぜ勉強しないのか」を見極める

一口に「勉強しない」といっても、理由はさまざまです。内容が分からずやる気が出ない、そもそも机に向かう習慣がない、他にやりたいことがある、集中し続けるのが苦手など、原因によって効果的な対処法は変わってきます。

頭ごなしに「勉強しなさい」と言う前に、「どこが分からないの?」「今日は何がしたい気分?」など、本人の状況を聞いてみることが、遠回りに見えて一番の近道になることがあります。

勉強しない理由のよくあるパターン

・内容が分からず、やってもできないから諦めている
・そもそも机に向かう習慣が身についていない
・ゲームや遊びなど、他にやりたいことに気持ちが向いている
・長時間じっと座って取り組むこと自体が苦手
・「なぜ勉強するのか」の意味を感じられていない

どのパターンに近いかによって、有効な対処法も変わってきます。「分からないから」であれば分からない箇所まで戻って復習を、「習慣がないから」であれば時間や場所を決めることから始めるなど、原因に合わせたアプローチを選んでいきましょう。

短時間・小さな目標から習慣をつくる

いきなり長時間の勉強を求めると、かえってやる気を失わせてしまいます。まずは「学年×5分」程度の短い時間から始め、「今日はここまでできた」という達成感を積み重ねていきましょう。

毎日同じ時間、同じ場所で取り組むようにすると、「勉強する」こと自体が生活のリズムの一部になり、習慣化しやすくなります。

気が散りにくい学習環境を整える

テレビやゲーム機、スマートフォンが視界に入る場所では、どうしても気が散りやすくなります。勉強する時間だけは、それらを別の部屋に置く、電源を切っておくなど、環境そのものを整える工夫も効果的です。

また、リビング学習のように、家族の気配を感じられる場所のほうが集中しやすい子もいれば、静かな個室のほうが取り組みやすい子もいます。「みんなこうだから」ではなく、その子に合った環境を一緒に探ってみましょう。

頑張りを具体的に褒める

「勉強しなさい」と結果だけを求めるより、「今日は自分から机に向かえたね」「最後まで集中してたね」というように、過程を具体的に褒めることが、次への意欲につながります。

点数や結果だけを評価してしまうと、うまくいかなかったときに「自分はダメだ」と感じやすくなります。取り組んだ過程そのものを認めてあげることが、長い目で見た学習意欲を育てます。

例えば「今日は昨日より5分長く座れたね」「間違えた問題も自分で見直せたね」というように、小さな変化や努力に気づいて言葉にすることがポイントです。結果が伴わなくても、過程を認めてもらえた経験は、子どもにとって「また頑張ってみよう」という気持ちにつながります。

家庭でできる工夫チェックリスト

□ 勉強しない理由を頭ごなしに決めつけていないか
□ いきなり長時間の学習を求めていないか
□ 毎日同じ時間・場所で取り組める環境があるか
□ 結果だけでなく、取り組んだ過程を褒めているか
□ 苦手な単元をそのままにしていないか

それでもなかなか改善が見られない場合や、集中の続きにくさが極端だと感じる場合は、担任の先生やスクールカウンセラー、自治体の教育相談窓口に相談してみるのも一つの方法です。家庭だけで抱え込む必要はありません。

特に、じっと座っていることそのものが辛そうだったり、指示が通りにくかったりする様子が長く続く場合は、学習面だけでなく生活全体の困りごととして相談してみると、思わぬヒントが得られることもあります。一人で判断せず、専門家の視点も借りながら、子どもに合った関わり方を見つけていきましょう。

ほのママ
ほのママ

「勉強しなさい」って言うだけじゃダメだったのね…過程を褒めること、意識してみるわ!

ここわん
ここわん

そうだわん!小さな「できた」の積み重ねが、勉強への苦手意識を減らしてくれるわん!

― 読みながら、ちょっと立ち止まって ―

ここまで読んでも、「うちの子の場合は?」が残っていませんか。

一般論ではなく、あなたのお子さんに合わせた答えがもらえます。育児専門AIが、今のあなたの状況に寄り添ってお返事します。

うちの子のことを、相談してみる →

小学生が勉強しないとどうなる?まとめ

小学生のうちに勉強しない状態が続くと、基礎学力の土台が身につきにくくなったり、学年が上がってから授業についていけなくなったりするリスクがあります。さらに、その状態が長引くと、中学以降の学力差や自己肯定感の低下につながることもあります。

とはいえ、今すぐ深刻に捉える必要はありません。大切なのは、勉強しない理由に目を向け、短時間・小さな目標から少しずつ習慣を積み重ねていくことです。

学習習慣は、一度身についてしまえば、その後は比較的維持しやすいものです。逆に言えば、身につくまでの最初の期間が一番大変な時期でもあります。今、目の前の子が勉強しない姿にやきもきしていても、それは「習慣がまだできあがっていないだけ」であって、能力や性格の問題ではないことがほとんどです。焦らず、長い目で見て取り組んでいきましょう。

小学生が勉強しないとどうなる。覚えておきたいポイント

✓ 積み上げ型の教科ほど、勉強しない影響が出やすい
✓ 「9歳・10歳の壁」で学習内容が難しくなる時期は特に注意
✓ 学力差だけでなく自己肯定感の低下にもつながりやすい
✓ 短時間・小さな目標から習慣化を目指す
✓ 結果より過程を具体的に褒めることが意欲につながる
✓ 改善が見られないときは先生や相談窓口を頼ってよい

「勉強しない」という状態だけを見て焦る必要はありません。子どものペースに合わせながら、今日からできる小さな一歩を、一緒に積み重ねていきましょう。

ほのママ
ほのママ

焦らず、今日からできることを少しずつやってみるわね。ちょっと安心した♪

ここわん
ここわん

その調子だわん!一緒にゆっくり習慣づくりを進めていこうわん!

調べる育児から、
聞ける育児へ。

記事だけでは解けなかったモヤモヤ、育児専門AIに話してみませんか。
あなたとお子さんに合わせた答えが、きっと見つかります。

うちの子のことを、相談してみる →

コメント

タイトルとURLをコピーしました