「夜中に突然、火がついたように泣き叫ぶ。何をしても泣き止まない」
「体をのけぞらせて、抱っこすら受けつけてくれない」
「もう何時間も眠れていない。自分のあやし方が悪いのかもしれない…と、暗い部屋でひとり泣きたくなる」
真夜中、子どもの激しい泣き声の中でこの記事を開いてくださったあなたは、本当によく頑張っていますよね。まず、これだけはお伝えさせてください。お子さんがこんなに泣くのは、あなたのあやし方のせいでも、愛情が足りないせいでもありません。

結論からお伝えします。1歳半の子が夜中に気が狂ったように泣くのは、脳や睡眠リズムがまだ発達の途中にあることが大きく関係していると言われています。決してめずらしいことではなく、その多くは、成長とともに少しずつ落ち着いていくことが多いのです。今夜をどう乗り切るか、そして明日からできる小さな工夫まで、いっしょに見ていきましょう。
【この記事でわかること】
・1歳半が夜中に激しく泣く・のけぞるのはなぜ?という理由
・「夜泣き」と「夜驚症(やきょうしょう)」の違い
・今夜、無理なくできる落ち着かせ方
・日中の過ごし方と寝る前ルーティンのコツ
・限界のときの頼り先・相談先
1歳半の夜泣きで限界の親へ。あなたは十分頑張っています
こんにちは!おやまどの鈴木です。

理由や対処法をお伝えする前に、どうしても先にお伝えしたいことがあります。それは、夜中に泣き叫ぶ子どものそばで眠れずにいるあなた自身が、もう十分すぎるほど頑張っているということです。
泣き止まないわが子を抱えながら、「どうして?」「私のせい?」と自分を責めてしまう親御さんは、とても多いものです。でも、夜中に何度も起きてあやし、必死に抱っこして、こうして対処法を探しているその姿こそ、あなたの愛情そのものですよね。
「気が狂ったように泣く」のはあなただけではありません

「気が狂ったように泣く」「絶叫する」「のけぞって暴れる」——こうした言葉で夜中に検索している親御さんは、本当にたくさんいらっしゃいます。あなたの家だけで起きている特別なことではありません。
いったん落ち着いていた夜泣きが1歳半ごろに再発したり、以前より激しくなったりすることもよくあると言われています。「前はこんなじゃなかったのに」と戸惑う必要はありません。これは成長の過程で起こりやすい、いわば“通り道”のようなものなのです。
眠れない夜は、心も体もすり減ります

睡眠を細切れにされる毎日は、想像以上に心と体を消耗させます。日中もぼんやりしてしまったり、ささいなことでイライラしたり、涙が出たり。それはあなたが弱いからではなく、睡眠不足が続けば誰にでも起こる、ごく自然な反応です。
だからこそ、「子どものために頑張らなきゃ」の前に、「自分も助けてもらっていい」と思ってほしいのです。この記事の後半では、あなた自身を守るための頼り先もお伝えします。

毎晩あんなに泣き叫ばれると、私のあやし方がダメなのかなって自分を責めちゃう…。もう心が折れそう。

その気持ち、すごくよくわかるわん。でもね、泣き止まないのはあやし方のせいじゃないことが多いんだわん。まずは「ここまで頑張ってきた自分」をちゃんとほめてあげてほしいわん!
1歳半が夜中に気が狂ったように泣く理由

「うちの子だけ、どうしてこんなに激しいの?」と感じているかもしれません。でも、1歳半ごろの激しい夜泣きには、いくつかの理由が重なっていることが多いと言われています。ひとつずつ見ていきましょう。原因がわかると、少しだけ気持ちがラクになるはずです。
1歳半は脳や睡眠リズムがまだ発達の途中だから

1歳半の子どもは、まだ大人のような安定した睡眠サイクルを持っていません。浅い眠りと深い眠りをうまく切り替える脳の働きが未熟なため、夜中に目が覚めやすいと言われています。
眠りが浅くなったタイミングでふと目が覚め、まだ自分で気持ちを切り替えて眠りに戻ることができず、強い不安から激しく泣いてしまう——。これは子どもが悪いのでも、親が悪いのでもなく、脳と睡眠のしくみが育っている途中だから起こることなのです。
日中の刺激や興奮を、夜にうまく処理しきれない

1歳半は、歩く・話す・遊ぶ世界がぐんと広がる時期です。公園で走り回った、新しいおもちゃに夢中になった、はじめての場所に行った…。こうした日中のたくさんの刺激や強い興奮を、まだ小さな脳が夜のあいだに処理しきれず、興奮が残って眠りが乱れることがあると言われています。
保育園が始まった、きょうだいが生まれた、引っ越しをしたなど、環境が変わったタイミングで激しくなることもあります。楽しいことも、ちょっと緊張したことも、子どもの中ではぜんぶ「大きな出来事」。その心の整理を、夜の眠りの中でしているのかもしれません。
睡眠退行や、感覚の敏感さが関係することも

成長の過程で一時的に睡眠が乱れる「睡眠退行(すいみんたいこう=それまで眠れていた子が、発達の節目に一時的に眠りが乱れること)」が関係している場合もあります。これは発達が進んでいるサインの一つとも言われ、しばらくすると落ち着いていくことが多いものです。
また、生まれつき光・音・温度・肌ざわりなどに敏感なお子さん(HSC=ひといちばい敏感な子、と呼ばれることがあります)もいます。パジャマのタグ、部屋の小さな物音、室温のちょっとした変化などが気になって、眠りが浅くなったり泣いてしまったりすることがあると言われています。
お子さんの発達面が少し気になる…という方は、よければ1歳半の発達で見られるサインと向き合い方の記事もあわせて読んでみてください。不安をあおるためではなく、お子さんを理解するヒントとしてお役に立てればうれしいです。

えっ、パジャマのタグとか部屋の物音まで気にする子がいるの?うちの子、たしかにちょっと敏感なところあるかも…。

敏感なのは「困った性格」じゃなくて、まわりをよく感じ取れる素敵な力でもあるわん。その子に合わせて環境をちょっと整えてあげると、ぐっとラクになることがあるわん!
1歳半の夜泣きと夜驚症の違いを知っておこう

「これって、ただの夜泣き?それとも何か違うもの?」と気になっている方もいるかもしれません。1歳半ごろに夜中に激しく泣き叫ぶ症状には、「夜泣き」と「夜驚症(やきょうしょう=睡眠中に突然泣き叫んだり怖がったりするが、本人は朝になると覚えていない現象)」があります。違いを知っておくと、夜中のあなたの不安が少しやわらぐはずです。
夜泣きと夜驚症は、起こり方がちがう

夜泣きは、眠りが浅いタイミングで目が覚めて泣くもので、声をかけたり抱っこしたりすると反応が返ってきます。一方の夜驚症は、深い眠りの中で突然起こり、目は開いていても呼びかけに反応せず、抱っこしてもしばらく泣き叫び続けることがあると言われています。本人はそのことを覚えていないのが特徴です。
| 項目 | 夜泣き | 夜驚症 |
|---|---|---|
| 多い年齢 | 生後すぐ〜1歳半ごろ | 主に2〜6歳ごろ |
| 起こる眠り | 浅い眠りのとき | 深い眠りのとき |
| 声かけへの反応 | 反応することが多い | 反応しにくいことがある |
| 本人の記憶 | 覚えていることもある | 覚えていないことが多い |
| 落ち着き方 | あやすと落ち着きやすい | 数分でスッと眠りに戻ることが多い |
とはいえ、この2つはきっちり線を引けるものではなく、見分けがつきにくいこともあります。「どちらかを正確に当てなければ」と気負う必要はありません。大切なのは、どちらの場合も「安全を守って、静かにそばにいる」という対応が基本になる、ということです。
どちらも、多くは成長とともに落ち着いていきます
夜泣きも夜驚症も、その多くは脳や睡眠リズムが育っていく中で起こる一時的なもので、成長とともに自然と落ち着いていくことが多いと言われています。「ずっとこのままなのでは…」と感じる夜もあると思いますが、終わりは必ず近づいてきています。
ただし、次のような様子が見られるときは、念のためかかりつけの小児科に相談しておくと安心です。これは不安をあおるためではなく、あなたが安心して眠るための一般的な目安です。

抱っこしても全然反応しないことがあって、すごく怖かったの。あれって夜驚症だったのかな…?

反応がなくてびっくりしたよね。でも無理に起こさず、安全を守って見守れていたなら、それで大丈夫だったわん。気になるなら健診や小児科でちょっと聞いてみると安心だわん!
1歳半が夜中に泣き叫ぶときの、今夜からできる落ち着かせ方

ここからは、1歳半が夜中に泣き叫ぶときに、今夜から無理なくできる落ち着かせ方をお伝えします。大前提として、「すぐに泣き止ませなければいけない」という決まりはありません。泣き止まない夜があってもいいのです。あなたができる範囲で、ゆったり向き合っていきましょう。
夜中に泣き叫ぶときは、無理に止めず安全の確保を

のけぞって暴れているときに無理やり抱っこしようとすると、子どもものけぞった反動で、ケガにつながってしまうことがあります。そんなときは、まわりにぶつかる物がないか確認し、布団のそばで安全を確保しながらそっとそばにいる——それだけで十分です。
抱っこを受けつけてくれないときは、背中やおなかをやさしくトントンしたり、さすってあげたりするだけでもかまいません。「抱っこできない=あやせていない」ではありません。そばにいてくれるあなたの存在そのものが、子どもの安心になっています。
部屋は暗く静かに、声は低くゆっくりと

泣いているときほど、余計な刺激を減らしてあげると落ち着きやすいと言われています。部屋は明るすぎない、やや暗めの間接照明に。テレビやスマホの強い光、大きな音は控えめにしましょう。
声をかけるときは、低めの声で、ゆっくり、短く。「だいじょうぶだよ」「ママ(パパ)がいるよ」と、同じ言葉をくり返すのがおすすめです。あわてず落ち着いた声は、子どもに「ここは安全だ」という合図として伝わっていきます。
✓ まわりに危ない物がないか確認して安全を確保
✓ 部屋はやや暗め・静かにして刺激を減らす
✓ 背中やおなかをやさしくトントン・さする
✓ 低い声で「だいじょうぶだよ」とくり返す
✓ どうしても切り替わらないときは一度部屋を明るくして気分転換も
どうしても泣き止まず、何時間も続いてしまうときは、いったん部屋の電気を明るくして、しっかり目を覚まさせてあげるのも一つの方法です。少しおもちゃで遊んだり、お茶を飲んだりして気分が切り替わると、安心してまた眠りに戻れることがあります。
日中の過ごし方と、寝る前ルーティンを整える

夜の眠りは、実は日中の過ごし方とつながっています。すぐに効果が出るものではありませんが、続けることで少しずつ眠りが整っていくことが多いと言われています。あくまで「できる日に、できる範囲で」で大丈夫です。
【生活リズムを整える小さな工夫】
・朝はカーテンを開けて、朝日を浴びる
・日中は外遊びなどで体を動かす
・お昼寝は夕方までに切り上げる
・寝る前は「お風呂→絵本→おやすみ」など同じ順番のルーティンに
・寝る1時間前からは強い光や激しい遊びを控える
毎晩同じ流れで眠りに向かうと、子どもは「これをしたら寝る時間なんだ」と安心して眠りの準備ができるようになります。完璧を目指さなくて大丈夫。うまくいかない日があっても、それであなたの頑張りが台無しになることはありません。

抱っこできないときって、何もしてあげられてない気がして焦っちゃうの。トントンするだけでもいいのかな…?

トントンだけでも、ちゃんと「そばにいるよ」が伝わってるわん!何もしてないどころか、いちばん大事なことをしてるわん。焦らなくて大丈夫だわん!
夜泣きがつらいとき、親自身を守る・頼れる場所があります

1歳半の夜泣きの対応で、いちばん後回しにされがちなのが「親自身のケア」です。夜中に何度も起こされて眠れない日が続くと、あなたが倒れてしまっては元も子もありません。頼ることは、甘えでも手抜きでもなく、子どもを守るための立派な選択です。
一人で抱え込まず、誰かと交代する

夜泣き対応は、できればパートナーや家族と交代制にしましょう。「今夜は前半をあなた、後半を私」と分けるだけでも、少しまとまって眠れます。日中に少し横になれる日があれば、それも立派な休息です。
近くに頼れる人がいない場合は、自治体の一時預かりやファミリーサポートを使うのも一つの手です。「数時間だけでも眠る」ことは、あなたにとっても子どもにとっても、とても大切な投資です。
相談できる窓口を知っておく

「こんなことで相談していいのかな」と思わなくて大丈夫です。夜泣きの悩みは、立派な相談内容です。次のような窓口が、あなたの味方になってくれます。
【頼れる相談先】
・かかりつけの小児科…体の心配があるとき
・保健センター(保健師)…子育て全般の相談・電話相談も
・1歳半健診…発達や生活リズムをまとめて相談できる機会
・子育て世代包括支援センター…妊娠〜子育てをトータルで支援
・児童発達支援センター…発達面が気になるときの相談先
相談するときは、「夜中に激しく泣くのが◯週間ほど続いていて、抱っこでも泣き止まないことがあります。日中の様子は◯◯です」と、いつから・どんなふうに・日中はどうか、を伝えるとスムーズです。メモして持っていくと、寝不足の頭でも安心ですよ。

夜泣きくらいで相談したら、大げさだって思われないかな…ってつい遠慮しちゃってたの。

ぜんぜん大げさじゃないわん!保健師さんも小児科の先生も、夜泣きの相談はいつでも歓迎だわん。早めに話すと、あなたの心がふっと軽くなることもあるわん!
まとめ|1歳半の夜泣き・泣き叫びは必ず落ち着いていく

1歳半の子が夜中に気が狂ったように泣くのは、脳や睡眠リズムがまだ育っている途中だからこそ起こることが多く、あなたのあやし方のせいではありません。睡眠退行や日中の刺激、感覚の敏感さが重なることもありますが、その多くは、成長とともに少しずつ落ち着いていくことが多いと言われています。今は出口の見えないトンネルのように感じても、終わりは必ず近づいています。
どうか今夜、子どもが眠ったら、あなたも少しだけ目を閉じてください。完璧じゃなくていいのです。泣き声の中でこの記事を最後まで読んでくれたあなたは、もう十分にやさしい親御さんです。

うちの子だけじゃないんだって思えたら、なんだか少し肩の力が抜けたわ。今夜はトントンとそばにいるだけでもやってみる!

その気持ちがいちばん大事だわん。無理せず、頼れるところは頼って、あなた自身もちゃんと休んでね。あなたはもう、十分すぎるほど頑張ってるわん!



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