「あやしても、あんまり笑ってくれない気がする…」
「名前を呼んでも、こっちを見てくれないことが多いんです」
「目が合いにくい気がして、検索しては不安で眠れなくなってしまう」
0歳から1歳の赤ちゃんを育てていると、こんな「なんとなくの違和感」がふと心によぎること、ありますよね。誰かに言うほどではないけれど、心の奥に小さなしこりのように残っている。そんな気持ちを抱えている親御さんは、決して少なくありません。

先にお伝えしたいことがあります。0歳〜1歳で感じる違和感は、そのまま「自閉症の確定」を意味するものではありません。赤ちゃんの発達には本当に大きな個人差があり、ゆっくり進む子もたくさんいます。この記事は、不安を煽るためのものではなく、あなたの「気づき」をやさしく整理して、心を軽くするためのものです。
【この記事でわかること】
・0歳〜1歳で親が感じやすい「違和感」の正体
・0-6ヶ月/7-11ヶ月/1歳前後の月齢別に見られることがあるサイン
・「違和感=自閉症」ではない理由と、赤ちゃんの個人差の大きさ
・ひとりで抱え込まず、誰に話していいのかという相談先のこと
自閉症は0歳から1歳に違和感が出る?その正体とは
こんにちは!おやまどの鈴木です。

まず知っておいてほしいのは、あなたが感じている「なんとなくの違和感」は、決して気のせいや考えすぎではない、ということです。毎日いちばん近くで赤ちゃんを見ているあなただからこそ気づける、大切な感覚なんです。その感覚を「気にしすぎだよ」と誰かに流されてしまうと、かえってモヤモヤが大きくなってしまうこともありますよね。
自閉症の違和感は「気づきの入口」であって、結論ではない

自閉スペクトラム症(ASD・人との関わり方や興味の持ち方に特性があると言われる発達のタイプ)の特性は、0歳〜1歳の頃から少しずつ現れることがあると言われています。とはいえ、月齢が低いほど、その違和感が「特性によるもの」なのか「その子のペースや個性」なのかを見分けるのは、とても難しいんです。
ですから、ここでお伝えするサインは「これがあったら自閉症」というチェック表ではありません。あくまであなたの違和感を言葉にして整理するための「入口」として読んでいただけたらと思います。
「できない」のは脳の特性。親のせいでも赤ちゃんのせいでもない

もし赤ちゃんに発達の特性があったとしても、それは「抱っこの仕方が悪かったから」でも「あやし方が足りなかったから」でもありません。自閉症の特性は、生まれ持った脳の情報の受け取り方・処理の仕方のちがいによるものと言われています。
たとえば「目が合いにくい」のは、赤ちゃんが愛情を感じていないからではなく、人の目から多くの情報を受け取る回路が、まだゆっくり育っている最中だから、という見方があります。あなたの愛情が足りないから違和感が生まれているわけでは、決してないんです。

違和感を感じるたびに「私の関わり方が悪いのかな」って自分を責めちゃってたの…。

その気持ち、すごく大切に受け止めたいわん。でもね、違和感に気づけるのは毎日ちゃんと見てる証拠なんだわん。ママのせいじゃないから、まず自分を責めるのをお休みしようわん。
0-6ヶ月|自閉症で感じやすい違和感・サイン

0-6ヶ月のねんね期は、赤ちゃんの表情や反応がまだ少なく、自閉症の違和感やサインがあってもいちばん見分けにくい時期です。ここで挙げるのは「あったら心配なこと」ではなく、「あとから振り返って気になったと語られることがある」というお話として、やさしく受け取ってくださいね。
目が合いにくい・あやしても笑いが少ない

多くの赤ちゃんは、生後2〜3ヶ月ごろになると、あやされると笑顔を返す「社会的微笑」が見られるようになると言われています。この時期に、目が合いにくい・笑いかけても表情が動きにくいといった様子が続くと、違和感として残ることがあります。
ただ、もともと表情がおだやかでクールなタイプの赤ちゃんもいますし、機嫌や体調、眠さによっても反応は大きく変わります。一度や二度「笑わなかった」だけで心配しすぎる必要はありません。
抱っこを嫌がる・反り返る/極端に手がかからない

感覚の受け取り方に特性があると、抱っこされると体を反らせて嫌がるように見えたり、逆にほとんど泣かず、手がかからなすぎて「育てやすい」と感じることがあると言われています。「静かすぎる良い子」も、あとから振り返って気になったと語られることがあるんです。
反り返りは赤ちゃんの体の使い方の発達途中でもよく見られますし、おっとりした性格の子も大勢います。「当てはまる=特性がある」ではないことを、どうか忘れないでくださいね。
✓ 目が合いにくい気がする
✓ あやしても笑顔が少ない
✓ 抱っこのときに反り返ることが多い
✓ ほとんど泣かず、手がかからなすぎて逆に心配

えっ、手がかからない「良い子」も気になることがあるの!?うちの子よく寝るから安心してたのに…!

あわてないで大丈夫だわん!よく寝る子のほとんどは、ただ寝るのが上手なだけだわん。あくまで「いろんなタイプの一つ」として頭の片隅に置いておけば十分なんだわん。
7-11ヶ月|自閉症で気になる違和感・サイン

7-11ヶ月になると、赤ちゃんは「人とのやりとり」を少しずつ楽しむようになってきます。だからこそ、この時期はねんね期よりも、自閉症の特性による人への関わり方の違和感・サインが見えやすくなる時期でもあります。月齢が上がるほど、サインは少しずつ輪郭をもってくるんですね。
呼んでも振り向かない・後追いや人見知りがない

この時期には、名前を呼ぶと振り向く、親の姿が見えなくなると探して追いかける「後追い(親を探して追いかける行動)」、知らない人に泣く「人見知り」などが見られるようになると言われています。
そのため、何度名前を呼んでも振り向かない、後追いや人見知りがまったくないといった様子が続くと、違和感として気になることがあります。一方で、後追いの強さや人見知りの有無は、その子の気質によっても大きく差が出るところです。マイペースで一人遊びが得意なだけ、ということもよくあります。
特定の物だけをじっと見続ける・感覚のかたより

人よりも物への関心が強く、くるくる回るものや光るものを、長い時間じっと見続けることがあると言われています。また、特定の音をとても怖がる、逆に大きな音にもほとんど反応しないなど、感覚の受け取り方にかたよりが見られることもあります。
赤ちゃんが何かに夢中になるのはごく自然なこと。「集中力がある子なんだな」という見方もできます。大切なのは一つの行動だけを切り取らず、全体の様子をゆったり眺めることなんです。
✓ 名前を呼んでも振り向きにくい
✓ 後追いがほとんどない
✓ 人見知りがまったくない(または極端に強い)
✓ 回るもの・光るものをじっと見続ける
✓ 音への反応が弱すぎる、または敏感すぎる

名前を呼んでも振り向かないの、たしかに気になってた…。でも一個だけ当てはまっても、決めつけちゃダメなのね?

そうなんだわん。大事なのは「一つの行動」じゃなくて「全体の様子」と「続いているかどうか」だわん。気になったらメモしておくと、あとで誰かに話すときラクになるわん!
1歳前後|指差し・真似に表れる自閉症の違和感

1歳前後は、「人と気持ちを通わせる」やりとりがぐっと増えてくる時期です。だからこそ、自閉症の特性による違和感がもっとも見えやすくなり、ここで気づく親御さんがとても多いんです。とはいえ、できるようになる時期には数ヶ月単位の幅があるのが普通ですよ。
指差しをしない・真似(バイバイ・パチパチ)が出ない

1歳前後になると、ほしいものや気になるものを指でさして伝える「指差し」、バイバイやパチパチといった「身ぶりの真似」が見られるようになると言われています。これらは、相手と同じものに注目し合う「共同注意(相手と同じ対象に一緒に注目すること)」という、人とのつながりの土台になる力なんです。
そのため、指差しがなかなか出ない、バイバイやパチパチの真似をしないといった様子は、違和感として気になりやすいサインです。ただし、指差しが出る時期にも個人差があり、1歳を少し過ぎてから一気に出てくる子もたくさんいます。「今ない=ずっとない」ではないんですね。
1歳半健診が一つの節目になる理由

月齢が低いうちは確定的なことを言うのが難しく、1歳半健診(1歳6ヶ月児健診)が一つの大きな節目になると言われています。この時期になると、指差しや言葉、人とのやりとりの様子がだいぶ見えやすくなるためです。
健診では、指差しや簡単な質問への反応など(M-CHATと呼ばれる質問項目が使われることもあります)をとおして、発達の様子をていねいに見てくれます。「うちはまだ指差ししないんです」と健診で正直に話すことは、まったく恥ずかしいことではありません。むしろ、気になることを話せる貴重な機会なんです。気になることがあれば、健診を待たずに保健センターへ相談しても大丈夫ですよ。
1歳半前後のサインについてもっと詳しく知りたい方は、1歳半の発達障害サインの記事もあわせて読んでみてくださいね。

健診で「まだ指差ししないんです」なんて言ったら、心配性なママだと思われないかな…って言い出せなくて。

逆だわん!気になることを話してくれるママは、保健師さんにとってすごくありがたい存在なんだわん。健診は「相談していい場所」だから、遠慮なく頼っていいんだわん。
0歳から1歳の自閉症の違和感、ひとりで抱え込まないために

0歳から1歳で自閉症の違和感を感じたとき、いちばんつらいのは「この気持ちを誰にも言えない」と一人で抱え込んでしまうことです。家族に話しても「気にしすぎ」と流されたり、ママ友には言いづらかったり。その孤独感こそ、いちばんあなたの心をすり減らしてしまうものなんです。
気になったことをメモしておくと話しやすい

「目が合いにくい」「指差しがまだ」など、気になったことをスマホのメモや育児日記に短く書き留めておくのがおすすめです。いつ頃・どんな様子だったかが残っていると、誰かに相談するときにとても伝えやすくなります。動画を一本撮っておくのも、言葉で説明しにくい様子を伝えるのに役立ちますよ。
【相談するときの一言の例】
「最近、名前を呼んでも振り向かないことが多くて気になっています。月齢的にどうでしょうか?」
「目が合いにくい気がして不安です。家でできることがあれば教えてほしいです。」
こんなふうに、ありのままの様子を伝えるだけで大丈夫ですよ。
気軽に話していい身近な窓口

「病院に行くほどではないかも」と思っても大丈夫。まずは身近な窓口に、雑談のような気持ちで話してみるところからで十分です。次のような場所が、あなたの話をやさしく受け止めてくれます。
| 相談先 | どんなときに |
|---|---|
| 保健センター(保健師) | 月齢の様子や育児の不安を気軽に話したいとき |
| 乳幼児健診・1歳半健診 | 発達の様子を専門的に見てほしいとき |
| かかりつけの小児科 | 体調と合わせて発達のことも相談したいとき |
| 子育て世代包括支援センター | 妊娠期から子育てまで継続して頼りたいとき |
| 児童発達支援センター | 発達の特性について詳しく相談したいとき |
どの窓口も、「相談に来てくれてよかったですね」と迎えてくれる場所です。相談したからといって、すぐに何かが決まるわけではありません。ただ話を聞いてもらうだけでも、心はずいぶん軽くなります。あなたが一人で頑張りすぎないことが、いちばん大切なんです。

こんな小さな違和感で相談に行ったら、迷惑かなって思っちゃう…。

ぜんぜん迷惑じゃないわん!「小さいうちに話しに来てくれてありがとう」って思ってる窓口ばかりなんだわん。早すぎる相談なんてないから、安心して頼っていいんだわん!
まとめ|0歳から1歳の自閉症の違和感とサイン

0歳〜1歳で感じる違和感を、0-6ヶ月・7-11ヶ月・1歳前後の月齢別に見てきました。目が合いにくい、笑いが少ない、呼んでも振り向かない、後追いや人見知りがない、指差しや真似が出ない。どれも気になるサインではありますが、同時に「赤ちゃんの個人差そのもの」でもあります。
違和感に気づけるのは、あなたが毎日お子さんをまっすぐ見つめている証拠。それは決して悪いことでも、心配しすぎでもありません。その気づきを、自分を責める材料ではなく、お子さんをもっと知るための入口にしてあげてくださいね。
もしこの先、2歳ごろの様子も気になってきたら、2歳の自閉症チェックリストの記事も参考になりますよ。あせらず、お子さんのペースに寄り添っていきましょうね。

違和感に気づけたのは、ちゃんと見てる証拠なんだね。自分を責めるのやめて、まずは保健師さんに話してみる!なんだか心が軽くなったよ!

その一歩がすばらしいわん!ママが笑顔でいることが、お子さんにとっていちばんの安心なんだわん。おやまどはいつでもママの味方だわん!



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