「もう夜の11時なのに、うちの3歳、まだ全然寝ない…」
「やっと寝たと思ったら、夜中に何度も起きて泣く」
「ほかの子はもう寝てるのに、うちだけ寝かしつけに2時間。私のやり方が悪いのかな」
毎晚こんなふうに、心も体もすり減らしていませんか。眠ってくれない夜が続くと、自分の時間もなくなって、ほんとうにつらいですよね。

先に大切なことをお伝えします。3歳がなかなか寝ないのは、決してあなたのしつけのせいでも、お子さんのわがままのせいでもありません。眠りにくさの背景には、生活リズムや昼寝の長さといった要因のほかに、生まれ持った脳の特性が関わっていることもあると言われています。背景がわかると、夜の整え方も見えてきます。今日からできる工夫を、一緒に探していきましょう。
【この記事でわかること】
・3歳が寝ない、よくある背景と理由
・ASD傾向・ADHD傾向と眠りにくさの関係
・発達特性以外の、見落としやすい要因
・今日からできる、夜の整え方5つ
・心配なときの相談先
3歳が寝ないのは発達障害?まず知っておきたい背景
こんにちは!おやまどの鈴木です。

「3歳 寝ない」と検索すると、「発達障害」という言葉が一緒に出てきて、ドキッとした親御さんも多いかもしれません。まずはここで、寝ない背景の全体像をやさしく整理していきますね。
そもそも3歳が寝ないのは「眠る力」が育つ途中だから

3歳の子どもは、大人のように「夜になったら自然と眠くなる」という体のリズムが、まだしっかり育ちきっていません。体力がついてきて、自我も芽生える時期なので、「眠いけど、まだ遊びたい」「寝るのがいや」と、眠りに抵抗することもよくあります。
つまり、3歳が寝ないこと自体は、多くの子に見られる発達の途中の姿でもあるのです。「うちの子だけがおかしい」わけではない、とまず知っておいてくださいね。
「寝ない=発達障害」では決してない

ここで、いちばん大切なことをお伝えします。3歳がなかなか寝ない、ということだけで「発達障害」と決まるわけでは決してありません。
眠りにくさには、後ほどお伝えする生活リズムや昼寝、運動量、環境など、たくさんの要因が重なって影響していることがあります。発達特性は、その「いくつかある要因のひとつかもしれない」という位置づけです。一つの様子だけを切り取って、不安になりすぎなくて大丈夫ですよ。
3歳が眠れない理由が「脳の特性」にあることもある

一方で、知っておくとふっと心が軽くなることがあります。それは、眠りにくさの理由が、しつけや気合いではなく、その子の脳の特性や体のリズムにあることもある、ということです。
「もっとちゃんと寝かしつけなきゃ」と自分を責めてきた親御さんほど、この視点でほっとされます。寝ないのはあなたのせいではないのだと、まずはご自身をいたわってあげてくださいね。

うちの子、毎晚寝かしつけに2時間…。やっぱり私のやり方がダメなのかな。「発達障害」って言葉を見ると、こわくなっちゃう。

毎晚2時間、ほんとうにお疲れさまだわん。でもね、寝つきにくさはママのやり方のせいじゃないことが多いんだわん。3歳はまだ眠る力が育つ途中。背景を一緒に見ていけば、きっと整え方が見つかるわん!
3歳が寝ないのと発達障害の関係(ASD・ADHD傾向)

ここでは、3歳が寝ない背景として、発達が気になる子・グレーゾーンの子に見られることのある発達特性と、眠りにくさのつながりを整理します。あくまで「こういう傾向が関わっていることもある」というお話で、当てはまっても発達障害と決まるわけではない、という前提で読んでくださいね。
ASD傾向:覚醒の切り替えや感覚過敏が関わることがある

ASD(自閉スペクトラム症)傾向のある子は、起きている状態から眠りへの「切り替え」が苦手なことがあると言われています。頭がさえてしまって、なかなかスイッチが切れない、という感じですね。
また、感覚過敏(光・音・肌触りなどにとても敏感なこと)があると、ちょっとした物音やパジャマのタグ、豆電球の明かりが気になって、眠りに入りにくいことがあります。さらに、決まった手順を大切にする「こだわり」から、入眠の儀式が長くなることもあります。メラトニン(眠気をうながすホルモン)の分泌リズムが、いわゆる定型発達の子と違うと言われることもあります。
ADHD傾向:日中の興奮が夜まで続きやすいことがある

ADHD(注意欠如・多動症)傾向のある子は、日中の多動や衙動性が夜にも続いて、脳が興奮しやすい状態になることがあると言われています。布団に入っても体や気持ちがそわそわして、なかなか落ち着かない、ということですね。
また、体内時計(体のリズムを刻む仕組み)が乱れやすく、夜のメラトニンの高まりがゆっくりになりやすい、という研究の指摘もあります。「夜になっても眠気がやってこない」ように見えるのは、こうした背景が関わっていることもあるのです。
特性は「困った行動」ではなく「眠りにくさの背景」

ここで気持ちを楽にしてほしいのは、こうした特性は「困った行動」でも「直すべきもの」でもない、ということです。眠りにくさの背景を知ることは、お子さんを責めるためではなく、その子に合った整え方を見つけるためです。
| 傾向 | 眠りにくさに関わると言われること |
|---|---|
| ASD傾向 | 覚醒と睡眠の切り替えが苦手/光・音・肌触りの感覚過敏/入眠儀式へのこだわり/メラトニンのリズムの違い |
| ADHD傾向 | 日中の興奮が夜も続き脳が高ぶりやすい/体内時計が乱れやすい/眠気が遅れて訪れやすい |

えっ、豆電球やパジャマのタグが気になって眠れないこともあるの!?うちの子、よく「チクチクする」って言ってた…!

その「チクチク」、ちゃんと教えてくれてたんだわん。わがままじゃなくて、ほんとうに気になっていたのかもしれないわん。気づいてあげられたママ、すてきだわん!
発達障害以外で3歳が寝ない、見落としやすい要因

ここがとても大事なところです。発達特性は要因のひとつにすぎず、じつは生活リズムや環境など、特性以外の要因のほうが影響していることもよくあります。ここを整えるだけで、ぐっと眠りやすくなる子も少なくありません。一つずつ見ていきましょう。
昼寝の長さ・時間帯と、生活リズム

3歳でいちばん多い理由のひとつが、昼寝です。昼寝が長すぎたり、夕方までずれ込んだりすると、夜に眠気がやってこないことがあります。目安として、昼寝は午後3時ごろまでに切り上げると、夜の眠りにつながりやすいと言われています。
起きる時間・ごはん・お風呂の時間が日によってバラバラだと、体内時計も乱れやすくなります。完璧でなくて大丈夫なので、「だいたい同じ時間」を意識してみてくださいね。
運動量とスクリーンタイム

日中の運動量が少ないと、体が「疲れて眠る」状態になりにくいことがあります。逆に、夕方以降の激しい運動は体を覚醒させてしまうこともあるので、活発に遊ぶのは午前から夕方前までがおすすめです。
そして見落としやすいのがスクリーンタイム(テレビ・スマホ・タブレットを見る時間)です。画面から出るブルーライト(青い光)は、メラトニンの分泌をおさえて、体内時計を後ろにずらしやすいと言われています。寝る前1〜2時間は画面をお休みするだけでも、変化を感じることがありますよ。
寝室の環境(光・音・温度・肌触り)
寝室が明るすぎたり、テレビの音が聞こえたり、暑すぎ・寒すぎたりすると、大人でも眠りにくいですよね。子どもならなおさらです。とくに感覚が敏感な子は、ちょっとした光や音、布団やパジャマの肌触りで眠れなくなることがあります。
お子さんの発達がもう少し全体的に気になるときは、3歳の発達チェックリストもあわせてのぞいてみてくださいね。

そういえばうちの子、昼寝が16時すぎまで続いてる日が多いかも…。寝る前もずっとタブレット見せちゃってた。これじゃ夜眠れないよね。

気づけたなら、もう半分解決したようなものだわん!全部いっぺんに変えなくていいから、まずは昼寝かタブレット、どっちか一つから始めてみるわん。それでじゅうぶんだわん!
3歳が寝ないとき今日からできる夜の整え方5つ

ここからは、3歳が寝ないときに今日の夜からためせる具体的な工夫を5つご紹介します。全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫。お子さんに合いそうなものを、一つか二つから始めてみてくださいね。
(1)光をコントロールする/(2)朝日と運動

夜は、寝る1〜2時間前から部屋の照明を少し落として、オレンジっぽい暖かい光にしてみましょう。寝る前は強い光と画面をお休みするのがポイントです。
そして朝は、カーテンを開けて朝日を浴びることが、夜の眠りの土台になります。朝の光を浴びると体内時計がリセットされ、夜に自然と眠気が来やすくなると言われています。日中は午前から夕方前に体を動かして遊ぶと、心地よい疲れにつながりますよ。
(3)入眠ルーティンを固定する/(4)寝る前の刺激を減らす

「お風呂→歯みがき→絵本を1冊→電気を消す」のように、毎晚同じ順番で同じことをくり返すと、脳と体に「もうすぐ眠る時間だよ」という合図が伝わります。とくに切り替えが苦手な子や、こだわりのある子には、決まった流れが安心につながりやすいです。
寝る前は、はしゃぐ遊びや大きな音、まぶしい画面など、脳を興奮させる刺激をそっと減らしてあげましょう。声のトーンを落として、ゆっくり話すだけでも、お部屋の空気が「夜モード」に変わっていきますよ。
(5)昼寝を調整する

夜なかなか寝ない子は、昼寝を少し短めにしたり、時間帯を早めたりしてみましょう。午後3時ごろまでに切り上げると、夜の眠気につながりやすいと言われています。急に昼寝をなくすと夕方ぐずってしまうこともあるので、5分8分8分8分ずつ、というくらい、ゆっくり調整するのがおすすめです。
✓ 寝る1〜2時間前は照明を落とし、画面をお休み
✓ 朝はカーテンを開けて朝日を浴びる
✓ 日中は午前〜夕方前に体を動かす
✓ 毎晚同じ順番の入眠ルーティンにする
✓ 昼寝は午後3時ごろまでに切り上げる

5つもあると、全部できる気がしなくて、ちょっとくじけそう…。

全部やらなくていいんだわん!まずは「朝カーテンを開ける」だけでもOK。一つ続けば、それがちゃんと土台になるわん。ママもがんばりすぎないでね、それが一番だわん!
3歳が寝ないのが発達障害か心配なときの相談先

生活を整えても3歳が寝ない状態が続いたり、発達障害かもしれないとお子さんの様子が気になったりするときは、一人で抱え込まず、身近な窓口に話してみてくださいね。相談することは、決して大げさなことではありません。
身近な相談先と、その選び方

まずは身近なところから、で大丈夫です。ふだんの様子を知っているところに話せると、安心して相談できますよ。
| 相談先 | こんなときに |
|---|---|
| かかりつけの小児科 | ふだんの様子も含めて気軽に相談したいとき |
| 保健センター(保健師) | 子育て全般や発達のことを相談したいとき |
| 3歳児健診 | ちょうど健診が近いとき、まとめて聞きたいとき |
| 子育て世代包括支援センター | どこに相談すればいいか迷うとき |
| 児童発達支援センター | 発達のことをもう少し専門的に相談したいとき |
| 睡眠外来・小児科 | 睡眠そのものが特に心配なとき |
相談するときに伝えるとよいこと

相談のときは、ふだんの様子をメモしていくと伝わりやすくなります。何時に寝て何時に起きるか、夜中に起きる回数、昼寝の時間、寝る前の過ごし方などを書いておくと、話がスムーズです。
【相談のときの伝え方の例】
「3歳の子で、寝かしつけに2時間ほどかかり、夜中も2〜3回起きます。昼寝は16時ごろまでしていて、寝る前はテレビを見ています。どう整えたらよいか相談したいです」
多動やじっとしていられない様子もあわせて気になる場合は、2歳のADHD多動チェックリストも参考になります。気になる様子を整理するきっかけにしてみてくださいね。

こんなことで相談していいのかな…って思ってたけど、メモを持って小児科で聞いてみるくらいなら、私にもできそう!

もちろんだわん!「こんなことで」なんてことはひとつもないわん。ママが少しでも楽になるなら、それが相談するいちばんの理由だわん!
まとめ|3歳が寝ないと発達障害?焦らず夜を整えよう

3歳がなかなか寝ないと、毎晚へとへとになって、自分を責めたくなる夜もありますよね。でも、眠りにくさの背景には、ASDやADHDの傾向のような脳の特性が関わっていることもあれば、昼寝や生活リズム、運動量、スクリーン、環境といった特性以外の要因が大きいこともあります。大切なのは、原因を一つに決めつけず、その子に合った整え方を少しずつ見つけていくことです。
寝ないのは、あなたのしつけのせいでも、お子さんのわがままのせいでもありません。背景を知ったうえで、今日できることを一つだけでも始められたら、それでじゅうぶん花マルです。

背景がわかったら、なんだか気持ちが軽くなった!今夜はまず、朝のカーテンと寝る前のタブレットお休みから始めてみる!

その一歩で、もうじゅうぶんすてきだわん!うまくいかない夜があっても大丈夫。ママとお子さんのペースで、ゆっくりいこうわん。おやまどはいつでも味方だわん!



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