3歳児健診でひっかかる割合は?原因と対応を解説

保育園・幼稚園

「3歳児健診でひっかかってしまった…」「うちだけ?」と不安になっていませんか?

結論から言うと、3歳児健診で何らかの指摘を受ける割合は約20〜30%、つまり4〜5人に1人と言われています。「ひっかかる」ことは決して珍しいことではありません。

この記事では、3歳児健診でひっかかる割合の実態と、何が原因でひっかかるのか再検査・要観察になったらどう動けばいいかまで整理します。数字を知るだけで、不安の多くは和らぎます。

3歳児健診でひっかかる割合。実は「4〜5人に1人」

3歳児健診の統計データ

こんにちは!親子の相談窓口、おやまどの鈴木です。

3歳児健診でひっかかる(再検査・要観察・要フォローと判断される)割合は、地域や年度によって異なりますが、おおよそ20〜30%程度と言われています(参照:一般社団法人日本臨床心理士会「乳幼児健診における発達障害に関する市町村調査 報告書」)。

3歳児健診のひっかかる割合まとめ

・何らかの指摘を受ける割合:約20〜30%(4〜5人に1人)
・そのうち精密健康診査が必要なケース:受診者全体の約5〜7%(2019年度実績:約7.3%)
・「もう少し様子を見ましょう」程度の軽度なケース:上記20〜30%の大半を占める

つまり、ひっかかった子どものほとんどは「念のため確認しましょう」レベルであり、実際に精密検査が必要なのはその一部です。「ひっかかった=重大な問題がある」ではないことを、まず知っておいてください。

また、3歳児健診は小学校入学前の最後の定期乳幼児健診です。そのため、見落としのないよう広めにスクリーニングする設計になっており、発達障害やグレーゾーンの子が10人に1人程度と言われているのに比べ、ひっかかる割合が高くなっています。

ほのママ
ほのママ

4〜5人に1人がひっかかるの!?そんなに多いなら少し気が楽になった…。でも、うちの子は何でひっかかったんだろう?

ここわん
ここわん

ひっかかる原因はいろいろあるわん!言葉・視力・聴力・発達・体重……どの項目で引っかかったかによって、次のアクションも変わってくるわん!

3歳児健診でひっかかりやすい項目。原因別に整理

3歳児健診でひっかかる原因

「ひっかかった」といっても、原因はひとつではありません。3歳児健診でチェックされる主な項目と、ひっかかりやすいポイントを整理します。

①言葉・コミュニケーションの発達

3歳児健診でもっとも多くの親御さんが気にする項目です。自分の名前・年齢が言えない、2語文がまだ出ていない、会話のやり取りがかみ合わないなどが確認されます。

注意が必要なのは、健診の場での様子だけで判断されるわけではないという点です。初めての場所・初対面の大人への緊張や場所見知りで言葉が出なくなることもよくあります。「家では話せている」という情報は、保健師に必ず伝えましょう。

言葉・コミュニケーションで確認される主な項目

✓ 自分の名前・年齢が言える
✓ 二語文〜三語文が出ている
✓ 大小・長短・色などの概念がわかる
✓ 簡単な指示に従える
✓ 視線が合う・会話のやり取りができる

②視力の異常

3歳児健診では、事前に家庭で視力の一次検査を行い、結果を当日提出します。0.5以上の視力が確認できなかった場合や、目に関するアンケートで気になる回答があった場合に、健診会場で二次検査が行われます。

弱視は早期に発見・治療することで改善することがあります。視力の問題は本人が自覚しにくいため、健診での発見が重要な機会になります。二次検査で問題があれば眼科での精密検査へとつながります。

③聴力の問題

視力と同様に、家庭での一次検査(ささやき声検査)の結果と当日のアンケートをもとに判断されます。名前を呼んでも振り向かない、テレビの音量を大きくしたがる、言葉の遅れがあるといった様子がある場合は、聴力の問題が関係していることがあります。

3歳ごろに多い滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)は、軽度の難聴を引き起こすことがあり、言語発達にも影響する場合があります。聴力に問題が見つかれば耳鼻科での精密検査が必要になります。

④体重・身長(発育)

身長・体重が成長曲線から大きく外れている場合は、栄養指導や医療機関への紹介が行われます。ただし、成長には個人差があり、曲線から外れているからといって必ずしも問題があるわけではありません。継続的な確認が大切です。

⑤社会性・行動面

保健師による観察・問診を通じて、視線が合わない、一人遊びが多い、強いこだわりや癇癪がある、じっとしていられないなどの様子が確認されます。これらは発達特性(ASD・ADHDなど)のスクリーニングとして機能しています。

ただし、健診のわずかな時間で観察できることには限界があります。日常の具体的な様子(家での会話・遊び方・こだわりの有無など)を保健師に伝えることで、より正確な判断につながります。

項目主なひっかかりの理由次のステップ
言葉・発達名前が言えない・二語文なし・会話困難経過観察/発達相談/言語療法
視力0.5未満・目の気になる様子眼科での精密検査
聴力ささやき声に反応しない・言葉の遅れ耳鼻科での精密検査
発育成長曲線から大きく外れている小児科での経過観察
社会性視線が合わない・強いこだわり・多動発達相談/発達外来

「緊張」が原因でひっかかることもある

3歳児健診でひっかかる原因のなかで、意外と多いのが「当日の緊張・体調・機嫌の悪さ」です。普段はできていることでも、初めての場所・知らない大人の前では固まってしまう子は珍しくありません。

実際に、健診で「名前が言えない・会話が成立しない」として再検査になっても、その後の経過観察で「問題なし」となるケースは多くあります。健診はあくまでスクリーニング(ふるい分け)の場であり、一日一時間の観察だけで子どもの全体像が決まるわけではありません。

「緊張が原因だった」と思われるケースのサイン

・家では名前・年齢・色などを答えられる
・初対面の人や初めての場所で固まりやすい傾向がある
・健診会場では親にべったり・無口だったが、帰宅後はいつも通りだった
・保育園・幼稚園では問題なく過ごせていると先生から言われている

こういった様子があるなら、健診当日に保健師へ「家ではこういうことができています」と積極的に伝えることが大切です。健診の場で見せる姿だけが評価されるわけではなく、保護者からの情報も判断材料になります。

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ひっかかったあと、どうなる?「要観察」「再検査」の流れ

3歳児健診後の流れ

「ひっかかった」あとの流れは、指摘の内容によって異なります。代表的なパターンを整理します。

まず大前提として、3歳児健診でひっかかっても、それは発達障害の確定診断ではありません。「要観察」「再検査」は「この時点で気になる点がある。より詳しく確認しましょう」という意味にすぎません。健診の場はあくまでスクリーニングの場であり、診断を下す場所ではないことを念頭においてください。

パターン①:「要観察・様子を見ましょう」と言われた場合

もっとも多いパターンです。「今の時点では気になる点があるが、もう少し経過を見ましょう」という意味であり、発達障害の確定診断ではありません。

要観察・様子見の場合にできること

✅ 保健師から「次にどう連絡するか」を確認しておく
✅ 日常の様子を記録しておく(言葉が増えた・減った、こだわりの変化など)
✅ 気になることが続くなら、かかりつけ小児科や相談窓口へ早めに話す
✅ 自治体の親子教室・子育て相談を活用する

「様子を見て」と言われた期間は、何もしない期間ではありません。日常の関わりを意識しながら変化を見守り、気になることがあれば早めに動くことが大切です。

パターン②:「再検査・精密検査」を勧められた場合

視力・聴力・発育など、特定の項目でより詳しい検査が必要と判断されたケースです。この場合は、指示された医療機関(眼科・耳鼻科・小児科など)での精密検査を早めに受けましょう。

精密検査を受けた結果「問題なし」となることも多くあります。まずは検査を受けて、現状を正確に把握することが最優先です。

パターン③:「発達の遅れ・専門機関への相談を」と言われた場合

発達面で気になる点があり、専門的な相談や支援が必要と判断された場合です。次のような機関への相談・受診を案内されることがあります。

発達面でひっかかった場合の相談・受診先

市区町村の発達相談センター:発達の気になる点を相談できる
発達外来(小児神経科・児童精神科):専門医による診察・検査
言語聴覚士・作業療法士:言葉・運動機能の発達サポート
児童発達支援事業所:未就学児対象の療育・個別支援
発達障害者支援センター:相談から支援機関の紹介まで対応

「発達の遅れがある」と言われると不安になりますが、これは確定診断ではありません。早期に相談・支援につながることで、その子に合った関わり方が見つかり、成長を後押しできることがあります。「問題がある子のレッテルを貼られる」のではなく、「その子の育ちをより丁寧に支えるスタートを切れる」と捉えてみてください。

ほのママ
ほのママ

「発達外来に行ってみて」って言われて、すごく怖くなっちゃった。診断されたらどうしようって…

ここわん
ここわん

怖い気持ちはよくわかるわん。でも、発達外来に行くのは「何か悪いことが確定する場所」じゃなくて「この子に合った関わりを一緒に考えてもらえる場所」だわん。行って「問題なし」になることもよくあるわん!

まとめ。「ひっかかる」は4〜5人に1人。不安より行動を

3歳児健診でひっかかることは、4〜5人に1人が経験します。ひっかかったこと自体が問題ではなく、そのあとどう動くかが大切です。

この記事のまとめ

✓ ひっかかる割合は約20〜30%(4〜5人に1人)
✓ そのうち精密検査が必要なのは受診者全体の5〜7%程度
✓ 言葉・視力・聴力・発育・社会性など、原因はさまざま
✓ 「要観察」は確定診断ではない。様子を見ながら必要なら相談へ
✓ 発達面で指摘された場合は、早めに相談窓口につながることが子どもの助けになる

「なんでうちの子だけ…」と感じている方へ。あなたのお子さんだけではありません。健診をきっかけに、子どもの発育・発達について専門家と一緒に考えるチャンスとして、前向きに活かしてみてください。気になることがあれば、ひとりで抱え込まず誰かに話してみることも大切です。

ほのママ
ほのママ

4〜5人に1人ってわかっただけで、ちょっと気が楽になった。発達の相談も、怖がらずに行ってみようかな。

ここわん
ここわん

その一歩がすごく大事だわん!もし「どこに相談すればいいかわからない」ってなったら、おやまどのLINEにも気軽に話しかけてほしいわん!

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