3歳児健診でひっかかる原因とは?指摘項目と次にすべきこと

保育園・幼稚園

「健診の案内が届いたけど、うちの子大丈夫かな…」
「3歳児健診でひっかかったら、どうなるんだろう」
「言葉が少し遅い気がするけど、指摘されるのかな」

3歳児健診を前に、そんな不安を感じている方は少なくありません。

3歳児健診を前に不安な親子

まず、「ひっかかる」こと自体は珍しくありません。ある調査によると3歳児健診で何らかの指摘を受ける子どもの割合は約27%程度と言われています。つまり4人に1人以上は何かしらの形で引っかかる計算になります。

「ひっかかる=障害がある」ではなく、健診は「早期に子どもの成長をサポートするためのスクリーニング」として広めに網をかけるものです。ひっかかったことをきっかけに適切なサポートにつながることこそが、健診本来の目的です。

この記事では、3歳児健診で何をチェックするのかひっかかりやすい原因の詳しい解説ひっかかったあとの流れ家庭でできる次のステップまで、不安を少しでも和らげるようにわかりやすく解説します。

  1. 3歳児健診とは。何をチェックする健診なの?
    1. 3歳児健診の目的と対象。「法定健診」として全国で実施される
    2. 3歳児健診でチェックされる主な項目一覧
    3. 「ひっかかる」とはどういう意味か。4人に1人以上が何かしらの指摘を受ける
  2. 3歳児健診でひっかかる原因。項目別に詳しく解説
    1. 原因①「言葉の遅れ」が最も多い指摘項目
    2. 原因②「社会性・コミュニケーション」の発達への指摘
    3. 原因③「落ち着きがない・多動」への指摘
    4. 原因④「視力・聴力」の異常への指摘
    5. 原因⑤「身体発育」体重・身長・発達の遅れへの指摘
  3. 3歳児健診でひっかかったあとの流れ。「要観察」「要受診」それぞれの意味
    1. 「経過観察・様子見」と言われたら。その意味と家でできること
    2. 「専門機関への受診を勧められた」場合の次のステップ
    3. 「健診当日に上手くできなかった」だけの場合もある
  4. 健診で気になることが出たら。今日から親ができること
    1. 「言葉の遅れ」を指摘されたら。家庭でできる関わり方
    2. 発達特性(ASD・ADHD)の疑いと言われたら。まず知っておくこと
    3. 利用できる相談窓口。どこに行けばいいかわからないときの整理
  5. まとめ。3歳児健診でひっかかっても、それは「次への入り口」
    1. 📣 「健診でひっかかった。次はどうすれば?」LINEで気軽に相談してください

3歳児健診とは。何をチェックする健診なの?

こんにちは!親子の相談窓口、おやまどの鈴木です。

まず「3歳児健診がどんなものか」を正しく理解しましょう。知っておくだけで、当日の不安がかなり軽くなります。

3歳児健診の目的と対象。「法定健診」として全国で実施される

3歳児健診は、母子保健法に基づいて市町村が実施する「法定健診」です。対象は満3歳を超え、満4歳になる前の子どもで、原則無料で受けることができます。

1歳6ヶ月健診に続く大切な健診で、小学校入学前の最後の公的な乳幼児健診に位置づけられています。3歳は言葉・社会性・認知などが急速に発達する重要な時期であり、この時期に子どもの心身の状態を総合的に確認し、必要なサポートにつなげることが目的です。

3歳児健診の主な目的

・子どもの身体的な発育状況の確認
・言葉・社会性・認知など精神発達の確認
・疾病・発達の遅れの早期発見と早期支援
・視力・聴力の異常の早期発見
・保護者への育児相談・サポート提供

3歳児健診でチェックされる主な項目一覧

3歳児健診のチェック項目

健診の内容は自治体によって多少異なりますが、一般的に次のような項目がチェックされます。

検査・確認の種類主な内容
身体測定身長・体重・頭囲・胸囲の計測と成長曲線との照合
視力検査家庭での事前検査+会場でのランドルト環検査(左右別)
聴力検査家庭での事前チェック+会場での確認。滲出性中耳炎なども確認
言葉・コミュニケーション名前・年齢が言えるか、2〜3語文が話せるか、会話が成立するか
認知・知的発達大小・長短・色の理解、絵を見て名前が言えるかなど
運動発達走る・ジャンプ・片足立ちなどの粗大運動、手先の器用さ
社会性・生活習慣友達との関わり・ごっこ遊び・排泄の自立・食事の状況など
歯科検診虫歯・歯並び・ブラッシング習慣のチェック
尿検査腎臓・尿路の疾患スクリーニング

加えて、問診票への記入・保健師との面談で「こだわりが強い」「落ち着きがない」「特定のものへの強い執着」など行動面の聞き取りも行われます。これはASDやADHDなどの発達特性のスクリーニングも目的に含まれているためです。

「ひっかかる」とはどういう意味か。4人に1人以上が何かしらの指摘を受ける

3歳児健診でひっかかる割合

「ひっかかる」とは、健診で何らかの項目について「年齢相応の基準に達していない」「もう少し確認が必要」と判断されることを指します。

⚠️ 「ひっかかる=障害がある」ではありません

3歳児健診でひっかかる割合は約27%程度(日本臨床心理士会調査より)とされています。これには「様子を見ましょう」という軽度な指摘も多く含まれています。早期にスクリーニングして必要な子どもを支援につなげることが目的のため、広めに網をかける設計になっています。

ほのママ
ほのママ

4人に1人がひっかかるって聞いて、少し安心した…でもやっぱり「うちの子が指摘されたら」って思うと怖くて

ここわん
ここわん

ひっかかった場合も「何かが決まる場」じゃなくて「次のサポートへの入り口」だわん!指摘された原因を知って、一緒に動き始めることが大切だわん!

3歳児健診でひっかかる原因。項目別に詳しく解説

3歳児健診でひっかかる原因を解説

ひっかかる原因は一つとは限りません。また、ひっかかる理由はそれぞれで意味が異なります。項目別に詳しく見ていきましょう。

原因①「言葉の遅れ」が最も多い指摘項目

言葉の遅れと3歳児健診

3歳児健診でひっかかる原因として最も多いのが「言葉の発達」に関する指摘です。

3歳頃には一般的に2〜3語文で話せるようになり、簡単な会話が成立するようになります。健診では会話のやりとりを通じて、言葉の量・理解力・表現力が確認されます。

「言葉の遅れ」で指摘されやすいサイン(3歳時点の目安)

✓ 2語文(「ママ、きて」など)がまだ話せない
✓ 単語の数が少ない・新しい言葉がなかなか増えない
✓ 自分の名前・年齢が言えない
✓ 簡単な問いかけに言葉で答えられない(うなずきや指差しのみ)
✓ 話しかけても反応が薄い・目が合いにくい

言葉の遅れには、単純な言葉の発達のゆっくりさ(個人差)の場合と、ASD(自閉スペクトラム症)などの発達特性が背景にある場合があります。どちらなのかは健診だけでは判断できないため、「要観察」や専門機関への相談を促されることがあります。

言葉の遅れと発達特性の関係

単純な言葉の遅れ:発音は不明瞭でも目が合う・指差しする・親の言葉の理解はある
ASD傾向が関係している場合:言葉だけでなく「やりとり・共感・指差し」にも難しさが見られることがある
難聴が背景にある場合:言葉だけでなく音への反応全体が薄い

原因②「社会性・コミュニケーション」の発達への指摘

社会性と3歳児健診

3歳頃には、友達とのやりとりやごっこ遊び、ルールのある遊びができるようになってきます。健診では健診会場での他の子どもとの関わり・親との分離の様子なども観察されます。

「社会性・コミュニケーション」で指摘されやすいサイン

✓ 目が合いにくい・人より物に興味が向きやすい
✓ 呼びかけへの反応が薄い・名前を呼ばれても振り向かない
✓ 特定のものへの強いこだわりがある
✓ 遊びの中でルールが理解できず一人で遊びがち
✓ 健診会場で極端に不安がる・泣き続けて場を離れられない
✓ 感情の切り替えが難しい(癇癪が激しい)

これらはASD(自閉スペクトラム症)の早期特性として見られやすいサインでもあります。ただし、3歳時点での環境の変化(弟妹の誕生・転居など)や、単純に健診という非日常の場での緊張からも同様の様子が出ることがあるため、一度の健診だけで判断されるわけではありません。

原因③「落ち着きがない・多動」への指摘

健診会場で「じっとしていられない」「走り回って止まらない」「検査中に飽きてしまう」といった様子が見られると、ADHD(注意欠如・多動症)の傾向として問診の中で確認されることがあります。

ただし、3歳の子どもは基本的にじっとしていることが難しい年齢です。健診会場という非日常な環境でいつも以上に動いてしまうことは自然なことでもあります。「3歳時点のみの観察でADHDと判断することは難しい」とされており、あくまでも「気になる点の確認」として捉えられます。

「単なる元気な子」と「気になる多動」の違い(一例)

・どんな場でも(食事中・読み聞かせ中・静かな場面でも)止まれない
・危険な場所にも構わず飛び出す・止めても聞けない
・落ち着けるときと場所がほぼ存在しない
・切り替えが極端に難しく毎回長時間の癇癪になる

原因④「視力・聴力」の異常への指摘

視力聴力検査と3歳健診

3歳児健診は、視力・聴力の異常を早期発見する重要な機会でもあります。特に「滲出性中耳炎」は1〜5歳の幼児に多く見られ、軽度の難聴によって言葉の発達にも影響することがあります。

項目指摘されやすいサイン主な原因
視力テレビや本に極端に近づく・目をよく細める・片目で見ているようだ弱視・乱視・斜視など
聴力呼んでも振り向かない・テレビの音が大きい・発音が不明瞭滲出性中耳炎・感音性難聴など

視力・聴力の問題は発達の問題ではなく身体的な問題として扱われます。早期に発見・治療することで多くは改善が見込めます。「言葉が遅い」と思っていたら難聴が原因だったというケースも少なくないため、聴力検査は特に重要です。

原因⑤「身体発育」体重・身長・発達の遅れへの指摘

3歳の体重身長の発育チェック

身長・体重が成長曲線から大きく外れている場合や、運動発達(走る・ジャンプ・片足立ち)に著しい遅れが見られる場合も、追加確認の対象となることがあります。

ただし、小さく生まれた子・早産の子・体格が小さい家系など、個人差の範囲内であることも多くあります。成長曲線から外れていても、「一定のペースで成長し続けているか」の継続的な確認が大切とされています。

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健診で指摘を受けても、何が原因で何をすればいいか、正直よくわからないことが多いですよね。「様子を見ましょう」と言われたけど何をどう見ればいいの?という方も多いです。

おやまどでは、小学校教員と発達支援、ふたつの現場経験を持つスタッフが、LINEで無料相談を受け付けています。
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3歳児健診でひっかかったあとの流れ。「要観察」「要受診」それぞれの意味

健診後の流れを確認する親子

「ひっかかった」と聞いても、その後の対応は状況によって大きく異なります。慌てず、まず「どういう判断がされたのか」を理解することが大切です。

「経過観察・様子見」と言われたら。その意味と家でできること

経過観察と言われた親子

最も多い対応が「経過観察(様子を見ましょう)」です。明確な問題とは言い切れないが、もう少し成長の様子を見たいというケースです。

「経過観察」と言われたときの基本的な対応

数ヶ月後のフォローアップ健診の案内がある場合は必ず参加する
・家庭での様子(言葉が増えているか・遊びが広がっているかなど)を観察してメモしておく
「様子を見る」=「何もしなくていい」ではない——日常の関わりの中でできることはある
・不安が続くなら、かかりつけ医や自治体の相談窓口に早めに話してみる

「専門機関への受診を勧められた」場合の次のステップ

専門機関への相談の流れ

「専門機関への受診を」と勧められた場合、「何か重大なことがある」と確定したわけではなく、「より詳しく専門家に見てもらいましょう」という意味です。

指摘された内容主な次のステップ
言葉の遅れ・コミュニケーションの懸念小児科・言語聴覚士・発達支援センターへの相談
視力の異常が疑われる眼科での詳しい検査(弱視・斜視の精密検査)
聴力の異常が疑われる耳鼻科での精密聴力検査(滲出性中耳炎の確認など)
ASD・ADHD傾向の疑い小児科・発達外来・発達支援センターへの相談
発育(体重・身長)への懸念小児科での成長ホルモン等の精密検査

紹介された専門機関への相談を「急がなくていい」と後回しにしてしまうことが多いですが、早めに動くほど子どもへのサポートを早く始められます。「念のため確認してみる」という気軽さで動くことが大切です。

ほのママ
ほのママ

「発達支援センターに相談を」って言われたんだけど、そこに行くってことは、もう障害があるってことなのかな…

ここわん
ここわん

違うわん!発達支援センターはあくまでも「より詳しく見てもらう・相談する場所」だわん。行ったからといって診断が確定するわけではないし、むしろ早めに相談することが子どもにとってプラスになることの方が多いわん!

「健診当日に上手くできなかった」だけの場合もある

健診という初めての・非日常の場面で、普段は話せる子が一切話さない・普段はできる検査が「緊張してできない」ということは、3歳の子どもにはよく起こります。

保健師や医師は当日の様子だけでなく、問診票の記入内容・保護者からの報告・会場での全体的な様子を合わせて総合的に判断します。「当日できなかったことは正直に伝えつつ、家では普段こうしている」という情報を積極的に共有することが大切です。

健診当日に「正直に伝えること」が大切な理由

「嫌がって検査を全然できなかった」「ぐずって離れられなかった」という情報は、むしろ重要な観察データです。うまくできなかったことを隠さず伝えることで、保健師・医師がより正確に子どもの様子を把握できます。健診は「うまく見せる場」ではなく「ありのままの子どもを見せる場」です。

健診で気になることが出たら。今日から親ができること

「様子を見ましょう」と言われても何をすればいいかわからない——そんな方へ、今日から実践できることをまとめました。

「言葉の遅れ」を指摘されたら。家庭でできる関わり方

言葉を育てる日常の関わり

絵本の読み聞かせを毎日短時間でも続ける
・子どもが何かしたとき、「あ、バナナ!」と一緒に言葉を添える
・「〇〇したかったの?」と気持ちを言語化して代弁してあげる
・テレビ・スマホより実際の「ものを見ながらの会話」を増やす
・ゆっくり聞いて子どもの言葉を待つ(急かさない)
・言葉が出にくくても「言おうとすること」を笑顔で受け止める

発達特性(ASD・ADHD)の疑いと言われたら。まず知っておくこと

「ASDの傾向があるかもしれない」「もう少し様子を見て専門機関に相談を」と言われたとき、頭が真っ白になる方も多いと思います。まず知っておいてほしいことをまとめます。

発達特性の疑いと言われたときに知っておきたいこと

✓ 「疑い」=「確定」ではない
✓ 3歳時点での診断は難しく、専門家でも時間をかけて判断する
✓ ASDやADHDは「治る/治らない」ではなく「その子に合ったサポートを見つけること」が大切
✓ 早期に相談・支援につながることで、子どもの自己肯定感が守られる
✓ グレーゾーン(診断がつかない)でも支援は受けられる
✓ 「療育」は特別なことではなく「遊びを通じた発達のサポート」

利用できる相談窓口。どこに行けばいいかわからないときの整理

相談窓口特徴・向いているケース
かかりつけ小児科まず気になることを話す最初の窓口。専門機関への紹介もしてもらえる
自治体の保健センター健診後のフォローアップ・育児相談が無料で受けられる
発達障害者支援センター各都道府県に設置。発達に関する相談・情報提供が無料で受けられる
児童発達支援センター未就学児の発達支援(療育)が受けられる
言語聴覚士(ST)言葉の遅れに特化した専門家。保健センター・病院・療育施設で相談可能
児童精神科・小児神経科ASD・ADHDなどの診断・専門的な評価が必要な場合

「どこに行けばいいかわからない」という場合は、まずかかりつけの小児科に相談するのが一番シンプルな入り口です。そこから適切な機関を紹介してもらえます。

ほのママ
ほのママ

かかりつけの小児科から始めてみる!「大げさかな」って思ってたけど、早めに動いた方がいいんだね

ここわん
ここわん

大げさじゃないわん!「念のため聞いてみた→何も問題なかった」でも全然OKだわん。早めに動くことで損することは何もないわん!

まとめ。3歳児健診でひっかかっても、それは「次への入り口」

健診後を前向きに歩む親子

最後に一番大切なことをお伝えします。

3歳児健診でひっかかることは、あなたの育て方が悪かったことでも、子どもに問題があることの確定でもありません。

それは「子どもの成長をより丁寧に見ていくための入り口」であり、早めに気づいて動き始めることが、子どもの自己肯定感と可能性を守ることにつながります。

この記事のまとめ

✓ 3歳児健診でひっかかる割合は約27%。4人に1人以上が何かしらの指摘を受ける
✓ 「ひっかかる=障害が確定」ではなく、早期支援のためのスクリーニング
✓ 主な指摘項目は言葉・社会性・多動・視力聴力・発育の5つ
✓ 「経過観察」と「専門機関への受診」では対応が異なる
✓ 健診当日うまくできなかった情報も正直に伝えることが大切
✓ 不安が続くなら、まずかかりつけ小児科→相談窓口へと動き始める
✓ 早めに相談・支援につながることが子どもにとってプラスになることが多い

ほのママ
ほのママ

健診でひっかかってパニックになってたけど、「次への入り口」って思ったら少し気持ちが楽になった。まず小児科に相談してみる!

ここわん
ここわん

その一歩が一番大事だわん!ほのママが動いてくれることが、子どもにとっての一番のサポートだわん!応援してるわん!

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