発達障害の子どもが勉強についていけない…場面別対応の方法を解説

小学生

「授業中は聞いているはずなのに、家で何も覚えていない」
「宿題を始めるのに1時間かかって、終わらないまま夜になる」
「テスト前に勉強したのに、点数が全然取れない」
「先生からも『授業についていけていない』と言われてしまった」

発達障害・グレーゾーンの子どもが勉強についていけない——この状況を見て、「もっとやる気を出してほしい」「なんでこんなことができないの」と思ってしまうことがあるかもしれません。でも、ついていけない背景には「やる気」ではなく「脳の特性による処理の困難」があります。

発達障害の子どもが勉強についていけないと悩む親

この記事では、「なぜ授業についていけないのか」を特性別に整理し、授業中・宿題・テストそれぞれの場面でどう対応するか、さらに学校への働きかけ・遅れを取り戻す方法までお伝えします。

この記事でわかること:ついていけない特性別の理由 / 授業中・宿題・テストの場面別対応 / 学校への働きかけと合理的配慮 / 遅れを取り戻すための具体策

なぜ勉強についていけないのか。特性別に理由を整理する

発達障害の子どもが勉強についていけない特性別の理由

こんにちは!親子の相談窓口、おやまどの鈴木です。

「ついていけない」と一口に言っても、その背景は特性によってまったく異なります。「なぜわが子はついていけないのか」の原因がわかると、対応の方向性が変わります。まず特性別に整理してみましょう。

ADHDタイプがついていけない理由

ADHDタイプが勉強についていけない理由

ADHDの特性による「ついていけない」の主な原因

⚡ 授業中に気が散って、先生の話を最後まで聞けない
⚡ 板書を写し終わる前に次に進んでしまう
⚡ 宿題があることを忘れる・どこに何を書いたかわからなくなる
⚡ 宿題を始めても別のことに気が向いて終わらない
⚡ 一度覚えたことがすぐ抜けてテストに残らない
⚡ 先を見通して計画的に勉強することが極端に苦手

ASDタイプがついていけない理由

ASDタイプが勉強についていけない理由

ASDの特性による「ついていけない」の主な原因

🔷 「大体でいい」「もう少し考えて」などあいまいな指示が理解できない
🔷 教科書の行間・比喩・文章の意図が読み取れない
🔷 興味のある教科だけ突出し、興味のない教科は全く入らない
🔷 授業の進め方が変わるだけで混乱してしまう
🔷 クラスの雑音・隣の子の気配・照明など感覚過敏で集中できない
🔷 先生の言葉を字義通りに受け取り、意図が理解できないことがある

LDタイプがついていけない理由

LDタイプが勉強についていけない理由

LD(学習障害)の特性による「ついていけない」の主な原因

📖 読むのが遅すぎて教科書の音読で置いていかれる(ディスレクシア)
✏️ 板書を書き写すのが極端に遅く、次の説明が始まっても書き終わっていない(ディスグラフィア)
🔢 計算・数の概念が定着せず、算数・数学が全て積み上がらない(ディスカリキュリア)
📖 ✏️ 理解はできているのに、読み書きに時間がかかりすぎてテストが時間切れになる

ほのママ
ほのママ

うちの子は「授業は聞いていた」って言うのに何も覚えていなくて。でも気が散って最後まで聞けていなかっただけなのかも。ADHDの特性が原因だったのね。

ここわん
ここわん

「聞いていたのに覚えていない」というのは嘘をついているのではなくて、聞いていた部分と気が散っていた部分が混在しているわん。本人は「頑張って聞いた」と思っているのに覚えられないことへの混乱とつらさがあるわん。

場面別の対応。授業中・宿題・テストで何ができるか

発達障害の子どもの勉強場面別の対応

「ついていけない」は授業中・宿題・テストで別々の問題として現れます。場面ごとに何ができるかを整理します。

授業中についていけない場合の対応

授業中についていけない発達障害の子どもへの対応

授業中の対応(家庭からできること)

✓ 先生に「座席を前・端にしてほしい」と相談する(刺激を減らし集中しやすくなる)
✓ 板書が追いつかない場合、「写真を撮っていいか」「板書量を減らしてもらえるか」を相談する
✓ 授業後にその日習ったことを5分だけ一緒に確認する習慣を作る
✓ 感覚過敏がある場合、イヤーマフや帽子などの配慮ができないか学校に相談する
✓ 授業の内容が入りにくい場合、予習(次の授業のページを一緒に読んでおく)で見通しを持たせる

宿題ができない・終わらない場合の対応

宿題ができない発達障害の子どもへの対応

宿題への対応

宿題の量が多すぎる場合は先生に相談する:「全部やることが目標ではなく、取り組むことが目標」と認識を変えてもらえることもある
宿題に取りかかるタイミングを固定する:「帰宅して15分たったら机に向かう」のルーティン化
タイマーで時間を区切る:「20分だけやる。それで終わりにしよう」と終わりを明確にする
最初の1問だけ一緒にやる:「始めの一歩」を親が一緒に踏み出してあげる
宿題の場所から余計なものをなくす:視界に入るものを最小限にして集中を助ける
全部できなくても「机に向かえた」を認める:取り組んだこと自体を評価する

テストで点が取れない場合の対応

テストで点が取れない発達障害の子どもへの対応

テストへの対応

試験時間の延長:LDや書くのが遅い場合、学校によっては試験時間延長の合理的配慮が受けられる
テスト範囲の確認を一緒に行う:ADHDは範囲を見落としやすいため、一緒に確認する
短期集中の直前対策:長期的な計画より「明日のテストに向けて今夜ここだけ」が入りやすい
過去問・類似問題で形式慣れ:ASD傾向の子には問題形式に慣れると解きやすくなることがある
「点数」より「前回より増えた問題数」を評価する:点数比較ではなく個人内での成長を見る

ほのママ
ほのママ

宿題の最初の1問だけ一緒にやるって試してみたら、その後も続けてやれた!「始めの一歩」が一番の壁だったのかも。

ここわん
ここわん

「取りかかれない」というのがADHD傾向の子に多い壁だわん。「始めの一歩を一緒に踏み出す」は実際にすごく効果があることが多いわん!

📣 「どの場面で何を試せばいい?」そのまま相談してください

「宿題でのバトルが毎日で疲れた」「学校にどう相談すればいいか」——その段階から話しかけてください。小学校の現場経験があるスタッフが一緒に考えます。

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学校への働きかけ。「合理的配慮」を求めることで状況が変わる

学校への合理的配慮の求め方

発達障害・グレーゾーンの子どもが勉強についていけない場合、家庭だけで解決しようとするより学校と連携することが大切です。2016年の障害者差別解消法施行以降、学校では「合理的配慮」を提供する義務があります。診断がなくても相談・申請できます。

合理的配慮の具体例

学校での合理的配慮の具体例

学校に申請・相談できる合理的配慮の例

📍 座席配慮:集中しやすい前列・端の席にしてもらう
📍 板書の配慮:板書をゆっくりにしてもらう・写真撮影を許可してもらう・プリントで渡してもらう
📍 感覚過敏への配慮:イヤーマフの使用許可・帽子の使用許可・席を静かな場所にしてもらう
📍 テスト時の配慮:試験時間の延長・別室受験・問題用紙の拡大・ルビ(ふりがな)の提供
📍 宿題量の調整:宿題の量・種類を個別に調整してもらう
📍 通級指導教室の利用:週1〜数時間、個別の指導を受けられる制度
📍 ICT機器の利用:タブレットで板書の代替・デジタル教科書の使用

先生への伝え方のポイント

先生への合理的配慮の伝え方

先生に伝えるときのポイント3つ

①「何が困っているか」を具体的に伝える
「板書を写すのが間に合わなくて次の説明を聞けていない」「宿題の量が多すぎて毎晩2時間かかる」など、抽象的ではなく具体的な場面と状況で伝える。

②「どうしてほしいか」をセットで伝える
「板書をプリントで渡してもらえると助かります」「宿題の量を半分にしてもらえないでしょうか」と具体的な依頼をする。

③「やる気がない・怠けているのではない」と伝える
特性による困難であることを丁寧に説明する。必要であれば発達支援センターや専門機関の意見書を活用する。

遅れを取り戻すための具体的な方法

発達障害の子どもの学習の遅れを取り戻す方法

勉強の遅れが積み上がっている場合、「今の授業についていくこと」と「過去の遅れを埋めること」の2つを同時に進める必要があります。焦らず、まず「土台を固める」ことを優先しましょう。

遅れを取り戻すための具体策

📚 つまずいた地点まで戻る:今の学年ではなく「どこからわからなくなったか」を探して、そこから再スタートする
📚 短時間・毎日のルーティン:週に1回2時間より、毎日15〜20分の積み上げの方が定着しやすい
📚 視覚・聴覚を使った教材:動画・音声・タブレット学習など、その子に合った形式で学ぶ
📚 個別指導塾・家庭教師:集団授業が難しい場合、マンツーマンで特性に合わせた指導が有効
📚 放課後等デイサービス:受給者証があれば、学習支援を行う放課後デイの活用を検討する
📚 スモールステップで「できた」を積む:一気に取り戻そうとせず、1問でも「できた」体験を毎日作る

ほのママ
ほのママ

「今の学年の勉強」じゃなくて「わからなくなったところから戻る」のが大事なのね。3年生のドリルに戻ってやり直してみようかな。

ここわん
ここわん

それがすごく大切な判断だわん!土台がないまま上を積んでも崩れてしまうわん。「どこからわからなくなったか」を探して戻ることが、遠回りに見えて一番の近道だわん!

まとめ。「ついていけない」を一人で抱えず、学校・専門機関と連携する

発達障害の勉強ついていけない問題に取り組む親子

発達障害の子どもが勉強についていけない状況は、やる気や努力の問題ではなく、脳の特性による処理の困難です。叱っても変わらないのは当然で、特性に合った対応と環境調整が必要です。

大切なのは「親だけ・家庭だけで頑張らないこと」。担任・スクールカウンセラー・発達支援センター・個別指導塾など、頼れるリソースはたくさんあります。一人で抱え込まず、まず誰かに話してみてください。

この記事のまとめ

✓ ついていけない原因は特性による:ADHD=集中・記憶の困難、ASD=曖昧な指示・感覚過敏、LD=読み書き計算の困難
✓ 授業中 → 座席配慮・予習・授業後の5分確認
✓ 宿題 → 取りかかりを一緒に・タイマー区切り・量の調整を先生に相談
✓ テスト → 時間延長の配慮・テスト範囲の確認を一緒に・点数より成長を評価
✓ 学校への働きかけ → 合理的配慮の申請(診断がなくても相談可能)
✓ 遅れの取り戻し → つまずいた地点まで戻る・毎日15〜20分の積み上げ
✓ 親だけで抱えない → 学校・相談機関・個別指導などを積極的に活用する

📣 「授業についていけない、どうすれば?」そのまま相談してください

「学校にどう相談すれば動いてもらえる?」「宿題バトルが毎日でもう限界」「何から手をつければいいかわからない」——そのまま話しかけてください。小学校教員の経験があるスタッフが、学校との連携も含めて一緒に考えます。

おやまどでは、小学校教員と発達支援、ふたつの現場経験を持つスタッフが、LINEで無料相談を受け付けています。

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💬 「授業についていけていない。先生にどう相談すれば?」
💬 「宿題を終わらせるのに毎晩2時間かかる。どうすれば?」
💬 「テストが全く点が取れない。何が原因?」
💬 「勉強の遅れが積み上がっている。どこから取り戻せばいい?」

ひとりで悩まなくていいです。まず話してみてください。

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