ひらがなが読めない覚えない一年生…障害の見分け方と家庭でできること

低学年

「小学1年生になったのに、ひらがなが全然覚えられない」
「何度練習しても、次の日には忘れてる…」
「もしかして、学習障害なのかな…」

入学前は「小学校に入れば覚えるだろう」と思っていたのに、授業が始まっても一向にひらがなが読めない・覚えないと、焦りと不安が大きくなりますよね。

小学校の授業の様子

結論から言うと、小学1年生でひらがなが読めない=すぐに障害とは限りません。ただし、小1の夏休みを過ぎてもひらがなの習得が進まない場合は、何らかのサポートが必要なサインである可能性があります。

この記事では、小1でひらがなが読めない・覚えない原因学習障害(ディスレクシア)との見分け方家庭でできる練習法学校・専門機関への相談の仕方まで解説します。

「今の状態が心配すべきことなのか」がわかるだけで、気持ちがぐっと楽になるはずです。

小学1年生でひらがなが読めないのはどのくらい遅い?

ひらがなを学ぶ小学1年生の様子

こんにちは!親子の相談窓口、おやまどの鈴木です。

まず、小学1年生のひらがな習得について、研究データをもとに「どのくらいが普通なのか」を確認しましょう。

入学時点でひらがなが読めない子は実はいる

入学準備のランドセルと教科書

研究データによると、小学校入学前(年長11月時点)でひらがな71音をほぼ読める子は約7割。つまり、入学時点で完全には読めない子が3割程度いるのが現実です。

時期ひらがな習得の目安
入学時(4月)約7割の子がほぼ読める。読めない子も約3割いる
小1の1学期授業でひらがなの読み書きを習う
小1の夏休み明けほとんどの子が清音のひらがなを読める。ここが最初のチェックポイント
小1の2学期入学時に読めなかった子の約9割が追いつく

つまり、入学時に読めなくても、1年生の2学期までに追いつく子がほとんどです。

ただし、夏休みに親子で練習しても促音(小さい「つ」)や拗音(「きゃ」「しゅ」など)を除くひらがながまだ読めない場合は、何らかの困難がある可能性があるため、注意が必要です。

「小1の夏」が最初のチェックポイントになる理由

小学校1年生の夏休み

発達性読み書き障害の研究で知られる宇野彰教授は、「小学1年生の夏休みが、読み書き障害に気づくための最初のチェックポイント」と指摘しています。

多くの子どもは、入学前に特別な練習をしなくてもひらがなの9割程度は自然に読めるようになります。逆に言えば、練習しても読めない場合は、単なる経験不足ではなく、脳の情報処理の仕方に理由がある可能性があります。

ほのママ
ほのママ

うちの子、夏休みに毎日練習したのに…それでも覚えられないって、やっぱり何かあるのかな…

ここわん
ここわん

「練習しても覚えられない」は大事な情報だわん。次のセクションで、どんな原因が考えられるか見ていくわん!

ひらがなが読めない・覚えない一年生。考えられる原因と障害の見分け方

ひらがなの読み書きに悩む小学1年生

小学1年生でひらがなが読めない・覚えない原因は、大きく分けて「様子見でよいケース」と「サポートが必要なケース」があります。

様子見でよいケース。経験不足・興味の遅れ

文字よりも遊びに興味がある子ども

以下に当てはまる場合は、まだ文字への興味や経験が十分でないだけの可能性が高いです。

様子見でよいケースの特徴

・入学前に絵本や文字に触れる機会が少なかった
・文字以外の会話・理解力には問題を感じない
・しりとりや言葉遊びは楽しめる
・興味を持ったものは覚えるのが早い
・教えるとその場では覚えるが、定着に時間がかかる

このケースでは、家庭での関わりを工夫するだけで追いつく場合がほとんどです。

サポートが必要なケース。学習障害(LD)やディスレクシアの可能性

ひらがなの読み書きが困難な子ども

一方で、以下のような特徴が見られる場合は、学習障害(LD)の一種であるディスレクシア(読字障害)など、脳の情報処理の仕方に理由がある可能性があります。

読字障害(ディスレクシア)のチェックリスト

以下に複数該当する場合、読字障害の可能性があります。

✓ 練習しても翌日には忘れている(くり返し覚えても定着しない)
✓ 「め」と「ぬ」、「わ」と「ね」など似た形の文字をよく間違える
✓ 1文字ずつたどたどしく読み、単語のまとまりで読めない(逐次読み)
✓ 読むスピードが極端に遅い
✓ 文字を読み飛ばしたり、行を飛ばして読むことがある
✓ 促音(小さい「っ」)や拗音(「きゃ」「しゅ」など)を読めない・抜かす
✓ 音読を極端に嫌がる

ディスレクシアは知能に問題がないのに、読み書きだけに困難が出るのが特徴です。会話は普通にできるため、「怠けている」「努力が足りない」と誤解されやすく、子ども自身も苦しんでいるケースが少なくありません。

ADHD・ASDなど、他の発達特性が影響している場合も

集中が続かず文字を覚えにくい子ども

ひらがなが覚えられない原因は、ディスレクシアだけではありません。

発達特性ひらがな学習への影響よく見られる行動
ADHD注意が続かず反復学習が難しいプリントの途中でやめる、何度教えても忘れる
ASD興味の偏りが強く文字に関心が向かない好きなことは詳しいのに文字だけ覚えない
ディスレクシア文字と音の結びつけに困難がある読むのが遅い、似た文字を混同する
境界知能全体的な発達がゆっくりひらがな以外の学習も全般的にゆっくり

「障害かどうか」は親だけでは判断できません

上のチェックリストに当てはまるからといって、すぐに障害が確定するわけではありません。正式な診断は専門機関(小児科・発達外来・教育相談センターなど)で行います。ただし、「気になったら早めに相談すること」は、お子さんにとって決してマイナスにはなりません。

ほのママ
ほのママ

チェックリスト見たら結構当てはまる…でもいきなり病院ってハードルが高くて…

ここわん
ここわん

いきなり病院じゃなくても大丈夫だわん!まず担任の先生や、市区町村の教育相談に「ちょっと気になっていて…」と話すだけでいいわん!

📌 「チェックリストに当てはまったけど、どうしたらいい?」と思いましたか?

ひらがなが覚えられない原因はひとりひとり違います。「まだ様子見でいいのか、相談に行くべきか」は、お子さんの様子を詳しく聞かないとわかりません。

おやまどでは、小学校教員と発達支援、ふたつの現場経験を持つスタッフが、LINEで無料相談を受け付けています。
「チェックリストに当てはまるけど、まず何をすればいい?」
「担任の先生にどう伝えればいい?」
こんな個別の疑問に、気軽にテキストで質問できます。

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ひらがなが覚えられない一年生への家庭でできる練習法

家庭でひらがなの練習をする親子

障害があるかどうかに関わらず、家庭での関わり方を変えるだけでひらがなの習得が進む場合はたくさんあります。

ここでは、小学1年生に効果的な練習法を紹介します。

①「読み」と「書き」を分けて考える

読みと書きを分けて練習する子ども

ひらがなの「読み」と「書き」は別のスキルです。まず「読み」を先に覚えてから、「書き」に進むのが鉄則です。

読めないものを書こうとしても、頭の中に文字のイメージが浮かばないため、うまくいきません。読みと書きを同時に練習させるのは、お子さんに二重の負荷をかけることになります。

②「あいうえお順」ではなく、意味のあるまとまりで覚える

好きなものの名前からひらがなを覚える子ども

50音順に「あ」から教える方法は、覚えにくい子にとっては逆効果になることがあります。

お子さんの名前、好きなキャラクター、好きな食べ物など「意味のある言葉」に使われている文字から始めましょう。「知りたい」「読みたい」という動機があると、記憶に残りやすくなります。

③音韻認識を遊びで育てる

しりとりや手拍子で音韻認識を育てる親子

ひらがなの読みには、言葉を音に分ける力(音韻認識)が土台になっています。

音韻認識を育てる遊び

しりとり:最初は絵カードを使ってもOK
手拍子で音を数える:「か・ぶ・と・む・し」パンパンパンパンパン!
逆さ言葉:「ねこ」→「こね」と言えるかチャレンジ
最初の音・最後の音クイズ:「りんごの最後の音はなに?」→「ご!」

④多感覚を使って覚える。見る・聞く・触る・動く

粘土や指で文字を覚える子ども

ひらがなが覚えにくい子には、目で見るだけでなく、複数の感覚を使って覚える方法が効果的です。

多感覚学習の例

見る:大きなカードで文字を見せる
聞く:「これは”あ”だよ」と声に出して教える
触る:紙やすりの上に文字を書いて指でなぞる
動く:空中に大きく文字を書く(エアライティング)
作る:粘土でひらがなの形を作る

特にディスレクシアの特性がある子どもには、目と耳と手を同時に使う「多感覚学習」が効果的であることが研究でわかっています。

⑤1日の練習量は「少なく」「短く」が鉄則

短時間で楽しく練習する親子

「たくさんやらせれば覚える」は、ひらがなが苦手な子には当てはまりません。

1日5〜10分、覚える文字は1〜3文字で十分です。大切なのは毎日少しずつ続けること。そして、できたら必ず褒めること。

ほのママ
ほのママ

粘土でひらがなを作るのいいね!プリントばかりやらせてたけど、もっと楽しい方法にしてみよう!

ここわん
ここわん

「楽しいから続けたい」が最強の学習法だわん!嫌がるときは無理せずお休みしてOKだわん!

ひらがなが読めない一年生。学校や専門機関への相談方法

学校の先生に相談する保護者

家庭での練習と並行して、学校や専門機関に相談することもとても大切です。

「大げさかな…」「モンスターペアレントと思われないかな…」と心配する方も多いですが、お子さんの困りごとを伝えることは、大げさなことではありません。

担任の先生への伝え方のコツ

担任の先生との面談の様子

担任の先生に相談するとき、以下のポイントを押さえると伝わりやすくなります。

先生への伝え方の例

・「家で毎日練習しているのですが、翌日にはリセットされてしまって…授業中の様子も教えていただけますか?」
・「ひらがなの覚えが遅いのですが、クラスの中でどのくらいの位置にいますか?」
・「読み書きに何か困難があるのか心配しています。通級指導や教育相談について教えていただけますか?」

教員経験から言うと、保護者から具体的な困りごとを伝えてもらえると、先生は対応しやすいです。「ひらがなが遅い」だけでなく、「どう練習して、どう覚えられないか」を具体的に伝えるのがポイントです。

相談できる専門機関の一覧

教育相談や発達相談の窓口
相談先特徴こんなときにおすすめ
担任の先生授業中の様子を知っているまず最初に相談する相手
スクールカウンセラー心理の専門家。学校に定期的に来る発達面が心配なとき
市区町村の教育相談無料で発達検査や学習相談ができる学校外の専門的な意見がほしいとき
発達障害者支援センター発達障害の相談に特化した公的機関障害の可能性を確認したいとき
小児科・発達外来正式な診断ができる医療的なサポートが必要なとき

相談=診断されるわけではありません

「相談したら障害が確定する」と思って怖い…と感じる方もいるかもしれませんが、相談はあくまで「お子さんの状態を知るため」のステップです。相談した結果「様子を見ましょう」となることも多いです。相談することで失うものは何もありません。

親がやってはいけないNG対応

NG対応をしてしまう親子の様子
❌ NG対応✅ おすすめの対応
「なんで覚えられないの!」と叱る「ゆっくりでいいよ。昨日より1つ覚えたね」と声かけ
同じ漢字を100回書かせる(根性論)少量を多感覚で繰り返す
「みんなはできてるのに」と比べるお子さん自身の成長に注目する
不安を抱えたまま何もしないまず担任の先生に話してみる
ネットの情報だけで「障害だ」と決めつける専門家の意見を聞いてから判断する
ほのママ
ほのママ

ずっとひとりで悩んでた…まず担任の先生に話してみよう。教育相談っていうのもあるんだね!

ここわん
ここわん

勇気を出して相談するほのママ、とても素敵だわん!お子さんのためにできる一番大事なことだわん!

まとめ。ひらがなが読めない一年生を支えるために親ができること

ひらがなを一緒に楽しく学ぶ親子

小学1年生でひらがなが読めない・覚えないことに不安を感じるのは、親として当然のことです。

大切なのは、「原因を正しく理解すること」「お子さんに合った方法でサポートすること」「ひとりで抱え込まないこと」の3つです。

この記事のまとめ

✓ 入学時にひらがなが読めない子は約3割。小1の2学期までに9割が追いつく
✓ 「小1の夏」が読み書き障害に気づく最初のチェックポイント
✓ 練習しても覚えられない場合は、ディスレクシアなどの可能性を視野に
✓ 読みと書きは分けて、意味のある言葉から、多感覚を使って練習する
✓ 1日5〜10分で十分。叱らず、比べず、褒めることが最優先
✓ 担任の先生や教育相談に早めに相談することがお子さんを守る

ほのママ
ほのママ

よし、まず先生に相談して、家では粘土や手拍子で楽しく練習する!焦らずにやるぞ!

ここわん
ここわん

その行動力が最高だわん!お子さんのペースを信じて、一緒に進んでいこうわん!困ったらおやまどにも相談してほしいわん♪

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記事を読んで「やっぱり相談した方がいいかも…」と感じた方も多いのではないでしょうか。

でも、いきなり病院や教育センターに行くのはハードルが高いですよね。

おやまどでは、小学校教員と発達支援、ふたつの現場経験を持つスタッフが、LINEで無料個別相談を受け付けています。教育と発達支援、両方の視点からお子さんの困りごとに向き合います。

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💬 「小1でひらがなが全然覚えられません。障害ですか?」
💬 「練習しても次の日には忘れています。どうすれば?」
💬 「担任の先生にどう相談すればいいかわかりません」
💬 「発達検査を受けるべきか迷っています」

ひとりで悩まなくていいです。まず話してみてください。

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