「放デイに通わせてるの?ずるくない?」
「税金で預けてるだけでしょ」
「専業主婦なのに使えるなんて不公平じゃん」
ママ友や周囲からこんな言葉をかけられて、胸がギュッと苦しくなった経験はありませんか。

放課後等デイサービス(放デイ)を利用しているご家庭に対して、「ずるい」という声がネットやSNS、ママ友の間で上がることがあります。
でも、その言葉の裏にあるのは、制度への「誤解」です。
利用している親が「ずるい」わけでも、楽をしているわけでもありません。
この記事では、放課後等デイサービスが「ずるい」と言われる5つの理由と、学童との制度の違い、利用家庭のリアルな負担、そして周囲にどう伝えればいいかまで解説します。
「ずるい」と言われて傷ついたあなたに、少しでも気持ちが楽になるヒントをお届けします。
放課後等デイサービスが「ずるい」と言われる5つの理由

こんにちは!親子の相談窓口、おやまどの鈴木です。
放課後等デイサービスが「ずるい」と言われる背景には、いくつかの誤解があります。
ここでは、実際にネットやSNSでよく見られる「ずるい」と感じる側の意見を5つに整理して、ひとつずつ見ていきましょう。
①「専業主婦でも放課後等デイサービスを使えるのはずるい」という声

「学童は共働きじゃないと使えないのに、放デイは働いてなくても使えるの?」
これが「ずるい」と言われる理由の中で、一番よく聞く声です。
たしかに、学童保育は保護者の就労が利用条件になっています。
一方で放課後等デイサービスは、親が働いていなくても利用できます。
ただし、これには明確な理由があります。
放デイは「預かり」が目的ではなく、「療育」が目的の福祉サービスだからです。
子どもの発達を支援するために必要な場所なので、親の就労状況は関係ありません。
②「税金で格安で預けられてずるい」という声

放課後等デイサービスの利用料は、9割を国と自治体が負担し、利用者の自己負担は1割です。
さらに世帯収入に応じて月額の自己負担上限額が決まっています。
| 世帯の収入区分 | 月額自己負担上限額 |
|---|---|
| 生活保護受給世帯 | 0円 |
| 市区町村民税非課税世帯 | 0円 |
| 前年度の世帯年収 約890万円以下 | 4,600円 |
| 上記以外(年収約890万円超) | 37,200円 |
この金額を見て「安すぎる」「税金の無駄」と感じる方がいるのも事実です。
でも、これは福祉サービスとしての国の仕組みです。
介護保険サービスや障害者の就労支援も同じ仕組みで運営されています。
支援が必要な子どもに必要なサービスを届けるための制度であって、「得をしている」わけではありません。
③「送迎つき・おやつつきでずるい」「習い事みたい」という声

放課後等デイサービスの中には、学校までの送迎を行っている事業所もあります。
また、プログラムの中に運動療育や音楽療法、パソコン学習などが含まれている事業所もあり、外から見ると「習い事みたい」に映ることがあります。
ただ、これらはすべて子どもの発達を支援するためのプログラムです。
運動療育は体幹や感覚統合を鍛えるため、コミュニケーション訓練は社会性を育てるため。「楽しんでいる=遊んでいるだけ」ではありません。

ママ友に「いいなぁ、送迎もあるんでしょ?」って言われて…なんか罪悪感がすごくて…

罪悪感を感じる必要はないわん!送迎は「子どもの安全」のためにあるサービスだわん。特性のある子が移動中にパニックになることもあるから、専門スタッフの送迎が必要なんだわん!
放課後等デイサービスと学童の違い。「ずるい」のではなく制度が違う

「ずるい」と感じる背景の多くは、放課後等デイサービスと学童保育の違いが正しく理解されていないことにあります。
ここでは、ふたつの制度の違いを比較表でわかりやすく整理してみましょう。
放課後等デイサービスと学童の比較表。目的も費用もまったく違う

| 比較項目 | 放課後等デイサービス | 学童保育(放課後児童クラブ) |
|---|---|---|
| 根拠法 | 児童福祉法(福祉サービス) | 児童福祉法(子育て支援事業) |
| 目的 | 障害児の発達支援・療育 | 放課後の安全な居場所提供 |
| 対象 | 受給者証を持つ6〜18歳の障害児 | 保護者が就労している小学生 |
| 親の就労 | 不要(子どもの状態で判断) | 必要(就労が利用条件) |
| 個別計画 | あり(個別支援計画を作成) | なし(集団での見守りが基本) |
| スタッフ体制 | 専門職(児発管・保育士等)配置 | 放課後児童支援員 |
| 利用料金 | 1割負担(上限月4,600円が多い) | 月額4,000〜6,000円程度(公設) |
| 送迎 | あり(事業所による) | 基本的になし |
こうして並べてみると、そもそもの「目的」がまったく違うことがわかります。
学童は「親が働いている間の居場所」、放デイは「子どもの発達を支援する場所」です。
比べること自体が、制度の目的からズレているんです。
放課後等デイサービスは誰でも使えるわけではない。受給者証が必要

「放デイは誰でも使える」と誤解されがちですが、それは違います。
放課後等デイサービスを利用するには、市区町村が発行する「障害児通所受給者証」が必要です。
受給者証を取得するには、自治体の窓口に申請し、お子さんの状態について審査を受ける必要があります。
受給者証の取得に必要なもの
✓ 市区町村の障害福祉窓口での申請
✓ 医師の診断書や意見書(自治体による)
✓ お子さんの状態についての聞き取り調査
✓ 利用日数は自治体が審査のうえ決定(最大23日/月)
「使いたいから使っている」のではなく、「支援が必要と認められたから使える」のが放課後等デイサービスです。
利用料金は安いけど「楽」ではない。放デイ利用家庭のリアルな負担

「月4,600円で預けられるなんて安い」と思われがちですが、実際は利用料以外の負担もあります。
さらに、そもそもお子さんが放デイを必要としている状態そのものが、日常的に大きな負担だということを忘れてはいけません。
癇癪対応、学校との連携、家庭での支援、きょうだい児へのフォロー…。「楽をしている」なんてとんでもない話です。

「安くて楽でいいね」って言われるたびに…こんなに毎日必死なのに…って悲しくなっちゃうの…

その気持ち、よくわかるわん…。でも、あなたは「お子さんに必要な支援を届ける」という大事なことをしてるんだわん。胸を張っていいわん!
「放課後等デイサービスはずるい」と言われたときの対処法

制度の仕組みを理解していても、実際に「ずるい」と言われると傷つきますよね。
ここでは、周囲にどう伝えればいいか、そして自分の気持ちをどう守ればいいかを具体的にお伝えします。
「ずるい」と言われたときに使える伝え方の例

「ずるい」と言ってくる人の多くは、放デイの制度を正しく理解していません。
感情的に反論するのではなく、「学童とは目的が違う」ということを冷静に伝えるのが効果的です。
もちろん、すべての人に理解してもらう必要はありません。
わかろうとしてくれない人にまで説明する義務はないですし、無理をして説明する必要もありません。
放課後等デイサービスをずるいと感じてしまう自分を責めないで

実は、利用している親自身が「うちは本当にこれを使っていいの?」と罪悪感を抱えているケースもとても多いです。
「もっと大変な家庭があるのに」「うちの子はグレーゾーンだし…」
そんな気持ちになったことはありませんか?

うちの子、診断はついてなくてグレーゾーンなんだけど…放デイ、使っていいのかなってずっと悩んでたの…

受給者証が出ているということは、自治体が「支援が必要」と認めた証拠だわん!堂々と使っていいんだわん!
「ずるい」と言われて辛いときに頼れる場所を知っておこう

「ずるい」と言われ続けると、心がどんどん削られていきます。
ひとりで飲み込み続けるのではなく、同じ立場の人に話を聞いてもらうことが大切です。
気持ちを話せる場所
✓ 放デイの相談員・児童発達支援管理責任者:利用中の悩みを話せる一番身近な存在
✓ ペアレントメンター:障害児の子育て経験がある先輩保護者に話を聞いてもらえる
✓ 保護者同士のコミュニティ:SNSや地域の親の会で同じ悩みを共有できる
✓ 市区町村の子育て相談窓口:制度についての疑問や不安を相談できる
✓ おやまどのLINE相談:気軽にテキストで話せる場所
放課後等デイサービスは「ずるい」のではなく「必要」な福祉サービス

最後に、放課後等デイサービスが子どもや家庭にとってどんな役割を果たしているのかを改めて確認しましょう。
放課後等デイサービスが果たしている3つの大きな役割

厚生労働省のガイドラインでは、放課後等デイサービスの役割として以下の3つが示されています。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| ①子どもの発達支援 | 生活能力の向上、社会性の育成、学習支援など、個別支援計画に基づく療育 |
| ②保護者支援 | 子育ての悩み相談、ペアレントトレーニング、一時的なケアの代行(レスパイト) |
| ③地域との連携 | 学校・医療機関・他の福祉サービスとの連携、インクルージョンの推進 |
つまり放課後等デイサービスは、「子どもの成長を支え、親の負担を軽減し、地域全体で見守る仕組み」なのです。
これを「ずるい」と言うのは、車椅子の人がエレベーターを使うことを「ずるい」と言うようなもの。
必要な人に必要な支援を届ける。それが福祉サービスの本来の姿です。
放課後等デイサービスへの理解が広がることで子どもの居場所が守られる

「ずるい」という声が広がると、本当に支援を必要としている家庭が利用をためらってしまうことがあります。
それは結果として、子どもが必要な支援を受けられないという事態につながります。
放課後等デイサービスへの正しい理解が広がることが、すべての子どもの居場所を守ることにつながるのです。

そっか、うちの子が安心して通える場所があるって、本当はありがたいことなのよね…!もうちょっと堂々としてていいのかも!

その通りだわん!お子さんのために行動しているほのママ、えらいわん!自信を持っていいわん!
まとめ。放課後等デイサービスが「ずるい」と言われたら

放課後等デイサービスは「ずるい」サービスではありません。
支援が必要な子どもに、必要な支援を届けるための福祉サービスです。
周囲の言葉に傷ついたとき、「自分が間違っているのかな」と不安になることもあるかもしれません。
でも、お子さんに必要な支援を届けるために行動しているあなたは、何も間違っていません。
これからも、お子さんのペースで、あなた自身のペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。

よし!「ずるい」って言われても、もう気にしない!うちの子に必要なことをしてるんだもん!

最高だわん!ほのママ、強くなったわん!困ったことがあったらいつでも相談してほしいわん♪




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