「モンテッソーリのおもちゃって高いな…」
「100均で手作りできるって聞いたけど、何を作ればいい?」
「発達が気になる子にモンテッソーリのおもちゃって効果ある?」
モンテッソーリのおもちゃ(教具)、気になっているけど専用品は高くて手が出ない…という親御さんはたくさんいますよね。

実は、モンテッソーリのおもちゃの多くは100均素材で手作りできます。専用教具のポイントさえ押さえれば、数百円で子どもが夢中になるおもちゃが作れるのです。
そして、モンテッソーリ教育はもともと発達障害の子どもたちのための教育から生まれたものです。発達が気になる子にとって、特に相性の良い教育アプローチなのです。
この記事では、モンテッソーリのおもちゃを100均素材で手作りするアイデアを年齢別・目的別に紹介します。さらに発達が気になる子・グレーゾーンの子への活用法も合わせて解説します。
モンテッソーリのおもちゃを手作りする前に。基本の考え方を押さえよう

こんにちは!おやまどの鈴木です。
モンテッソーリ教育は、19世紀末にイタリアの医師マリア・モンテッソーリが生み出した教育法です。もともとは知的障害の子どもたちの教育のために開発されたもので、その後あらゆる子どもたちに有効だとわかり世界中に広まりました。
モンテッソーリのおもちゃ(教具)には、「子どもが自分でやってみたくなる」という設計原理があります。高価な専用品でなくても、この原理を押さえれば手作りで十分に効果を発揮できます。
モンテッソーリのおもちゃが持つ3つの特徴

手作りするときも、この3つの特徴を念頭に置いてデザインすると、モンテッソーリのおもちゃらしい教具になります。
手作りモンテッソーリおもちゃが発達が気になる子に向く理由

モンテッソーリのおもちゃが発達が気になる子に特に向きやすい理由があります。

モンテッソーリってもともと障害のある子のための教育から生まれたの!?それは知らなかったわ!

そうだわん!だから発達が気になる子にも自然と合いやすいんだわん。「できた!」を積み重ねる設計が、特性のある子の自己肯定感を育てるのにぴったりだわん!
モンテッソーリおもちゃの手作りアイデア。0〜3歳向け7選

0〜3歳は「手を使う」ことへの強い興味が芽生える時期です。この時期の子どもが夢中になるモンテッソーリおもちゃを手作りしてみましょう。
①ポットン落とし。指先と手首を育てるモンテッソーリの定番おもちゃ

ポットン落としは、物をつまんで穴に落とすシンプルなおもちゃです。将来の鉛筆持ちにつながる三本指の動きを育てます。
ポットン落としの作り方
✓ 材料:空き瓶またはタッパー(100均)、フタ、コイン・ビー玉・ペットボトルキャップなど
✓ 作り方:フタに穴を開けて(千枚通しやカッターで)、入れるものを準備するだけ
✓ バリエーション:穴の形を変えると難易度UP(丸→四角→星形)
✓ 対象年齢:1〜2歳から
②ひも通し・ビーズ通し。集中力と指先の器用さを育てるおもちゃ

ひも通し・ビーズ通しは、指先の細かいコントロールと集中力を育てるモンテッソーリの定番おもちゃです。
ひも通しの作り方
✓ 材料:厚紙・段ボール(100均)、毛糸またはひも、穴あけパンチ
✓ 作り方:厚紙を好きな形に切り、穴あけパンチで穴を開ける。毛糸をひも通し用に端を固めてスタート
✓ バリエーション:穴の数・大きさを変えて難易度を調整
✓ 対象年齢:2歳〜(ビーズは誤飲注意のため3歳〜推奨)
③スプーンすくいおもちゃ。スプーン操作を遊びで練習

スプーンですくう動作は、食事の自立練習に直結するモンテッソーリの「日常生活の練習」の代表です。
スプーンすくいの作り方・使い方
✓ 材料:2つの容器(お椀・タッパー)、スプーン、すくうもの(ポンポン・大豆・コーン)
✓ 使い方:左の容器から右の容器にスプーンで移すだけ
✓ ポイント:こぼしても叱らない。こぼれるのも学びの一部
✓ 対象年齢:1.5〜2歳から
このおもちゃは手先が不器用な子・食事がうまくできない子の練習としても非常に効果的です。「練習」ではなく「遊び」として取り組めるのがポイントです。
④ふた開け閉めおもちゃ。手首のひねりを育てる

手首をひねってふたを開け閉めする動作は、将来的にペットボトルや瓶のふたを開けたり、蛇口をひねったりする力の基礎になります。
⑤色合わせカード。色の認識と集中力を育てる知育おもちゃ
色合わせカードの作り方
✓ 材料:厚紙または色画用紙、ラミネートフィルム(100均)
✓ 作り方:同じ色のカードを2枚ずつ作り、ラミネートして耐久性をアップ
✓ 使い方:カードを裏向きに並べて同じ色を探すメモリーゲームや、色の名前を覚える練習に
✓ 対象年齢:2歳〜
ASD傾向の子は色への強い興味を持つことがある場合があります。色合わせカードは「正解がはっきりしている」という点でASD傾向の子が集中して楽しめるおもちゃのひとつです。
⑥ボタンとファスナーの練習ボード。着脱の自立を遊びで育てる
ボタン・ファスナー・スナップ・ひも結びなど、衣服の着脱に必要な動作を遊びながら練習できるボードです。
手先が不器用な子・着脱に時間がかかる子の練習として、「本物の服」でなく「おもちゃで遊ぶ」という状況にすることで、失敗への不安が軽減されます。
⑦感触ボトル。感覚刺激と落ち着きを育てるカームダウンおもちゃ
感触ボトル(センサリーボトル)は、ペットボトルの中にキラキラ素材・水・グリセリンを入れて振ると、ゆっくりと落ちていく様子を楽しむおもちゃです。
感触ボトルの作り方
✓ 材料:ペットボトル(蓋付き)、水、グリセリン(薬局で購入)、キラキラテープ・ビーズ・スパンコール(100均)
✓ 作り方:ペットボトルに水とグリセリンを7:3で入れ、キラキラ素材を投入。蓋をしっかりボンドで固定する
✓ 使い方:振るとキラキラがゆっくり落ちる。視覚的な刺激と集中が生まれる
感触ボトルは、気持ちが興奮・不安定になったときの「落ち着きツール」として発達支援の現場でも活用されています。振ってキラキラを眺めることで、自然と呼吸が落ち着くことがあります。

感触ボトル、かわいい!うちの子、癇癪のときに気持ちの切り替えが難しくて…これが落ち着きツールになるかも!

感触ボトルは「カームダウンボトル」としてよく使われるわん!癇癪のときに「これ振ってみて」と渡すと、視覚的な刺激に意識が向いて気持ちが落ち着くことがあるわん!
モンテッソーリおもちゃの手作りアイデア。3〜6歳・小学生向け

3歳以上・小学生になると、より複雑な動作・思考を育てるおもちゃが活躍します。
①砂文字板。文字を「手で感じて」覚えるモンテッソーリおもちゃ
砂文字板は、ざらざらした質感の文字をなぞることで、視覚・触覚・運動感覚を同時に使って文字を覚えるモンテッソーリの名教具です。
砂文字板の作り方
✓ 材料:厚紙・段ボール(100均)、木工用ボンド、砂または塩(細かいもの)
✓ 作り方:厚紙に文字をボンドでなぞり書きし、その上に砂(塩)をふりかける。乾いたら余分を落とす
✓ 使い方:人差し指と中指の2本でゆっくりなぞりながら「あ〜」と声に出す
✓ 効果:視覚・触覚・聴覚を同時に使うため文字の定着がしやすい
砂文字板は特に読み書きが苦手なLD傾向の子どもに有効と言われています。「見て」「触って」「声に出す」という複数の感覚を使うアプローチが、文字の記憶を助けることがあります。
②数と量の対応カード。算数の基礎を視覚的に学ぶ
数と量の対応カードの作り方
✓ 材料:厚紙、シールまたは絵(ドット・星など)、ラミネートフィルム
✓ 作り方:数字カード(1〜10)と、その数のドットが描かれたカードを2種類作る
✓ 使い方:数字とドットを対応させてマッチングする
✓ バリエーション:実物(クリップ・ボタン)を数えて数字カードに置く「具体物マッチング」も有効
算数の概念は「具体物→半具体(絵・カード)→抽象(数字)」という順番で育てるのがモンテッソーリの基本原則です。いきなり数字の計算をさせるより、この順番で進めると理解が定着しやすいです。
③感情カード。気持ちを言葉にする練習に使えるモンテッソーリ的ツール

感情カードはモンテッソーリの教具というより「モンテッソーリ的なアプローチ」のツールですが、発達が気になる子のおうちモンテに非常に役立ちます。
感情カードの作り方と使い方
✓ 材料:厚紙、表情のイラスト(フリー素材サイトから印刷)、ラミネートフィルム
✓ 作り方:「嬉しい・悲しい・怒り・怖い・驚き・困った」などの表情カードを作ってラミネート
✓ 使い方①:「今どんな気持ち?」と聞いてカードを指さしてもらう
✓ 使い方②:絵本の登場人物の気持ちをカードで表す
✓ 使い方③:「怒り」のカードを出しながら「そうか、怒ってるんだね」と言葉で共感する
自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手なASD傾向の子にとって、感情カードは「指さすだけで気持ちが伝わる」安心のコミュニケーションツールになることがあります。
手作りモンテッソーリおもちゃを使うときの大切なポイント
モンテッソーリおもちゃの使い方の基本。親の役割は「見守ること」

手作りおもちゃを用意したら、次は「どう使うか」が大切です。モンテッソーリ教育で最も重視されるのは「子どもが自分でやる」という体験です。
手作りモンテッソーリおもちゃを長続きさせるコツ

手作りモンテッソーリおもちゃを長続きさせるコツ
✓ 一度に全部出さない。2〜3種類を入れ替えながら提供する
✓ 子どもの手が届く場所に置いて「自分で選べる」環境にする
✓ 使い終わったら元の場所に戻す習慣をつける(片付けもモンテの一部)
✓ 同じおもちゃに飽きたら素材や難易度を変えてリニューアルする
✓ 「やらなければいけない」ではなく「やりたいときにやれる」環境を作る
まとめ。モンテッソーリおもちゃの手作りは100均で十分。大切なのは「見守る」こと

モンテッソーリのおもちゃは、100均素材と少しの工夫で十分に手作りできます。高価な専用品がなくても、「目的がひとつ・自己修正できる・繰り返せる」という原則を守れば立派なモンテッソーリ教具になります。
そして、どんなに良いおもちゃを用意しても、親が「見守る」という関わり方ができなければ効果は半減します。子どもが自分でやる体験を守ることが、モンテッソーリ教育の本質です。

よし!まず感触ボトルと感情カードを作ってみる!100均だけで全部揃いそうだし、今週末やってみるわ!

その調子だわん!作ったら、子どもが夢中になってる様子をただ見守るだけでOKだわん。「見守る」ことができたら、それが最高のモンテッソーリ育児だわん!



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