「先週まで普通に行っていたのに、突然『学校に行きたくない』と言い出した」
「発達障害があるのはわかっていたが、まさか不登校になるとは思っていなかった」
「行きしぶりが続いていて、このまま不登校になるんじゃないかと毎日不安で仕方ない」
発達障害のある子どもを持つ親御さんから、こういった声を多く聞きます。
発達障害と不登校には、はっきりとした関係があります。
「怠け」でも「親の育て方の問題」でもなく、その子の特性と学校環境のミスマッチが積み重なった結果として起きていることがほとんどです。
今日は、そのメカニズムと、今の親の関わり方をお伝えします。
この記事では、発達障害のある子どもが不登校になりやすい理由、二次障害との関係、「行きたくない」と言われたときに親がしてはいけないこと・すべきこと、相談先をお伝えします。
発達障害のある子どもが不登校になりやすい理由
こんにちは!親子の相談窓口、おやまどの鈴木です。

研究によれば、ASD(自閉スペクトラム症)と診断された子どものうち、小中高のいずれかの時期に不登校を経験した割合は約23〜30%にのぼるという報告があります。
また、不登校の子どものうちおよそ20%に、知的障害をともなわない発達障害が見られたという調査もあります。
発達障害と不登校の間には、強い関係があります。
では、なぜ発達障害のある子どもが不登校になりやすいのでしょうか。
学校は「発達障害の子どもにとってつらい環境」になりやすい

学校という場所は、発達障害のない子どもを標準として設計されています。
これらが毎日積み重なると、子どもは「学校は自分に合わない場所」だと感じるようになります。
「怠けて行かない」のではなく、「毎日消耗しながら通い続けていた末に限界が来た」状態であることが多いのです。

先週まで普通に行ってたのに、突然「行きたくない」って言い出してびっくりしたわ。突然じゃないってこと?

そう、突然に見えても、水面下でずっとSOSを溜め込んでたわん。「行きたくない」はその溢れた瞬間なんだわん。だから「今日から行かない」じゃなくて「もう限界」なんだわん。
不登校につながる「失敗体験の積み重ね」と二次障害
発達障害のある子どもの不登校には、特に重要なキーワードがあります。
それが「失敗体験の積み重ね」と「二次障害」です。
学校生活の中で、特性による「できない」場面が続くと、次第に自己肯定感が下がっていきます。
失敗体験が積み重なる例
・授業で先生の指示を聞き逃し、毎回叱られる
・テストでいつも点数が低く、「頑張っていない」と思われる
・友だちとのトラブルが多く「また〇〇くんが」とレッテルを貼られる
・体育や行事で動きがぎこちなく笑われる
・宿題を忘れ続けて、先生からも親からも叱られる
こういった経験が繰り返されると、子どもは「自分はダメな存在だ」「どうせやってもできない」という気持ちを強めていきます。
この状態が悪化したものが「二次障害」です。
二次障害とは何か

二次障害とは、発達障害の特性によって生じた困難が積み重なり、後天的に起きる精神的・行動上の問題のことです。
二次障害の中でも最も多いのが「不登校」です。
「発達障害だから不登校になった」のではなく、「発達障害の特性が理解・支援されない環境が続いた結果として不登校になった」という流れが多いのです。
このことは、裏を返せば「早期に適切な支援・理解があれば、不登校を予防できることがある」ということでもあります。
「行きたくない」と言われたとき。してはいけないこと

子どもから「学校に行きたくない」と言われたとき、親として焦るのは当然です。
ただ、そのときの対応で状況が大きく変わります。
まず、してはいけないことを確認してください。
多くの親御さんがこれらをやってしまいがちです。悪意があるのではなく、子どものことを心配しているからこそです。
でも、今の子どもは「本当は行かないといけないのはわかっている」という気持ちと葛藤しながら、SOSを発しています。
その葛藤をまず受け止めてあげることが、次の一歩の出発点です。
「行きたくない」と言われたとき。今日からできること
では、何をすればいいのでしょうか。
①まず「休んでいい」と伝えて安心させる
「今日は休んでもいいよ」という言葉は、子どもにとって大きな安堵になります。
「休むことを許可する」のではなく、「あなたが安全でいられる場所が家にもある」というメッセージを伝えることです。
不登校が長引くことを恐れて無理に登校させようとすると、かえって状態が悪化することがあります。
まず「今日の安全」を確保することを優先してください。
②話せる雰囲気を作って「聞く」

子どもが自分から話し出すのを待ってください。
発達障害のある子どもは、内に秘めた感情や考えをうまく言葉にするのが難しいことがあります。
無理に話させようとせず、「話したくなったら聞くよ」「言いたくないなら言わなくていいよ」という姿勢で待つことが大切です。
話してくれたときは、否定も批判もせずに最後まで聞いてください。
「そうだったんだね」「それはつらかったね」という共感の言葉だけで十分です。
③「学校に行くこと」以外のゴールを持つ

「学校に行くことがゴール」になってしまうと、登校できていない間ずっと「失敗状態」が続きます。
本当のゴールは「子どもが安心して過ごせること」「自己肯定感を回復すること」「次のステップへの気力を取り戻すこと」です。
家で安心して過ごせること自体が、今は大切な回復期間です。
「今日できたこと」を小さくても見つけて伝えることが、自己肯定感の回復につながります。
学校・専門機関との連携が大切な理由
発達障害のある子どもの不登校は、親だけで解決しようとしないことが大切です。
学校・担任の先生・特別支援コーディネーター、そして医療・発達支援の専門家と連携することで、その子に合った支援体制が作れます。
学校への相談で伝えるべきこと

学校への相談で伝えると有効なこと
・子どもの発達障害の特性(何が苦手で、何がストレスになっているか)
・学校のどんな場面で特に消耗していたか(子どもが話していたこと)
・今の子どもの状態(食事・睡眠・気持ちの様子)
・希望する配慮(一斉指示を紙でも示す・席の位置・給食の量)
・「登校を急かさないでほしい」という具体的なお願い
発達障害の特性への理解がある先生との連携が、子どもの状態を大きく変えることがあります。
利用できる相談・支援窓口

「どこに相談すれば?」という段階でも、まずかかりつけの小児科に「子どもが学校に行けなくなっている」と伝えると、次の専門機関につないでもらえることが多いです。

どこに相談したらいいか全然わからなくて…。まずかかりつけの小児科に話してみるといいのね

入り口はどこでも大丈夫だわん!「子どもが学校に行けなくなっています」と伝えるだけで動き始められるわん!一人で抱え込まないことが何より大事だわん!
まとめ。発達障害と不登校で大切にしてほしいこと

今日お伝えしたことを最後にまとめます。
「どうして行けないの」「このまま引きこもりになったらどうしよう」──そんな不安を毎日抱えていませんか。
その不安は、お子さんのことを真剣に思っているからこそです。
今すぐ「学校に戻す」ことよりも、「今の子どもが安心できているか」に目を向けてみてください。
そしてひとりで抱え込まずに、一緒に考えさせてください。

「行けない子どもを責めないで、まず受け止める」。それだけでもう今日の私は変われる気がする

その気持ちがお子さんに伝わるわん!「お母さんは味方だ」と感じた子どもの回復力は本当に強いわん。一緒に歩んでいこうわん!



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