「何度練習しても漢字が覚えられない。毎回ゼロから始まる感じがする」
「算数の文章題だけが極端にできない。他の教科は普通なのに」
「勉強は嫌いじゃないと言うのに、全然成績が上がらない。本人も悩んでいる」
「うちの子が勉強できないのは、もしかして障害があるから?」
そう感じながら検索してこのページに来た親御さんへ。
「勉強できない」にはいろいろな理由があります。その中に、障害が関係していることがあります。
今日は、「ただの苦手」と「障害による学習困難」の違いを見分けるポイントと、次の一歩をお伝えします。
この記事では、学習困難に関係する主な障害の種類、「努力不足」と「障害による困難」の見分け方チェックリスト、気づいたときの相談の流れをお伝えします。
勉強できない子どもに障害が関係していることがある
こんにちは!親子の相談窓口、おやまどの鈴木です。

文部科学省の調査によると、通常学級に在籍する小中学生のうち6.5%が「学習面で著しい困難を示す」という結果があります。
クラスに約2人の割合です。決して珍しいことではありません。
勉強が苦手な理由は「やる気・努力・家庭環境」だけではありません。
脳の特性として「この方法では学びにくい」という状態が、障害として現れることがあります。
そしてこれは本人が「頑張れば変わる」種類のものではありません。
それを「努力不足」と決めつけて叱り続けると、子どもは「自分はどうせできない」という感覚を持ち始め、勉強への意欲そのものを失っていきます。
障害による学習困難は「小学校入学後に気づく」ことが多い

学習障害(SLD・LD)の特性を持つ子どもは、知的発達に遅れはないため、日常生活での困り感は少ないことがほとんどです。
読み書き・計算が本格的に始まる小学校入学後に、はじめて「なぜかできない」が目立ち始めることが多いです。
それまで「少し不器用な子」「マイペースな子」として見ていたのに、小学校に入ってから突然「勉強ができない」と感じる──これは多くの家庭で起きていることです。

「小学校に入ったらわかる」っていうのは本当だったのね…。うちの子も最近気になることが増えてきたわ

気づいたタイミングが早いほど、対応の選択肢が広がるわん!「もしかして」と思ったら、まず確認してみることが大事だわん!
学習困難に関係する主な障害の種類
勉強の困難に関係する主な障害には、次のものがあります。
SLD(限局性学習症)/学習障害

知的発達に遅れはないのに、特定の学習だけに著しい困難がある状態です。
特徴は「アンバランスさ」です。国語だけ極端に苦手、計算だけできない、読むのは普通なのに書けない──という「科目ごとの凸凹」が目立ちます。
「怠けている」「努力が足りない」と誤解されやすく、気づかれないまま自己肯定感が下がっていく子どもが多いのが課題です。
ADHD(注意欠如・多動症)
ADHDは「集中力・衝動性・多動性」の特性があり、これが学習に影響します。
ADHDで見られやすい勉強の困難
・授業中に先生の話を聞き逃す(別のことが気になってしまう)
・宿題を最後まで終わらせられない
・不注意なミスが多い(計算のうっかりミス・写し間違いなど)
・忘れ物・提出忘れが多い
・テスト中に最後まで集中が続かない
ASD(自閉スペクトラム症)

ASDは必ずしも勉強が苦手とは限りませんが、特定の場面で困難が現れやすいです。
ASDで見られやすい勉強の困難
・登場人物の気持ちを読む問題(国語の読解)が極端に苦手
・「〜について考えなさい」という曖昧な指示の問題がわからない
・予測外のテストや変更にパニックになり実力が出せない
・特定の教科だけ突出して得意(または苦手)
「努力不足」と「障害による困難」の見分け方チェックリスト

「うちの子はただの勉強嫌い?それとも障害があるの?」と迷う方に、見分けるための目安をお伝えします。
以下に当てはまるものが多いほど、専門家への相談を検討する価値があります。
この2つの最大の違いは「アンバランスさ」と「定着しない」です。
全体的に勉強が苦手な子と、特定の分野だけが極端にできない子では、背景にあるものが大きく異なります。
「もしかして」と思ったら。相談の流れ

「障害かもしれない」と感じたとき、どうすればよいか迷う方が多いです。
一つずつ整理します。
①まず「子ども自身に聞く」

子ども自身も「なぜ自分だけできないのか」と不安を感じていることがあります。
「どんな勉強が一番しんどいの?」「どこで詰まっている感じがする?」と、責めずに聞いてみてください。
子ども自身が困っていることを言葉にできると、専門家への相談がスムーズになります。
②学校の担任・スクールカウンセラーに相談する

担任の先生は、学校での様子を一番近くで見ています。
「家での勉強でこういうことが気になっている。学校ではどうですか?」と確認するだけで、学校側の対応が変わることがあります。
スクールカウンセラーは「発達の気になり」についての相談窓口としても機能します。「障害かどうかの相談」ではなく「学習面で困っている」というかたちで相談するだけで大丈夫です。
③専門機関での検査・診断を検討する

「学習障害かどうか」を確認するには、専門機関での発達検査(知能検査・認知特性の評価)が有効です。
検査を受けることで「その子の得意・不得意のパターン」が数値で見えるようになります。
診断がつく・つかないに関わらず、「この子にはこういう学び方が向いている」という具体的な情報が得られることが最大のメリットです。

「障害かどうか確定させないと相談できない」と思ってた。でも「困っている」段階で相談していいのね

「困っている今」が相談のタイミングだわん!確定診断がなくても、相談窓口は動いてくれるわん!早めに動くほど、子どもが救われるわん!
まとめ。「勉強できない」に障害が関係しているサインを見逃さない

今日お伝えしたことを最後にまとめます。
「この子は勉強ができない子だから」と諦めないでください。
「今の方法が合っていないだけ」かもしれません。それを探す旅を始めることが、この記事を読んでくださった今日からできることです。

「アンバランスさと定着しない」が障害のサインかもしれないのね。うちの子、当てはまるものがいくつかある。まずかかりつけに電話してみるわ

その一歩がすごく大事だわん!「困っている」を声に出した今日から、子どもの学びが変わっていくわん!



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