「もうすぐ2歳なのに、まだあまり話さなくて…」
「宇宙語ばかりで、何を言っているのかわからない」
「周りの子はもうおしゃべりしているのに、うちの子は大丈夫なのかな」
そんな不安を抱えながら、毎日子どもの様子を見ているお父さん・お母さんはとても多いのです。
でも、少し待ってください。
言葉が少ない今この時期に、「爆発期の前兆」がすでに現れているかもしれません。
この記事では、2歳の言葉の爆発期が来る前に見られる前兆サインを8つご紹介します。「うちの子、当てはまるかも!」というサインが見つかれば、それは成長が着実に進んでいる証拠。あわせて、爆発期を後押しする関わり方もお伝えします。
2歳の言葉の爆発期とは。なぜ「爆発」するの?
こんにちは!親子の相談窓口、おやまどの鈴木です。

「言葉の爆発期」とは、それまでほとんどしゃべらなかった子どもが、ある日を境に急激に言葉が増え出す時期のことです。
専門家の間では、1歳後半〜2歳半ごろがこの語彙爆発の時期とされることが多いです。
なぜ「爆発」するのかというと、仕組みはシンプルです。
子どもは生まれてから毎日、たくさんの言葉を聞いて・吸収して・脳にストックし続けています。
その貯まった言葉が、ある時期に一気にあふれ出す。それが言葉の爆発期です。
ダムに水がたまって、堰を切ったように流れ出すイメージです。
ただし、この時期にはとても大きな個人差があります。
爆発期が1歳半に来る子もいれば、3歳近くになってから急に話し始める子もいます。
「2歳なのにまだ話さない」と焦る前に、まず今からお伝えする「前兆サイン」が出ているかどうかを確認してみてください。
言葉の爆発期が来る前に、脳でなにが起きているの?

子どもは言葉を話す前に、まず「理解する」段階があります。
脳の中での言葉の発達は、インプット(理解)→アウトプット(発語)という順番で進みます。
話せる言葉が少なくても、「ちゃんと理解している」子どもはたくさんいます。
たとえば、「おもちゃを片付けて」と言うと動いてくれる。「靴を持ってきて」と言うとちゃんと持ってくる。
これは言葉の爆発期が近いサインのひとつです。

しゃべらないのにこちらの言ってることはわかってる!って感じる瞬間、あるのよね。あれって何かサインだったの?

そうだわん!「理解できてる」は「爆発期まであと一歩」のサインだわん!話せないだけで、頭の中にはちゃんと言葉が積み上がってるわん!
言葉の爆発期が来る前兆サイン8つ。今すぐチェックしてみよう

では、具体的にどんな様子が見られたら爆発期が近いのでしょうか。
以下の8つのサインを確認してみてください。
全部当てはまる必要はありません。いくつか当てはまるものがあれば、言葉の土台はしっかり育っているサインです。
サイン①:宇宙語が増えてきた

意味はわからないけど、なにかを一生懸命しゃべっている。
「アブアブー」「ダダー」「うーうー」など、はっきりした言葉にはなっていないけど、声を出して伝えようとしている様子。
これは爆発期の前兆として、とても代表的なサインです。
宇宙語の中に、なんとなく「これは?」「どこいった?」というニュアンスが感じられてきたら、特にその傾向が強いといえます。
口や舌、喉の動きを練習しながら、「伝えたい」という気持ちが育っている状態です。
サイン②:指差しが増えてきた

「あれ!」「これ!」と指を差して、親に何かを伝えようとする仕草が増えてきていませんか。
指差しは、言葉が出る前の「コミュニケーションの準備」として非常に重要なサインです。
「これなあに?」というような質問めいた指差しが見られるようになると、言葉の理解力が高まり、自分でも名前を知りたいという欲求が育っています。
指差しに親がしっかり反応して言葉をつけてあげることで、語彙がどんどん積み上がっていきます。
サイン③:簡単な指示が通るようになってきた

「靴を持ってきて」「ごみをポイして」「パパに渡して」などの、短い指示に応じられるようになってきたら要注目です。
これは言葉のインプット(理解)が十分に育っているサインです。
話す(アウトプット)よりも、聞いて理解する(インプット)のほうが先に発達します。
「しゃべらないけど、言ってることはわかってる」という状態は、爆発期の一歩手前にいることを示していることがあります。
サイン④:身振り手振りで伝えようとする

言葉が出なくても、手を伸ばしたり、首を振ったり、ジェスチャーで意思を伝えようとしている。
これは「伝えたい気持ち」がしっかり育っているサインです。
コミュニケーションへの意欲は、言葉の発達の土台になります。
ジェスチャーを受け取って「〇〇が欲しいの?」「いやなんだね」と言葉に変換してあげることで、子どもは「そうそう、それ!」と感じ、その言葉が脳に定着していきます。

「あー!」って言いながら冷蔵庫を指差すのよね。それって「ジュース飲みたい」ってこと?って代わりに言葉にするのがいいの?

まさにそうだわん!「ジュース飲みたいのね」って言ってあげることが、語彙のインプットになるわん。代わりに言葉にしてあげることが最高の練習だわん!
サイン⑤:音の真似をするようになってきた

「ブーブー」「ワンワン」「ピッピ」など、聞こえた音や言葉をまねして声に出してみる様子が見られてきたら、爆発期が近いサインかもしれません。
音の模倣は、発語の練習として非常に重要なステップです。
最初は意味を理解していなくても、音を真似することで口の動きと音のパターンを体で覚えていきます。
「マネして声に出す」という行動が増えてきたら、脳と口が発語に向けて準備を始めているサインです。
サイン⑥:絵本に興味を持つようになってきた
読み聞かせのとき、以前より集中して聞けるようになってきた。同じページを指差して何度も反応する。繰り返しの絵本のフレーズを聞いて体を動かすようになってきた。
こうした変化も、言葉の爆発期の前兆として多くの親御さんが報告しているサインです。
絵本の中の言葉は、日常会話では聞けないような豊かな語彙を自然に吸収できる貴重な機会です。
読み聞かせのときに絵を指差しながら「これはリンゴだね」と実況中継するように話しかけると、語彙の定着がより早まることがあります。
サイン⑦:歌やリズムに反応するようになってきた
歌が流れると体を揺らしたり、知っているメロディに合わせてなにか声を出してみたりする様子が出てきていませんか。
歌のリズムは言葉を覚えるときの大きな助けになります。
まだ歌詞はわからなくても、リズムに乗って声を出すことで口の動きが練習され、言葉が出やすくなることがあります。
「絵本のフレーズを真似し始めたのが転機だった」「一緒に歌を歌うようにしてから新しい言葉が増えた」という声は、多くの親御さんから届いています。
サイン⑧:身近なものの名前に興味を持ち始めた
「これ、なあに?」という表情で物を見つめる。指差しながら親の顔を見る。「名前を教えてほしい」というような様子が出てきたら、語彙爆発のスイッチが入りかけているかもしれません。
物には名前がある、という認識が育ち始めると、「もっと名前を知りたい」という欲求が言葉の習得を加速させます。
「食べ物の名前から話し始めた」「数字が先に出てきた」「バスや車の名前を急に言い始めた」など、最初に出てくる言葉は子どもによってさまざまです。
前兆サイン8つ まとめチェックリスト
□ 宇宙語が増えてきた
□ 指差しが増えてきた
□ 簡単な指示が通るようになってきた
□ 身振り手振りで伝えようとする
□ 音の真似をするようになってきた
□ 絵本に興味を持つようになってきた
□ 歌やリズムに反応するようになってきた
□ 身近なものの名前に興味を持ち始めた
いくつかチェックがついたら、言葉の土台は着実に育っています。

うちの子、5個も当てはまってた!しゃべらないのにちゃんと育ってたのね…!ちょっと安心した

育ってる育ってる!見えないところでちゃんと積み上がってるわん!爆発期は突然来るから、今はその準備をしっかりサポートしてあげるのが大事だわん!
言葉の爆発期を後押しする関わり方。今日からできること

前兆サインが見えてきたら、少しだけ関わり方を意識してみましょう。
難しいことはありません。毎日のちょっとした工夫が、爆発期の後押しになることがあります。
「実況中継」で言葉のシャワーを浴びせよう

子どもが今やっていること、見ているものを、そのまま言葉にして伝えてみてください。
実況中継の例
「赤いバスが来たね」
「ワンワンがいるね、走ってるね」
「おにぎり、食べてるね。おいしい?」
「信号が青になったよ。渡ろうね」
「ブランコ、ゆらゆらしてるね」
返事が返ってこなくても大丈夫です。
聞かせ続けることが語彙のインプットになります。
言葉を覚えるには、繰り返し聞くことが大切です。同じ言葉を毎日の生活の中で何度も自然に聞かせてあげることが、最も効果的な方法のひとつです。
「選択肢を与える質問」で話すきっかけを作ろう

「何がほしい?」という開かれた質問は、言葉がまだ少ない子どもには難しいことがあります。
代わりに、「りんごとバナナ、どっちにする?」のように選択肢を与えると、子どもが自分から言葉を出しやすくなることがあります。
「どっちかを選んで言えた」という小さな成功体験が、発語への自信につながっていきます。
伝えようとしたことに「必ず反応する」を続けよう

宇宙語でもジェスチャーでも、子どもが「伝えようとした」ときに必ず反応してあげましょう。
「あー!って言ったね。バスが来たって教えてくれたの?」
「ちょうだいってしてくれたね。はい、どうぞ」
こうした繰り返しが、子どもに「言葉は人に伝えるうれしい手段だ」という感覚を育てていきます。
コミュニケーションが楽しいと感じた子どもは、もっと伝えたいという意欲が育ち、言葉の発達が促されていきます。

宇宙語で何か言ってきたとき、何言ってるかわからないからスルーしちゃってたわ…反応するだけでよかったの?

反応するだけで大丈夫だわん!意味がわからなくても「そうなの?すごいね!」って言葉を返してあげるだけで、「伝えると楽しい!」って気持ちが育つわん!
「爆発期がなかなか来ない」と感じたら。焦らず見ておきたいポイント

前兆サインが出ていても、なかなか爆発期が来ないと感じることもあります。
言葉の発達には大きな個人差があります。
「2歳で○○語しゃべらないといけない」という絶対的な基準はなく、一人ひとりのペースがあります。
ただ、以下のポイントは合わせて確認しておくと安心です。
「理解はしているか」を確認しよう

話せる言葉が少なくても、「理解しているか」がとても重要なポイントです。
理解力の確認ポイント
□ 名前を呼ぶと振り向く
□ 「ダメ」「おいで」などの簡単な言葉に反応する
□ 「靴を持ってきて」など、簡単な指示に応じられる
□ 絵本を読むとき、ページの絵に反応する
□ 親の表情や声のトーンの変化を理解している様子がある
これらが概ねできているなら、言葉の土台は育っていることが多いです。
逆に、こうした理解の様子がほとんど見られない場合や、呼びかけにもなかなか反応しない場合は、かかりつけの小児科や地域の保健センターに相談してみることをおすすめします。
「言葉が減った」と感じたときは注意して

言葉の発達はゆっくりでも、着実に積み上がっていくのが一般的なペースです。
そのなかで、「前は言えてたのに、急に言わなくなった」「言葉が減った気がする」という変化が見られる場合は、専門家に相談することをおすすめします。
また、3歳ごろになっても二語文がほとんど出ない場合も、相談の目安のひとつです。
まとめ。前兆が見えたら、それはもう育っているサイン

今日お伝えしたことを、最後にまとめます。
「しゃべらない」という現象だけを見て、不安になりすぎないでください。
前兆サインがいくつか当てはまるなら、言葉はちゃんと脳の中に積み上がっています。
ダムはいつか、必ずあふれ出します。
それまでの間、今日からできる小さな関わりを続けてみてください。
「それでもやっぱり不安…」という気持ちがあれば、ひとりで抱え込まずに話しかけてください。

前兆が5個も当てはまってたし、あとは待つだけってことね!実況中継、今日から試してみるわ!

実況中継、最高だわん!「お、バスが来たね」それだけで十分だわん。楽しみながら続けてみてほしいわん!応援してるわん!



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