【実例10】自分の気持ちが分からない子が、 感情を言葉にできるようになるまで

おやまど事例

【おやまど実例】自分の気持ちが分からない子が、
感情を言葉にできるようになるまで

「どうしたの?」と聞いても「分からない」。楽しいのか悲しいのか怒っているのか、本人が分かっていない。

突然泣き出す。突然怒る。でも理由を聞いても答えられない。
何を感じているのか親にも伝わらないから、助けたくても助け方が分からない。

おやまどのレッスンで親御さんが家庭での関わり方を変えたことで、子どもに起きた変化をご紹介します。

Before → After

Before

自分の感情が分からない。「どうしたの?」に答えられない

突然泣いたり怒ったりするのに、理由を聞くと「分からない」。嬉しいのか悲しいのか本人が分かっていないので、親もどう対応していいか分からない。感情の爆発が繰り返されるたびに、親子ともに疲弊していた。

After

「今うれしい」「ちょっと悲しい」と自分の気持ちを言葉にできるようになった

レッスンで学んだ「感情の言語化」の方法を親御さんが家庭で実践。気持ちの温度計や選択肢を使った問いかけを重ねることで、少しずつ自分の感情に名前をつけられるようになった。感情の爆発が減り、親子の会話が増えた。

なぜ自分の気持ちが分からないのか

「鈍感だから」「何も考えていないから」ではありません。発達が気になるお子さんの場合、体の中に感情は生まれているのに、それに「名前をつける」経験がまだ足りていないのです。お腹がモヤモヤする、胸がドキドキする——でもそれが「悲しい」なのか「怖い」なのか「怒っている」のか分からない。名前がないから言葉にできず、感情が行動(泣く・怒る・固まる)として出てしまいます。

おやまどではこう取り組みました

おやまどのレッスンでは、「気持ちを言いなさい」とは言いません。親御さんに、お子さんが「自分の感情に名前をつけられるようになる」関わり方をお伝えし、ご家庭で実践していただきます。

この事例では、以下のようなステップを親御さんにお伝えしました。

1
まず親が自分の感情を言葉にして見せる。
お子さんが楽しそうな場面で「今ママはうれしい気持ちだよ。○○はどう?」と問いかけます。「気持ちの温度計」(うれしい・ふつう・かなしい等が並んだイラスト)を指さしながら、「今の気持ちはどのへん?」と聞く。正解を求めるのではなく、「気持ちには名前がある」ことを体験させます。
2
次に、選択肢から選ばせる。
「今どんな気持ち?」と聞いても答えられない段階では、「うれしい? かなしい? どっちかな?」と2択で聞きます。選べたらそれでOK。少しずつ選択肢を3つ、4つと増やしていき、感情のバリエーションを広げていきます。
3〜
ここから先は、お子さんの特性に合わせて。
選択肢なしで自分の気持ちを表現する段階、「なぜそう感じたのか」の理由まで言葉にする段階——進め方はお子さんの言語発達や感情理解の段階によって大きく異なります。この力が育つと、事例9「相手の気持ちに寄り添う」力にも自然と繋がっていきます。おやまどのレッスンでは、ご家庭での様子をお聞きしながら、次の関わり方を毎月一緒に考えていきます。
※ 上記は実際の対応例をもとにした流れのイメージです。お子さんの特性や年齢によって、ステップの内容や順序は異なります。おやまどでは、お子さん一人ひとりに合わせた声かけとステップを、担当スタッフが毎月のレッスンで親御さんにお伝えします。

「何を考えてるか分からない子」ではなかった

感情を言葉にできないお子さんを見て、「何を考えているか分からない」と不安を感じる親御さんは少なくありません。

でも実際は、お子さんの中には感情がしっかり存在している。ただ、それに名前をつける方法を知らないだけです。親御さんが日常の中で「今の気持ちはどれかな?」と問いかけ続けることで、お子さんは少しずつ自分の内側にある感情を認識できるようになります。

感情は確かにそこにある。ただ、名前がついていないだけ。親御さんが日常の中で「今の気持ちはどれかな?」と問いかけ続けることで、お子さんは少しずつ自分の内側を言葉にできるようになります。おやまどのレッスンは、その問いかけ方を一緒に考える場所です。

💡 この事例のポイント

自分の気持ちが分からない=「鈍感」ではなく、「感情に名前をつける経験がまだ足りていない」ということ。

お子さんが自分の感情を認識して言葉にできるようになるためのステップを、親御さんが家庭で無理なく実践できるよう毎月のレッスンでお伝えするのが、おやまどの個別レッスンです。

自分の気持ちが分かるようになると、相手の気持ちにも気づけるようになる。この力は、お子さんのこれからの人間関係すべての土台になります。

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