【実例3】「かして」「手伝って」が言えない子が、 自分から要求を出せるようになるまで

おやまど事例

【おやまど実例】「かして」「手伝って」が言えない子が、
自分から要求を出せるようになるまで

おもちゃを取られても黙っている。困っているのに「手伝って」が出てこない。

見ている親の方が胸が苦しくなって、つい「もっと自分で言いなさい!」と言ってしまう。
でも、言えないから困っているのに、「言いなさい」では解決しない。

おやまどのレッスンで親御さんが関わり方を変えたことで、子どもに起きた変化をご紹介します。

Before → After

Before

「かして」「ちょうだい」「手伝って」が出てこない

困っていても黙ってしまう。お友だちにおもちゃを取られても何も言えない。親が代わりに言ってあげるか、「自分で言いなさい」と叱るかの繰り返し。どちらにしても、子どもの口からは出てこない。

After

困ったときに自分から要求を出せるようになった

レッスンで学んだ声かけと場面づくりを親御さんが家庭で実践。「かして」「とって」「手伝って」が少しずつ出るようになり、園でも自分から友だちに声をかけられる場面が増えた。

なぜ要求を言葉にできないのか

「おとなしい性格だから」「わがままを言わない良い子だから」ではありません。多くの場合、お子さんは「困っている」という自分の状態に気づいていないか、気づいていても、それを言葉にする方法を知らないのです。「かして」という言葉と、「今自分が困っている場面」が結びついていないだけ。教えてもらっていないことは、できなくて当然です。

おやまどではこう取り組みました

おやまどのレッスンでは、「もっと自分で言いなさい」とは言いません。親御さんに、お子さんが「言葉を出しやすくなる場面の作り方」と「引き出す声かけ」をお伝えし、ご家庭で実践していただきます。

この事例では、以下のようなステップを親御さんにお伝えしました。

1
まず、わざと「困る場面」を家庭の中で作る。
お子さんが好きなおもちゃや道具を使って、少しだけ手が届かない・開けられない状況を意図的に作ります。そしてすぐに親御さんが「○○だね」とものの名前を言いながら渡してあげる。ここではまだ子どもに言わせません。「困ったら大人が助けてくれる」という安心感を先に作ります。
2
次に、最初の一音だけヒントを出す。
同じ場面を作り、今度はすぐに渡さず「か…」と語頭音だけ伝えます。お子さんから言葉が出たらすぐに渡して認める。出なくても全部言ってあげてOK。無理に言わせないのがポイントです。
3〜
ここから先は、お子さんの特性に合わせて。
ヒントなしで待つ段階、家庭から園・学校の場面に広げていく段階——進め方はお子さんの言語発達や性格によって大きく異なります。おやまどのレッスンでは、ご家庭での様子をお聞きしながら、次の声かけと場面づくりを毎月一緒に考えていきます。
※ 上記は実際の対応例をもとにした流れのイメージです。お子さんの特性や年齢によって、ステップの内容や順序は異なります。おやまどでは、お子さん一人ひとりに合わせた声かけとステップを、担当スタッフが毎月のレッスンで親御さんにお伝えします。

「言わせる」から「引き出す」に変わった

以前は「自分で言いなさい!」と叱るか、親が代わりに言ってあげるかの二択でした。どちらにしても、子どもの口からは出てこない。

でもレッスンで「この子は言えないのではなく、言葉と場面が結びついていないだけ」と分かると、「言わせなきゃ」というプレッシャーが消えていきます。

焦って言わせようとするのではなく、言いたくなる状況を作って待つ。その「待ち方」と「場面の作り方」を毎月のレッスンで一緒に考えていきます。

💡 この事例のポイント

要求が出せない=「おとなしい性格」ではなく、「困っている場面と言葉が結びついていない」ということ。

お子さんが言葉を出しやすくなる場面を親御さんが家庭で作り、どんな声かけで引き出すかを毎月のレッスンでお伝えするのが、おやまどの個別レッスンです。

「自分で言いなさい」では出なかった言葉が、場面を変えただけで出てきた。必要なのは子どもの努力ではなく、親の関わり方の転換です。

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