「先生から『授業中に立ち歩いてしまいます』と言われた…」
「何度言っても落ち着かない。怒ってばかりで疲れた…」
「うちの子だけ、なんでこんなに動き回るの?」
小学生のお子さんの落ち着きのなさ、毎日心配していませんか。

「しつけが悪いのかな」「私の育て方が間違っていた?」と自分を責めてしまっているかもしれません。
でも、小学生の落ち着きのなさは、親のしつけや育て方だけで決まるものではありません。
この記事では、小学生の落ち着きがない原因を「脳の発達」「特性」「環境」の3つの視点から整理し、家庭と学校で今日からできる対処法8選をわかりやすく解説します。
「うちの子の場合はどうすれば?」という個別のお悩みは、記事の最後でご案内するLINE相談から気軽にどうぞ。
小学生の落ち着きがない原因。まず知っておきたいこと
こんにちは!親子の相談窓口、おやまどの鈴木です。

まず大前提として、小学生が落ち着きないのは珍しいことではありません。
あるアンケートによると、0〜12歳の子どもを持つ親の約8割が「子どもに落ち着きがないと感じたことがある」と回答しています。
つまり、落ち着きのなさで悩んでいるのはあなただけではないんです。
小学生の落ち着きがないのは「脳の発達途中」だから

落ち着いた行動のもとになる「注意力・集中力・感情の抑制」は、脳の前頭葉が成熟することで身についていきます。
前頭葉は、実は20代になるまで発達が続く部分です。
小学校低学年の集中力は15分程度、高学年でも20分程度といわれています。
「じっとしていられない」「すぐ気が散る」という行動は、ある程度は発達段階として自然なことです。
小学生の落ち着きがない原因は「発達」だけではない

落ち着きのなさには、脳の発達以外にもさまざまな要因が関係していることがあります。
落ち着きのなさに関係することがある要因
✓ 脳・神経系の発達が途中(年齢相応)
✓ 感覚の過敏さや感覚統合の未発達
✓ 体力が有り余っていて発散できていない
✓ 睡眠不足・生活リズムの乱れ
✓ 学校でのストレス・環境の変化
✓ 家庭内の不安・緊張
✓ ADHDやグレーゾーンの特性
このように、落ち着きのなさの背景にはさまざまな要因が重なっていることがあります。
「うちの子はどれが当てはまるんだろう?」と気になった方は、このまま読み進めてみてください。

うちの子、ずーっと動き回ってて…ADHDかなって思うこともあるんだけど、どうなのかしら。

落ち着きのなさには色々な背景があるわん。「うちの子の場合はどれ?」を知ることが、対処法を選ぶ第一歩だわん!
「感覚統合」が未発達だと小学生は落ち着きがなくなることがある

「感覚統合」という言葉を聞いたことがありますか?
感覚統合とは、目・耳・皮膚・体の感覚など、脳に入ってくるさまざまな情報を整理して、適切な行動につなげる働きのことです。
この感覚統合がうまく機能しにくい場合、以下のようなことが起きやすくなることがあります。
このような場合、「じっとしなさい」と叱っても改善しにくいことがあります。
叱るより、なぜそうなるのかの背景を理解してからアプローチを変えることが大切です。
小学生の落ち着きがないのはADHD・グレーゾーンと関係することも

落ち着きのなさが続く場合、ADHDや発達の特性が関係していることがあります。
ただし、落ち着きがないこと=ADHDと決めつけることはできません。
大切なのは「うちの子がなぜ落ち着けないのか」を丁寧に見ていくことです。
ADHDの特性がある小学生に落ち着きがない理由

ADHD(注意欠如・多動症)の特性がある場合、落ち着きのなさが日常の多くの場面で見られることがあります。
ADHDの特性には大きく「不注意型」「多動・衝動型」「混合型」があり、それぞれ表れ方が異なります。
ADHDタイプ別・落ち着きのなさの表れ方
【不注意型】
・ぼーっとしていて指示が入りにくい
・忘れ物や失くし物が多い
・一つの作業が途中で止まってしまう
【多動・衝動型】
・授業中に立ち歩いてしまう
・順番を待てず割り込んでしまう
・衝動的に行動してしまう
【混合型】
・不注意と多動の両方が見られる
グレーゾーンの小学生も落ち着きがない場合がある

「検査したけど診断はつかなかった」「グレーゾーンと言われた」というお子さんも、日常生活で落ち着きのなさを感じる場面が多いことがあります。
グレーゾーンとは、発達に関する特性の傾向がありながらも、はっきりとした診断がつかない状態のこと。
診断がなくても、特性に合った関わり方や環境づくりが大切という点は同じです。

「グレーゾーン」って言われたけど、じゃあどうすればいいの?って正直わからなくて…。

診断の有無よりも「その子に合った関わり方を知ること」が大事だわん!次のセクションで具体的な対処法をお伝えするわん。
落ち着きがない小学生に多い「他にも気になること」チェック

落ち着きのなさだけでなく、以下のようなことが重なっているなら、ひとりで抱え込まずに誰かに話してみることも大切です。
おやまどでは、小学校教員と発達支援、ふたつの現場経験を持つスタッフが、LINEで無料相談を受け付けています。
「うちの子の場合、何が関係しているの?」という個別のお悩みに、教育と発達支援の両方の視点からお答えします。
小学生の落ち着きがない子への対処法8選

ここからは、小学生の落ち着きがない子への具体的な対処法8選をお伝えします。
「全部やらなきゃ」と焦る必要はありません。お子さんの様子を見ながら、やりやすいものから試してみてください。
①落ち着きがない小学生には「動ける時間」を意図的に作る

落ち着きがない子の多くは、体を動かしたいエネルギーが有り余っています。
そのエネルギーを「悪いもの」として抑え込もうとするより、思い切り動ける時間を意図的に作るほうが、結果的に落ち着ける時間も増えやすくなります。
②小学生が落ち着ける「環境」を整える

感覚が過敏なお子さんにとって、周りの刺激を減らすことが落ち着きへの近道になることがあります。
家庭での環境づくりのポイント
✓ 勉強するときは机の上に必要なものだけ置く
✓ テレビ・動画はオフにして集中しやすい環境を作る
✓ 部屋の明るさ・音の大きさを調整する
✓ 座り心地のよい椅子やクッションを工夫してみる
③落ち着きがない小学生への声かけは「短く・具体的に」

「ちゃんとしなさい!」「何回言えばわかるの!」という長い叱り言葉は、落ち着きがない子にはなかなか届きにくいことがあります。
小学生の脳は、長文の指示を処理するのが得意ではありません。短く・具体的に・一度に一つを意識しましょう。
④タイマーや視覚で「見える化」して小学生の落ち着きを引き出す

「あと何分?」がわからないと、見通しが立たずに落ち着きにくくなることがあります。
タイマーや視覚的なスケジュール表で「次に何をするか」を見えるようにすると、安心して取り組めることがあります。
⑤「できた!」の体験を積み重ねて落ち着きのなさを改善していく

落ち着きがない子は、叱られる経験が積み重なりやすく、自己肯定感が下がってしまうことがあります。
「叱る→また落ち着かない→また叱る」という悪循環から抜け出すには、小さな「できた!」を意識的に拾って積み重ねることが大切です。
「そんな小さなことで?」と思うかもしれませんが、小さな成功体験の積み重ねが、お子さんの自己肯定感を育てていきます。
⑥生活リズムを整えることが小学生の落ち着きに関係することがある

睡眠不足は、集中力や感情コントロールに影響を与えやすいことがわかっています。
「最近なんだか落ち着きがない気がする」というときは、まず生活リズムを見直してみるのも一つのアプローチです。
小学生の睡眠時間の目安
✓ 低学年(6〜8歳):9〜11時間
✓ 中学年(9〜10歳):9〜10時間
✓ 高学年(11〜12歳):8〜10時間
※個人差があります
⑦落ち着きがない小学生には「1対1の時間」が効果的なことがある

「親の愛情を感じられている」という安心感は、子どもの情緒の安定につながることがあります。
週に1回・10分でも構いません。お子さんと1対1で、好きなことを一緒にする時間を作ってみてください。
そのとき大切なのは「細かいことを言わない」こと。ただ一緒にいて、楽しむ時間にしましょう。

1対1の時間か…毎日叱ってばかりで、一緒に楽しんだのいつだっけ…って思っちゃった。

毎日叱ってしまうのはお子さんのことを心配しているからだわん。その気持ちはちゃんと伝わっているわん。一緒に楽しむ時間、少しだけ作ってみてほしいわん!
⑧先生に「困っている状況」を伝えてサポートを一緒に考えてもらう

学校での落ち着きのなさが気になる場合、担任の先生に家での様子を共有し、一緒に考えてもらうことも大切です。
「先生に変な目で見られないかな」と遠慮してしまうかもしれませんが、先生もお子さんのことを知りたいと思っています。
先生への伝え方のポイント
「いつもお世話になっています。家でも落ち着いて取り組むことが難しいことが多く…学校ではいかがでしょうか?何かお気づきのことがあれば教えていただけますか?」
要求するのではなく、「状況を共有して一緒に考えてもらう」スタンスが大切です。
小学生の落ち着きがない子へのNG対応。やってしまいがちな3つ

対処法と合わせて、やってしまいがちだけど逆効果になりやすい対応も知っておきましょう。
NG①長時間叱り続ける・「なぜできないの?」と追い詰める

長時間の叱責は、小学生の脳にとってストレス反応を引き起こしやすくなります。
落ち着けない状態のときに叱り続けると、ますます落ち着けなくなる悪循環に入りやすくなることがあります。
NG②「学校で注意されたこと」を家でも叱り直す

先生に注意されたことを帰宅後にもう一度叱り直すのは、逆効果になりやすいです。
子どもの注意は「現行犯」でないと伝わりにくく、後から叱っても「また怒られた」という疲弊感だけが積み重なってしまうことがあります。
NG③「おかしい?」「病気なの?」と本人の前で言う

「この子、どこかおかしいんじゃないか」「発達障害?」という言葉を、お子さんの前や聞こえるところで話すのは避けたほうがよいです。
子どもは親の言葉をとてもよく聞いています。自分に向けられた否定的な言葉は、長く心に残ることがあります。

あ…つい「この子、変なのかな」って子どもの前で言っちゃったことあるかも…。

心配するのは愛情があるからだわん。でも気になることは、子どもがいない場所で誰かに相談するのがいいわん。おやまどのLINEでもOKだわん!
まとめ。小学生の落ち着きがない原因と今日からできる対処法

この記事でお伝えしたことをまとめます。
「うちの子の落ち着きのなさ、どうすればいいんだろう」という悩みに、今日から少しでも向き合うヒントになれば嬉しいです。
大切なのは「完璧な対応」をすることより、お子さんの様子を見ながら、できることから試してみることです。

なんか、叱ってばかりだった自分がちょっと楽になった気がする。まず「できた!」を見つけることから始めてみようかな。

その気持ちが一番大事だわん!「うちの子の場合はどうすれば?」って個別に聞きたいことがあれば、LINEでいつでも話しかけてほしいわん!



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